アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2017年05月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2017年05月31日

塾選びのアドバイス〜講師を見る際の6つのポイント〜

 本日は、塾の講師の力量をチェックするポイントを述べたいと思います。

 普段の授業を覗く機会があれば、ぜひともご参考にしてみてください。


@「講師に余裕はあるか」

 当たり前ですが、授業というのは、コミュニケーションです。講師と生徒とのやりとりや掛け合いによって、生徒のやる気を引き出したり、集中力を維持したりするのです。それがないのであれば、その授業は通信教育などと同様になります。(通信教育を軽んじるのではなく、集団授業という性質を失っていることが言いたいのです)
 特に新人の講師には、「余裕がない」方が多いです。授業や説明にいっぱいいっぱいになって、視線がテキストやホワイトボードなどにばかり集中して、肝心の生徒が見れていないのです。
 堅苦しい生徒でも、真面目に聞く生徒はこれでも問題ないのですが、そうではない生徒の方が多いのが実情です。そういう生徒を統率するためには、やはり講師に余裕が必要なのです。
 説明しながらも生徒の方を見ていて、注意が必要であれば促したりしなければなりません。


A「発問があり、たくさんの生徒をあてているか)」

 これも上記の余裕とつながるかと思います。良い講師は発問(講師が生徒に質問すること)がたくさんあります。1回の授業の中ですべての生徒に発問し、授業への参加意識やいい意味での緊張感を持たせます。ハイレベルな講師になると、「開いた発問」と「閉じた発問」を使い分けます。

 「開いた発問」…しっかり考えるべき発問。「willとbe going toの違いは何でしょう?」「顕微鏡で、接眼レンズと対物レンズをつける順番が決まっているのはなぜでしょう?」などです。こういう発問があれば、生徒たちは深く考え、勉強に対する興味や、本質の理解が深まります。
 しかし、開いた発問は、生徒に考える時間を与えねばならず、授業のテンポが遅くなります。また、勉強が好きな一部の生徒はそのような発問だけでも退屈しないのですが、そうではない生徒にとっては、開いた発問が続く授業は退屈に感じて、集中力も切れてしまいます。そこで必要になるのが、閉じた発問です。

 「閉じた発問」…「この時の主人公の気持ちは、良いか悪いかどっちですか?」「問題の2行目に何と書いてますか?」など、「2択形式で答えやすい」・「話さえ聞いていれば、答えられる」発問です。これらのいい所は、開いた発問の弱点を補強できることです。つまり、授業にテンポを生み出し、勉強が好きではない生徒にも参加意識を持たせられることです。


B「授業中に教室を出ることがないか」

 「テキストを事務所に忘れた」「配布物を持ってこなければ」などの理由で、教室を離れてしまうケースがあります。
 しかし、当たり前ですが、塾の講師は教室から出ない方が望ましいです。それは、講師が離れた瞬間に、教室内の空気が緩むからです。社会人で言うなら、上司がいないのと同じ状態ですので、やはり気が緩んでしまうことはわかっていただけるかと思います。クラスを管理できない講師が教室を離れると、その教室の空気が崩壊する可能性が高いです。優秀な生徒ばかりを集めたクラスなど、生徒側の意識が高ければ話は別ですが。
 一方、クラスコントロールに優れた講師ならば、教室を離れても生徒たちの集中力は持続させられます。たとえば、たまたま塾を訪問した際に講師が教室を出て、それでも生徒たちが頑張って勉強しているようであれば、その講師の実力は素晴らしい可能性が高いです。(先述のとおり、生徒側の意識の可能性もあります。)
 しかし、いかに優れた講師でも、授業中に教室を出るのは、授業準備が足りないことの裏返しです。優れた講師が教室内にいれば、鬼に金棒なのですから。


C「プリント配布など、無駄のないスマートな動きをしているか」

 これも余裕とつながるかもしれませんが、どちらかというと「段取り」の部分です。例えば、「配布するプリントが数種類あるならば、配布する順番に積み上げて持っていく」「生徒が問題を解いている間に、次に配布するプリントを列の人数ごとに仕分けておく」などですね。
 ここまでできる講師は、それによって「プリント配布の際に更なる余裕ができる」ので、より一層生徒たちをよく見れるのです。
 

