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2017年08月13日

高校野球が好きだ

今、私の塾は盆休み期間です。エアコンの清掃やら生徒の補習やらで、何日かの休みは潰れています。
そんな中でも普段に比べれば格段に暇なので、この時期は暇があれば高校野球を見ます。

普段は暇があっても、プロ野球の中継なんて見ません。スポーツニュースで十分だと思っている人間です。
ところが高校野球はテレビでやっていると見てしまいます。それは恐らく、「負けたら終わり」という不可逆な状況が、プロ野球よりも切迫した、真剣勝負を感じさせるからだと思います。視聴者に必死さが伝わり、感動を与えるという意味では、プロよりもプロらしいかもしれません。

ちなみに、私が高校野球が好きな理由がもう1つ。それは、「指導者である監督のドラマ
も入っている」ということです。もちろん放送の中心は圧倒的に球児たちが占めているのですが、少しだけかもしれませんが、監督のことを切り取る瞬間があります。

それが、私の中では自分と重なるのです。もちろん、勉強とスポーツは全然違います。でも、「子供たちを鍛えて、夢を叶えさせてやる」という役割や目的は同じだと思います。
甲子園に出て来るほどの監督たちなので、やはり指導に信念や工夫を感じさせられることが多いのです。そしてそれは、自分が仕事をする上で非常に参考になるのです。

青春をかけて野球に打ち込んで来た球児の皆さんと、彼らの夢を叶えるという重責をその肩に背負う監督たちに、心から敬意を表します。できれば、この方たちの夏が、悔いの無いもので終わりますように。

2017年08月11日

私が大手塾を辞めた理由

@ 進路指導
 私は、上司から伝えられる実績目標が苦手でした。「君の校舎からは今年、○○高校に△△名を合格させなさい」というものです。
 苦手な理由は大きく2つありました。
 1つは、生徒が行きたい高校を受験させてやれないことです。「トップ校に行ける生徒」が「トップ校に行きたい生徒」とは限りません。余裕で合格する力があっても、やりたいことがあるから2番手校を望むというケースもあります。
 もう1つは、ギリギリで合格して苦しむ生徒を見たくないことです。私は高校受験で指導しているのですが、生徒たちの人生において、まだまだゴールではありません。頑張って受験に合格したとしても、その中でまた競争しなければならないのです。その時に、ギリギリの能力で合格してしまった生徒は、3年間必死で頑張らなければなりません。青春を適度に謳歌しながら、高校生活をある程度楽しむ余裕も無くなってしまうことでしょう。もしこの生徒が志望校をあえて1つ下げていたなら、その集団の中で優位に立ち、大学への指定校推薦などももらえるかもしれないのです。「1つでも上の高校へ」が必ずしも正しくはないのです。

A 生徒のために全てを犠牲にすることを美徳とする風潮
 これは、塾の業界ならよくあることですね。「生徒のためなら全てを犠牲にする」という考え方です。私自身、半年以上の連勤も経験しました。若くて家庭の無いうちは、それでも良いのかもしれません。実際、仕事に没頭するのは楽しかったですしね。しかし、結婚して家庭を持つようになると、やはりそれは違うと思います。家族を幸せにするためには、家族と共に過ごすための時間も必要だと思うのです。もちろん、生徒も家族も大事にできている方もいるのかもしれませんが、私の力量では無理でした。

B Aの風潮の結果、何をやっているのか
 では、「今の自分は、生徒たちに対して、手を抜いているのか?」と考えると、決してそんなつもりはありません。むしろ、以前よりかなり手厚くなっています。
 では、その時間をどこから捻出しているのか?―私が前職に比べて手抜きをしているのは、イベントや営業ですね。祝日返上で生徒獲得を目的とした説明会を行ったり、勤務時間内に営業電話をかけたり…そういった、今預かっている生徒のためにならないものを徹底して省いています。そこで浮いた時間を授業の準備にあてたりしています。生徒募集という観点では、私の判断は間違っているのかもしれませんが、私は今のスタイルを気に入っています。
 大手塾で、職員が授業準備のために使える時間は驚くほど少ないです。「生徒のために」と職員の休みを削っておきながら、イベントを実施していたりするのです。それに対して、本当に生徒のために仕事ができていると感じられるこの日常が大好きです。

独立して個人塾を作るための準備

 首題の件ですが、大きく3点あるかと思います。


@ 物件
 最重要の準備です。物件次第で、成否が分かれると言っても過言ではありません。

 以下、注意すべきことを挙げます。

・生徒がいるエリアかどうか
・教育熱の高いエリアかどうか
競合他塾がどれくらい存在しているか
・生徒用の駐輪場を確保できるかどうか
・雨の日の保護者の送迎用に、一時的でも良いので、駐車スペースがあるかどうか
・近隣に教育に不向きな施設がないかどうか
・自転車で通塾する際に、狙っているエリアから安全に通学できるかどうか


A 人材
 意外かもしれませんが、できるだけ1人での開校をオススメします。理由は、人件費の削減になるからです。
もちろん、1人でやるより複数でやる方が、安心感があるかもしれません。しかし、独立して上手くいく保証はありません。生徒募集が振るわないときに、人件費ほど邪魔なものはありません。だから、最初は1人で独立して、地域での評判も得て、安定した運営になってから、職員を増やすべきかと思います。


