2021年02月13日
夢の高校教師への準備
夢の高校教師への準備
三月も下旬にさしかかった頃、教師になる事が決まった。四月一日からの採用なので、それまでに、二週間を切っていた。
身体のメンテナンスと知識の習得、服、居住空間など様々な準備を行う必要があった。
これまでの人生で、スーツを着たのは教育実習の時ぐらいであった。この時は、デザインが古臭い、成人式の時に着たスーツで何とか過ごした事を覚えている。もちろん、貧乏学生にスーツを買うお金は無かったが、親が就職祝いに買ってくれた。服は買えば、問題解決だが、問題は身体のメンテナンスであった。
当時、身体の悪い所は口の中にあった。学費のため、歯医者に行くお金すらなく、口の中には虫歯菌が大量に発生していた。
残念な事に虫歯を放置し過ぎた結果、手遅れになっていた。仕事初めまでには到底間に合わず、とりあえずは仕事がはじめる前に親不知をいっぺんに二本も抜いた。親不知を抜く事に不安はあったが、何の問題もなく、あっさりと抜け、抜いた後の体調も何の問題もなかった。
それ以外の歯は、四月以降に治療し、神経を抜いた歯もあったが、完治した。
知識に関しては、予習として高等学校地歴の教科書を勉強して、準備を行った。
歯の治療は間に合わなかったが、服や部屋の準備、予習など、短期間で一気に教師として仕事をする準備を行なった。
教師としての居住空間、道具、体、心、知識を短時間ではあったが、整えて、なんとか四月一日を迎えた事を覚えている。四月一日が来ることが楽しみで仕方なかった。この頃はもっとも、人生で楽しく、夢と希望に満ち溢れた日々だったと記憶している。
タグ:日本大学通信教育
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