D「話し方に工夫があるか」

 魅力的な講師の説明は、大人が聞いていても面白いです。裏を返して言うなら、大人が聞いても分からない説明なら、生徒はもっと分からないはずですので、要注意です。
 とくに、説明が上手な人の共通点は、具体例を上手に使うということです。教育に限ったことではないですが、他人に何かを伝えるときに、納得させるために具体例が必要です。それを使いこなせる講師は、高い授業力があるはずです。「例えば」というのが口癖になっているくらいでも良いかもしれません。


E「指示が細かいか」

 ・「テキストの10ページを開けなさい」
 ・「テキストを開けなさい」…「10ページを開けなさい」
 両者には違いがありますよね。そう、後者の方が指示が細かいのです。特に低学年で必要なのですが、1つの会話に入れる指示の個数には注意が必要です。
 「テキストの10ページを開けて、ノートをすぐ書ける状態にしてから、テキストの右上の図を見なさい」などと言ってしまうと、いったいどれだけの生徒が指示を守れるのでしょう?意識が高い生徒ばかりを集めたクラスなら大丈夫かもしれませんが、普通のクラスならかなり厳しいはずです。
 指示は、可能な限り、シンプルに!それが良い講師の条件です。


 今回の話題は、語りだしたらキリがないので、かなり絞ってみました。ご質問などあれば、ぜひどうぞ。




2017年05月27日

教師冥利に尽きる

地元の中学校がテスト前なので勤務時間も増えます。

ざっと16時間ほど。
世間一般のブラック企業と比べれば、まだまだ大したことないでしょうか?笑



その労働時間の全てを、生徒のために、自分のやりたい事に費やせる。

教師として、これほど幸せなことはないですね。
恐らく、企業塾にお勤めの先生なら、すごく分かっていただけるかと思います。本社指示や報告事項など、奪われる時間が意外と多いのですよね。

今日は「生徒のために」、「自分のために」いっぱいいっぱいですので、これを記事とさせてください。

2017年05月26日

塾選びのアドバイス〜面談申し込み@〜

 以前の記事で、「塾選びに体験が重要である」ということを申し上げました。それは、最終的には子供が通って、子供が頑張らねばならないからというものです。しかし同時に、「大人目線でのアドバイスがあっても良い」ということも記しました。理由は、易きに流れるという考えだけで塾選びをしないようにというものでしたね。

 そのために必要になるのが、まずは「面談」の申し込みです。電話やネットでの資料請求だけで塾選びをする方もいるかもしれませんが、やはり人と人の付き合いが出るので、直接会って確かめることをお勧めします。こちらから申し込まなくても、塾側から誘ってくれるケースもあると思います。(ちなみに、『塾選びで最も大切なこと〜番外編〜』という記事で、電話などでチェックできることも記しております。)

 面談の際に留意すべきことは、身なり・事前準備・清掃・掲示物などがあります。(こちらも『塾選びで最も大切なこと〜番外編〜』という記事をご参照ください。)

 そして、これらとは異なる観点でのアドバイスが、「面談を申し込む時間帯」です。実は申し込む時間帯によって、入塾する前にその塾のありのままの姿が見られます。一体いつの時間帯が良いのか、もうお気づきでしょうか?

