戦況が悪化する末期に学徒出陣で北満洲に送られて停戦となり、その後、シベリア抑留されて帰国するまでのお話です。
新装版 凍りの掌 シベリア抑留記 分冊版(3)【電子書籍】[ おざわゆき ] 価格:143円 |
見果てぬ大地の凍るような収容所に連れて行かれて、
奴隷のように働かされ、人が人として扱われない過酷な状況、、、
生還するのは並大抵なことでははなかったと。
その現実は、絵にすることもできないほどであったろうと想像できます。
おざわ先生のお父さまは、戦後はシベリア抑留の記憶を封印して、一切、お話されなかったそうです。
そういうお年寄りは多いように思います。
あまりにも、恐ろしい体験だから。。。
しかし、娘が父のシベリア抑留を描きたいと思うことにより、心の箱がひらいた。
おざわ先生が最初に漫画化したいと思ってから、数十年の月日がかかり作品に昇華されたそうなのです。
シベリア抑留された方は帰国後も大変なご苦労があったと聞きます。
山崎豊子さんの『不毛地帯』にも、詳しく書かれていて、衝撃を受けました。
価格:1045円 |
不毛地帯の主人公壹岐正(いきただし)は軍の最高統統帥機関の大本営で参謀をつとめたのち、シベリア抑留されます。
ようやく帰国後、その経歴から巨大商社の幹部となり、ドロドロした世界に巻き込まれていく模様が描かれた超力作です。
単行本で全4巻の長編小説なのですが、物語の展開に惹きこまれて寝不足になりながら読みました。
フジテレビで唐沢寿明さん主演でドラマ化され、それ以前には仲代達也さん主演で映画化もされています。
FOD「不毛地帯」https://fod.fujitv.co.jp/title/4137/
価格:2200円 |
『凍りの掌』と『不毛地帯』の大きな違いは、主人公が地位ある人ではなく、学生さんだということです。
『凍りの掌』の主人公はおざわ先生のお父様ですが、抑留された日本人は57万人もいたといわれているのです。
その57万人のおひとりなのです。
帰国してからも、当初は偏見で苦労されながらも、実直に実直に目の前に一生懸命に生きてこられたことが描かれています。
ある日、突然起こった、過酷な不条理。
恐ろしい歴史の事実。
この世の中には、見えない歴史や体験がたくさん秘められたままなんだと、改めて感じます。
今の日本はこれまでの多くの方の言い尽くせない艱難辛苦のうえにある、
もう二度と知ることができなくなる前に、知らなくてはいけないことがある。
いろいろな感情がわいてきます。
知らないことばかりです。
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