「あんた、アホちゃうか!」
(頭をパシン!)
「イタッ、何すんねんオカン!」
「何すんねん、やないわ。アホなこと言うたらあかん!」
「何がやねん?」
「『恋人います』なんか言うたらアカンやないのっ!」
「何でやねん?ホンマのことや」
「ホンマでもアカンのや。余計なこと言わんと、あんたはバットだけ振っといたらええんやっ!!!」
(3度頭をバシッ!)
「ひぇー、何するんやオカン!」
「何するやあらへん。ほんま、図体だけやのうて、ちょっとは頭も鍛えっちゅうの!」
(もう一回頭をバシン!)
「わかった、わかった、オカン。もういわへん、いわへん・・・」
「こづかい30万円もいうたらあかん!」
「そやけど、それもホンマやん?」
「ホンマでもアカン、いうてるやろ!!!」
(パシッ!)
「ひぇー、わかった・・・」
改心した様子の息子に、お母さんは一息つく。
母親の顔色を伺いながら、
プロ一年生スラッガーは小声でささやいた。
「ところで、オカン・・・」
「何やの?」
「こづかいやけどな・・・」
「何・・・?」
「30万では足らん。もうちょっと上げてえな?」
「アホッ!あんたっ、まだわかっとらんのかっ!!!」
(パシ×5回)
「ひぇー、わかった、わかった、オカーーーン・・・」
・・・という、ある母子の会話を想像してみました。
いやー、お母さんは大変ですねーーー。
(尊敬×5)
[問題]
このストーリーに登場している「プロ一年生スラッガー」とは
誰のことか?フルネームで答えよ。(東大理V/12点)