 そう、それは、17:00以降の「塾での授業が設定されている時間(前後)」です。この時間帯であれば、実際の授業の様子が見れます。そこから観察すべきことがいくつかありますので、それを次回以降の記事に列挙していきます。

※ 塾によってはその時間帯に面談を実施しない教室もあるかもしれません。本社の方針などで制度的なところもあるかもしれませんが、意図的に授業を見せないようにする可能性もあります。要は、見せるとマイナスになってしまうケースですね。

 塾として高品質な授業をしていれば、何も問題はないですし、何より塾は「サービス業」です。保護者が要望する時間帯にすら応えられないのでは、その先のサービスが思いやられますよね。

 ただし、懇談の終わり時間だけは意識してください。多くの講師は毎日授業があります。終わり時間を押すと、塾生たちにまで迷惑がかかります。
 そういう意味では、その教室の講師たちが同じ時間から授業をスタートする場合、申し込むべき時間帯は「塾での授業が設定されている時間の少し前」ということになりますね。そして、懇談が終わってから、「もうお構いいただかなくて結構ですので、少し授業を見学してから帰って良いですか?」と言えば、断ることはまずないかと思います。(逆に断るのであれば、隠している可能性があります。)

 少し無理をしてでも面談をする講師なら、授業と授業の間の時間帯に面談をする場合もあります。この時間帯は時間がタイトなので、少しせわしなく感じるかもしれません。




2017年05月25日

子供は残酷に裏切るときがある

 この言葉は、私が新卒の頃の上司から教えられた言葉です。最初は実感がなかったですが、自分が多くの生徒と本気でぶつかるほど、この言葉の重みがわかってきました。
 
 何か子供が間違った行動をして、良くない結果が出たときに、一緒に原因を考えます。例えば、「小テストで点数がとれない」ことの原因は、「宿題をやった後に、自分で解き直しをしなかったこと」だと分析できたとしましょう。子供と悪い関係でない限り、その子供はその意見に耳を傾け、「次からはちゃんとやります」と、決意を表明します。

 「純粋な子供だから、約束を破るはずがない」と思っていると、それは見事に裏切られる可能性があります。
 もちろん、こちらが指示したとおりに改善できる子もいるのですが、子供は易きに流れやすいので、いざ自宅で宿題をやるときには、自分に甘くなってしまったりするのです。あるいは、宿題をすぐにやらないせいで、指示されたこと自体を忘れてしまうというケースもあります。

 これらを悪気なく(まれに悪気がある場合も…)やってしまう子供は、結構多いと思います。特に、子供に対して、「もっと成長させてやろう」という気持ちで、難易度の高いチャレンジをするほど、裏切られる確率は上がると思います。だから、子供を100%信じすぎると、裏切られることの連続で、こちらの心が疲弊してしまいます。

 学校の先生・塾の先生・家庭教師など、子供に何かを教えたことがある方、そして保護者の方も、経験したことがあると思います。


 これでは堪忍袋がいくらあっても足りないので、大人はどうすれば良いのか?

 少し切ないですが、「子供は平気で約束を破ることがある」ということを覚悟すべきだと思います。もちろん、子供の全てを疑うわけではありません。しかし、全てを信じすぎても、上手くいかないことがあると思います。(考えてみれば、大人でもそうではないでしょうか?会社の上司など、偉い人の前でだけは真面目なフリをして、喉元過ぎれば熱さを忘れる…という事もあるのではないでしょうか?)

 だから、こちらが指導者となる場合は、あらかじめ期待しすぎない方が、心のゆとりができて望ましいはずです。その心で子供に接して、きっちり約束を守った時には、思いっきり褒めてあげましょう。残念ながら上手くいかなかったときには、もう1度、きっちり話すしかないと思います。その時に、本当に相手が納得しているのかを確認しながら、以前とは違う角度で説明したり、子供が納得できる具体例を盛り込んだり…。

 大変そうに聞こえるかもしれません。いえ、実際に大変なのです。子供を育てるというのは、多大な苦労を必要とし、非常に尊いものなのですから。




2017年05月24日

良い先生とは?

 良い先生とはどのような先生でしょうか?

