こんにちは、シニア女子Umekoです。
今年の目標のひとつが「語彙力アップ!」。
この春は日本の文豪の作品に語彙力を学びたいと考え、手始めに夏目漱石の『こころ』を読みました。
価格:110円 |
皆さんは、夏目漱石の『こころ』を読んだことがありますか?
何歳くらいのときに、読みましたか?
私は小学生のとき、お決まりのように夏目漱石を『吾輩は猫である』→『坊ちゃん』と読み進み、次に『こころ』を読んだんです。
そうしたら、小学生の自分にはどこがおもしろいのか、全然わからなかった。
ひたすらぐずぐずとした語りが続き、すぐ投げ出した記憶があります。
それから50年、夏目先生とはまったくご縁がありませんでした。
けれど「語彙力アップ」を目標に掲げてから、急速に戦前の辞書を買ったり、北原白秋に接近し始めました。
荻窪にアンティックな雰囲気が独特「邪宗門」というカフェがあります。
ここに友人と行ったとき、 店の雰囲気に合わせて「最初に読んだ夏目漱石は何か?」を告白しあったんです。
友人はなんと、小学生で『こころ』を読みきったというではありませんか!
「えー!あのぐずぐずと長話がとまらないような小説を小学校時代に読んだの? 」
私は少し驚いて、50年前に挫折した『こころ』にもう一度、チャレンジしてみることにしました。
そうしたら、以前読んだときとは印象が全く違った!!!
小学生ではぐずぐずした愚痴としか思えなかった話は、心の奥底と人間の行動をていねいに見つめるすごい話だった。
心の内面を見つめて、その道を選ぶしかないに至るまでの変化が事細かに語られていく。
3部構成というのも独特なら、終わり方もまた不思議な雰囲気。
『こころ』にしかない世界が、小説の中に充満しているんです。
細かく描写されていく展開は、布ドリップのコーヒーのようにポタリポタリと脳の奥まで染み込んでいくよう。
読み終わると、何かすごい体験をしたような疲労感までありました。
じわじわくる『こころ』に魅入られてしまいました。
すぐにビックリするような話はその時は刺激があるけれど、すぐに消えていく。
自分がボケたのかと思うこともあったが、どうやら違うらしいこともわかりました。
子ども時代にギブアップしていた作品の面白さと出会えるというのは、年を取るのも悪くない。
もっと文豪作品を読んでみたい!
他にも私が実際にやってみている記事力アップの方法を、
別のブログで記事にしています。
よかったら、お立ち寄りください。
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