・優しい先生
・若くて親しみやすい先生
・質問しやすい先生
・授業が分かりやすい先生
・キャリアもあり、厳しい先生

 もちろん、いろんな答えがあると思いますが、ここで重要なことを1つ確認しましょう。

 以前にも述べたことはありますが、塾というのは、「お金を払う人(親)」と「サービスを受ける人(生徒)」で、ズレが生じてしまいます。

 つまり、『良い先生』というのも、2者の観点から存在するわけです。そして皆様がご存じのとおり、多くの場合、それは大きく乖離します。

子供:「勉強が好きではないから、優しい先生が良いなぁ。」
親:「塾に行くからには、成績を上げないと意味がない。厳しい先生じゃないとダメよね。」

 となるわけです。


 要するに、子供は「ゆるい先生」、親は「きつい先生」を望むわけです。

 つまり、今回の首題に対する答えは、「ゆるい」と「きつい」を高い次元で両立できる先生ということになりますね。

 「そんな先生はいるのか?」と思われるかもしれませんが、実在します。
授業は真剣勝負、小テストも本気でやる、当然結果も出せるので、「親のニーズ」を満たし、それでも授業の中で笑いを取る瞬間もあって、ユーモアもあり、生徒の心も鷲掴みにできます。
 いわゆる、メリハリのある授業ができる先生です。


 生徒・保護者ともに満足させるような先生のいる塾に出会えると良いですね。(私もそのような先生を目指して精進します。)



2017年05月23日

新卒時代をいかに過ごすか

 このブログの紹介文にもあります通り、私は、以前は企業の大手進学塾に勤め、教室長も任せていただいておりました。
 そして、当たり前ですが、入社していきなり教室長になったわけではありません。もちろん、新卒として右も左もわからない中、上司や先輩に迷惑をかけながらも、日々奮闘していた時期がありました。

 入社してすぐの頃は、衝撃を受けることが多かったです。社会人としてのイロハも知らない状態だったので、「締め切りへの意識」や「結果に対する意識」など、あらゆるものが大学生のバイトレベルから、プロレベルへ引き上げねばならないことを痛感しました。

 そんな中で1番衝撃を受けたのが、「授業の質」でした。大学生のアルバイト時代にそんなに悪評を受けた覚えはなかったので、そこそこの自信はあったのですが、見事に粉砕されました。誇張ではなく、自分が「お話にならないレベル」だということを教えられました。

・知識
・言葉遣い
・導入
・説明するときの具体例の重要性
・板書するときの縦書きと横書きの違い
・板書するときの分割方法
・最後にまとめるときまでの道筋
・話すときの目線
・説明する相手として意識する学力レベル

 …本当に、本当に、学ぶべきことが多かったです。それまで「経験者」と言っていたのが恥ずかしくなるくらいに。私の予想では、アルバイトをしていた塾と、入社した塾が別なので、企業ごとに授業に対する意識の差が存在するのだと思います。(もしかしたら、アルバイト時代の塾が、「アルバイトだから」ということで大目に見てくれていたのかもしれませんが。)

 今まで積み上げてきたものを否定されるような(実際に、積み上げてなどいなかったのですが)新卒時代を過ごしましたが、それでもへこたれずに頑張っていました。その中で意識していたのが、「上司も先輩も忙しい中で、自分を育成してくれているのだから、恩返しをしなくては。せめて、自分で代替がきくものは、進んでやろう。」ということです。具体的には、<掃除>です。本来なら、校舎に所属の職員全員で掃除をするのですが、それをできる限り、1人で掃除するようにしていました。所要時間は1時間くらいでした。
このことを話すと、「すごい」とか「大変そう」とか言われたりしますが、不思議とマイナス感情はありませんでした。むしろ、「自分に時間を割いてもらっている方々にお礼をしなくては」「何とか役に立たないと」という意識でしたので、変な使命感すら感じていましたので。

 当然、校舎の職員の方々もそれを知り、すごく喜んでもらえたのを覚えています。(私は喜んでもらえたのを、喜んでいました。)

 そのときの教室長には、すごく褒められました。「3年以内に教室長になりなさい。」とまで言ってもらえたのもうれしかったです。



 実は、その教室長とは今でもつながりがあります。

 私よりも先に独立し、ノウハウも蓄積していたその教室長は、私が独立するときに全面的に協力してくれました。まさに、「情けは人のためならず」。


 今となって分かることですが、新卒だろうが、どんな立場だろうが、本当に頑張っていれば、必ずわかってくれる人はいるものなのです。(もちろん逆も然りです。)

2017年05月22日

親の価値観は重要だ

 子供の学力を規定するものは何でしょうか?
・遺伝?
・本人の努力?
・担当教師の力量?
・交友関係が望ましいかどうか?
・親の経済力?

…いろいろなものがあるかと思います。そして、それらはすべて正解だと思います。

 しかし、今日はあえてこれらの話題から逸れて、「親の価値観」を取り上げたいと思います。

 ここで、AくんとBくんの例を挙げます。両者とも、同じ中学校の同じクラブに所属しています。そのクラブは非常に熱心なことで有名で、平日の練習がハードなのはもちろん、土日も早朝から夕方まで、練習や試合があります。他府県に遠征することもしばしば。
 そんな過激な部活をこなしながら、AくんもBくんも塾に通いました。2人が通った塾はたまたま同じ塾でした。この塾は、大手の進学塾で教室長を務めていた人が独立して作ったもので、定期テストが近づくと宿題が多いことで有名な塾でした。
 2人とも入塾したての頃は、ついていくことが困難でした。この塾では毎回小テストがあり、それを合格するまで追いかけられるので、子供たちにとっては逃げ場が少ないです。ただでさえ部活がハードなのに、そこに勉強がプラスされるので、睡眠時間も削られ、生活が乱れがちになってしまいました。
しかし、約1か月後、Aくんはすっかり塾のシステムについてきています。部活もこなしながら、小テストにもほとんど引っかかることなく、ちゃんと両立しているのです。
 一方Bくんは…残念ながら退塾するという流れになってしまいました。理由は、「部活と塾を両立できず、生活も不規則になり、学校も休んでしまう。これでは本末転倒だから。」というもの。
半年後…Aくんは定期テストの点数が135点も上がりました。通知表の点もUPし、内申にプラスされます。Bくんは…もちろん良い変化はなし。それどころか、周りの皆が頑張るのに、自分は前のままなので、相対的に立ち位置は悪くなってしまいました。


 同じ中学校、同じ塾、同じ部活なのに、なぜこれほどの差が出るのでしょうか?

 その答えは、時をさかのぼって、入塾1週間が経過した頃の家庭での会話にありました。(関西弁なのはご容赦ください。)

―――――

【Bくんの家庭】
親:「学校休んだらアカンやろ。しっかり自己管理しなさい。」
子供:「塾が大変やねん。宿題も多いしこんなん無理や。」
親:「そんなになるんやったら、塾なんか本末転倒。やる気があるなら良いけど、やる気ないんやったら辞めなさい。」

【Aくんの家庭】
子供:「塾が大変や。辞めようかな。」
親:「あんたの勉強なんやから、あんんたが決めなさい。でも、まだ入ったばっかりや?確かに宿題は多いかもしれへんけど、それでもゲームの時間とか、上手に使える時間はあるはずやろ。まだやれることをやりきってないやん。もう少し、やれるだけのことをやってみて、それでも無理やったら、あきらめたら?」
子供:「…。もう少しだけやってみるわ。」

―――――

 上記の会話を経て、その後の命運が分かれました。2人の家庭では、何が違うのか?それは、本日の首題である、「親の価値観」だと思います。

 Bくんの家庭では、良く言えば「自己責任」。ある意味、大人からすると当たり前かもしれません。自分の人生なんだから、自分で責任を持って歩むべきだ、と。しかし、子供というのは総じて「易きに流れる」ものです。大人が意図を持って働きかけないと、困難に立ち向かうことは難しいものです。つまり、一見「自己責任」に見えるこの会話は、「無関心」あるいは「放置」と言い換えることができます。

 一方、Aくんの家庭では、親が話をちゃんと聞きながら、しっかり導いていますよね。具体的な時間の無駄を指摘し、「もう少し」とか「やれるだけ」とか、手軽なゴールを設定して前向きになれるワードも入っています。これなら、「まぁ、しんどいけどちょっと頑張ってみよう」となれる子供も多いかと思います。

 言葉を変えるなら、Bくんの家庭では「子供だけで頑張っている」のに対し、Aくんの家庭では、「子供と親が一緒に頑張っている」とも言えます。

 もちろん、中には、自己責任論でも上手くいくこともあるかと思います。しかしそれは、子供がその分野に関して強烈な興味があるとか、天才的な才能を持っているとか、ごく一部に限られるでしょう。
 やはり、一般的な子供には、ある程度の手助けは必要でしょう。(過保護になってはいけませんが。)そして何より、大人でもそうかと思いますが、「良い結果が出て褒められたら、やる気が出る」ものです。頑張るきっかけをもらって、やる気さえ出れば、その次の行動は格段にストレスが減ります。「親が言わなくても勝手にやる」状態に持ち込めるのです。


 そして、見逃してはならないのは、「この家庭環境が10年以上続いている」という背景です。困難にぶつかる度に、自己責任論で丸投げされてきた子供と、一緒に解決策を考えるコーチングをされてきた子供、どちらの方が「負け癖」がつかず、「勝つための意識」が芽生えるのでしょうか?

 もちろん、各ご家庭の教育方針があって然るべきかと思います。しかし私の経験上、特に勉強に関しては、Aくんのご家庭が望ましいと考えます。


※ ちなみに、今回の例に挙げた、塾や生徒の設定は、私の経験を元に再構築したものです。
※ 今回も、ご相談・ご質問などあれば、ご遠慮なくおっしゃってください。

2017年05月21日

休みの数

基本的に塾業界は、休みが少ないと思います。

特に、定期テスト前・入試前などは、『生徒のため』という大義名分のため、職員を犠牲にするのがまかり通っています。

私自身は独立しているので、自分の裁量で決めれますが、それでもやはり定期テストは生命線です。生活もかかっているので、休むわけにはいきません。

というわけで5月はゴールデンウィークの後はお休みは1日だけという状況で頑張っております。

それでも、独立する前に比べれば、労働状況はかなり良くなりました。その辺の事で、ご質問などあれば何なりと。

今日も頑張ってきます!

2017年05月20日

塾選びで最も大切なこと〜番外編〜

 前回の記事「塾選びで最も大切なこと」では、体験授業の大切さについてお話しました。今回は、番外編として、保護者の方が塾と接触する際に意識すべきことを書かせていただきます。

【ファーストコンタクト@】ネットによる資料請求

・資料が届くまでの日数
 塾によって多少の差異はあるかもしれませんが、営業日に申し込んでいれば、3日以内には届くはずです。それ以上かかる場合は、基本的に「事務スピードが遅い塾」と判断していいでしょう。もちろん、塾の本分は勉強ですが、保護者様にとっては、事務処理能力が重要なポイントだったりします。
これが低いと、「授業を休むのを予め伝えてあったのに、確認の電話がかかってくる」「必要な手紙が必要なタイミングに届かない」「来月から受講科目を変更したいのにうまく伝達されていない」「退会したのに、月謝が引き落とされてしまう」などのトラブルが頻発する可能性が高いです。

・塾側から電話があるかどうか
 基本的には、塾というのはサービス業の一面があります。サービスの定義は人によって様々かもしれませんが、「顧客の希望以上のことをする」ときに、サービスの価値は高まるのではないでしょうか?
 そういう意味では、「顧客の希望=資料請求」ですが、『今回は資料のご請求ありがとうございました。資料は無事届いておりますでしょうか?』『お目通しいただいて、何かご不明な点はないですか?』などの電話が、「希望以上」のものになると思います。
 たかが窓口対応かもしれませんが、この対応は人間性が出ます。つまり、お子様が授業というサービスを受ける際にも、痒い所に手が届く配慮をしてくれるかどうかの目安になると、私は考えます。


【ファーストコンタクトA】電話で直接問合せ

・何コールで出るか
 原則3コール以内が理想です。あまりにも時間がかかるようであれば、「人手不足な塾」という判断で良いでしょう。人手不足な状態で、先生方が授業や生徒対応に集中できるのか?答えはもちろん、ノーですね。(ただし、たまたま他の電話が集中していたなど、タイミングが悪い可能性もあります。)

・ちゃんと名乗る人間かどうか
 皆さんは「先生病」という言葉をご存じでしょうか?これは、「塾の先生などが、普段から『先生』と呼ばれて、自分の地位が顧客より上だと錯覚してしまい、傲慢な振る舞いに陥ってしまう状態」を指します。
 電話で問い合わせているときに、塾側が生徒様のお名前などを聞き取るのはよくあることです。しかし、その際にきちんと「大人としての礼儀」は守られているでしょうか?「相手の名前を聞く前に、こちらが名乗る」というのは礼儀ですよね。それを忘れて、「お名前を聞いてよろしいでしょうか?」などと言うのでは、その先生のレベルが知れます。
 保護者の皆様には言うまでもないことですが、お子様たちは大人をよく見ています。礼儀知らずの大人と接していると、礼儀知らずの子供に育つのは当然です。


【窓口での相談・面談】

・身なりがきちんとしているか
 社会人として礼節を欠かない格好をしているかどうかを見てください。「シャツがズボンから出ている」「女性職員が、つけ爪やマニュキアをしている」などはもちろんアウトですね。

・前もって約束している場合、きちんともてなす準備ができているか
 「保護者様が塾に到着されてから、面談用の部屋をセットする」「書類の準備がきちんとされていない」「アポが入っていることすら伝わっていない」…あり得ないようですが、あり得る話です。少し意地悪ですが、わざと10分前に行って、きちんと準備ができているようであれば、ハイレベルな運営ができているでしょう。

・清掃が行き届いているか
 面談の際に教室を見るようにしましょう。「机や壁に落書きの跡はないか」「床に消しゴムのカスなどが落ちていないか」「黒板やホワイトボードに、昨日の板書が残っていないか」「エアコンから異臭はしないか」などですね。お子様が勉強されるのですから、快適な環境が良いですよね。
 ちなみに、これも意地悪ですが、塾の掃除が手薄になりやすい場所が大きく3つあります。「トイレ」「自習室」「職員のデスクの周り」です。特に、「職員のデスクの周り」は、そもそも机上が汚い人もいますし、足元に段ボールを放置している人もいます。こういった方が、良い仕事をできるのか?…自明の理ですね。
逆に、上記の3か所が清潔な塾は、清掃への意識が非常に高いと思われます。

・教室内の掲示物が多すぎないか
 大手の塾で、該当するケースが多いと思われます。
 時間割、講習会の告知、意識を高める文言、チラシ、パンフレット…酷い塾では壁一面に貼っていたりします。一見華やかに見えるのですが、これが良くないのは少し考えればお分かりいただけます。そう、これらはすべて、生徒たちの授業への集中を妨げるのです。
 学生時代を思い返してみてください。授業にずっと集中していましたか?退屈な瞬間はなかったですか?その瞬間に、廊下や壁や窓から見える外の風景など、そういったものを見て退屈しのぎをしなかったですか?
もちろん、非常に高い授業力を持った講師なら、そのような誘惑の多い教室内でもお子様たちを引っ張ることができます。しかし、そのような実力を持つ講師は本当に一握りだと思います。(私は大阪の大手進学塾に勤めていましたが、おそらく職員全体の10%にも満たないのではないでしょうか。)


 以上、長々と申し上げましたが、保護者様の視点でいろいろ見れる所があるのを意識して、少しでも良い塾を選んで頂ければ幸いです。
 ちなみに、今回私が申し上げたポイントは、どちらかというと「企業塾」向けです。高い授業力を持った講師が独立して作ったような個人塾(私も現在は独立しております)では、これらの視点で見ると低レベルという判断になってしまう可能性が高いです。しかしながら、そういった個人塾は、その欠点を補って余りある力があるはずなのです。それをしっかり天秤にかけて判断してやってください。(もちろん、個人塾で今回のポイントをすべてクリアする強者もいるかもしれませんが。)

 前回の記事と今回の記事では、塾を観察する主体が異なっています。したがって、「お子様から見て良い塾」と「保護者様から見て良い塾」がずれる可能性は大いにあります
 もちろん、実際に塾で勉強するのはお子様ですので、その意見を尊重してあげて良いと思います。(ただし、前回記事でも触れました通り、「成績を上げる」という、塾の本来の目的を意識したうえでお子様が塾選びをしているのかは要注意です。)

2017年05月19日

塾選びで最も大切なこと

 自分(の子供)がどの塾に向いているのか…
 お子様や保護者様が塾を選ぶ際に、必ずぶつかる問題だと思います。

 「集団指導についていけない生徒が個別指導に行く」とか「熱心な先生のいる塾がいい」とか「アルバイトのいない塾に預けるべき」とか様々な考え方があると思います。

 もちろん、どの塾を選ぶかはそれぞれのご家庭の自由ですが、上記のような切り口で、お子様がどの塾に向いているかを知るのは不可能に近いと私は考えています。

 なぜなら、子供(というより人間)は千差万別です。同じような子供でも、「集団指導か個別指導のどちらに向いているか」「厳しい方がいいのか、優しい方がいいのか」「小テストの数は多くてもやっていけるのかどうか」「抜き打ちテストでしっかり弱点を拾ってくれる方がいいのか」「同じ学校の生徒が多い方がいいのか少ない方がいいのか」「居残りはどの程度まで耐えれるのか」など、多数の項目に対して、向き不向きが存在します。そして何より、「その塾の先生と人間的に合うのかどうか」ということもあります。こういった多くの要素がある中で正解の塾選びをすることは、非常に難しいです。

 しかし、できるだけ正解に近い塾を選ぶ方法はあります

 それは、シンプルですが、「通塾を考えうるすべての塾を体験してみる」というものです。ひと昔前までは、殿様商売の塾業界も、今はそうではありません。体験を申し込んで断るほど強気な塾は、ほとんどないと思います。
 これを利用して、片っ端から体験授業をしていきましょう。塾によりますが、2週間の体験や1ヵ月の体験を可能な所もあります。骨の折れる作業かもしれませんが、安くないお月謝を納め、大事なお子様を預けることを考えると、これくらいは必要でしょう。できれば、「集団も個別も関係なく、あらゆる可能性」を考えるべきです。

 その体験の中で、「お子様ご自身が1番頑張れると思える塾」を選ぶのが良いです。最後に勉強するのは、塾の先生でもなく、保護者の方でもなく、お子様ご自身ですからね。ご本人が納得して選ぶのが1番です。
では、塾選びに保護者の方は無関係かというと、そうではありません。お子様は、塾を選ぶ際に、「成績を上げる」という本来の目的を忘れてしまいがちです。だから、一歩引いて保護者様がアドバイスすることが必要です。「楽しさだけで塾を選んでいないか?」「あなたの選んだ塾は、本当にあなたを導いてくれるのか?」そういったことを話し合うべきです。
 あるいは、保護者様が塾に足を運んだ際に、感じた印象を話してあげてもいいかもしれません。「あの先生は誠実そう」「きっちり掃除されて、きれいな教室だった」など、人生経験豊富な大人だからこそできる見方を、お子様にプラスしてあげてください。

 もちろん、上記のことをしたからといって、確実に正解とは限りません。ただ、少なくとも「自分の思っていた塾とかけ離れているから辞める」などといった、レベルの低い失敗はなくなるはずです。(ご存知かと思いますが、塾には入塾金というものがあり、転塾する際にはダブルコストになってしまう時もあります。あるいは、年度途中の転塾だと、テキスト代も無駄になります。)
 塾を選ぶというのは、すごく大きな決断です。そのために、できるだけのことをして、限りなく正解に近い答えを出せることを期待しております。
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。