B タイミング
 生徒が塾を体験するための機会として、開校と同時に講習会を行うのが一般的です。つまり、春期・夏期・冬期のいずれかに合わせることになります。その中でも冬期か春期がオススメです。理由としては、「新学年の生徒の囲い込みに適しているから」です。夏期からの募集では、少し出遅れている感があります。


 「独立して個人塾を作ってみたい」とお考えの方に、参考となれば幸いです。

2017年06月06日

正しい宿題のやり方

 本日はちゃんと勉強に関する話題です。

 首題の通り、宿題のやり方についてなのですが、その前に宿題をやることの意味を確認しておきましょう。

 当たり前ですが、生徒が授業を受けて、その中で新しい知識を得ます。それを使いこなせるように定着させるのが宿題です。この説明からお分かりいただけるかもしれませんが、「授業だけでは力が付かない」ということです。いかに分かりやすい授業をする先生でも、宿題をやらない生徒に力を付けることは難しいです。(その場で原理原則を理解して、応用までできる、いわゆる天才の例は除きます。宿題をまったくしなくても知識を使いこなす生徒がまれにいます。)
 例えるならば、スポーツのコーチが「こうやれば上手くいく」というアドバイスをするのが授業です。そして、それを実践するのが宿題です。宿題をやらないというのは、実践が全くないということですので、実力がつくわけがないですよね。

 つまり、いかに良い先生に出会おうが、いかに良い説明を聞こうが、しっかりと宿題をやり切る家庭学習こそが肝になるわけです。良い家庭学習なしに、効果的な勉強はあり得ません。






 それでは、いよいよ本題です。
 基本の流れはそんなに細かくありません。

 @ 演習 → A 丸付け → B 解き直し

 これが大きなフローです。以下、それぞれの項目について具体的に話します。

@ 演習
 まずは宿題で出された問題を「やる」ということです。当たり前ですが、これすらできない生徒もいます。

A 丸付け
 宿題を頑張ってやっても、気を抜いてはいけません。丸付けという作業があります。自分でやった宿題が全てマルになるという保証はどこにもありません。言うなれば、「自分のダメな所を探す」という作業です。大人なら、自分のエラーを探すのがいかに大事か分かっているのですが、生徒はなかなかその重要性がわかりません。ついつい、「やっと問題解き終わった」という安心感から、自分の作業に対する点検作業を怠ってしまったりするのです

B 解き直し
 Aが終われば、あと一息です。それは、自分のミスを修正する作業です。「自分が解けなかった問題を解けるようにする」というのが、宿題の意味だと思います。だから、この最後のステップを忘れてしまうというのは、これまでの苦労が徒労に終わらせるようなものです
 もう一度言いますが、この瞬間のために、宿題をやっているのです。

 もうお分かりかもしれませんが、PDCAサイクル(Plan:計画 / Do:実行 / Check:確認 / Action:チェックを受けて、ミスを修正するための行動)と同じですよね。Pの部分だけは、講師が決めていますが、それ以外は、生徒が家庭学習で頑張るしかないのです。
 そう考えると、サイクルは単純ですが、実は次元の高いことを要求されているのです。





 ちなみに、上記のステップを守っても、うまくいかないケースもあります。
 その際によく陥っている状況を以下に記します。

ステップ@でのよくあるミス:「生徒が自分の力でやっていない」
 たまにあるのが、「説明を見ながらやる」「保護者の方の説明を聞きながらやる」というケースです。それは、やらないよりはマシです。しかし、その問題は誰が解いたのでしょうか?決して生徒が自分の力だけで解いたとは言えないはずです。

ステップAでのよくあるミス:「×を○にしている」
 実は、よくあります。特に低学年になるほど、それは顕著に表れます。あとは、中1の英語の丸つけなどは、結構ミスが出ます。
 ステップAは、自分に対する点検作業です。それを正確にやれないのは、修正が必要なのに、見落としているということです。
 これがいかに大問題か、言うまでもないですね。

ステップBでのよくあるミス:「赤で答えを写して満足している」
 これは、解き直しを勘違いしているパターンです。解き直しは、自力で解かなければなりません。答えを赤で写すだけなど、何の意味もありません。

 ちなみに、私の塾でのやり直しのルールは以下の通りです。
  1 シャーペンで解き直す
  2 青ペンで丸付けをする(直しであることを自覚するため)
  3 「解き直しでも間違えた問題」を解き直す
  4 以降、1〜3の繰り返し


 別にこれが絶対の正解というわけではありません。要は、「できなかった問題をできるまでやる」仕組みを作ればいいのです。


 以上、かなり基礎の部分に触れる話題でした。

 質問などあれば、仰ってください。



2017年06月05日

たまの贅沢

昨日は私の婚約者の誕生日でした。

大学生の頃から付き合っているので、もうすっかり妻のような感じですが。笑

非日常を体験してもらおうと、初めて行く高級なお寿司屋さんを予約しました。お値段は、2人で3万円でした。

もちろん、もっと高いお寿司屋さんもあるのでしょうが、彼女も私も大満足でした。

お寿司も満足だったのですが、ドリンクメニューに書かれていた、お店のコンセプトに感銘を受けました。

見るも良し
見ざるも良し
されど我は咲くなり

という言葉でした。
恥ずかしながら知らなかったので、調べたところ武者小路実篤の言葉らしいです。意味は、「他人の評価は気にせずに、自分の信念を貫いてやるべきことをやる」という解釈です。(あくまで私個人の解釈です。)

このような名言を見ると、モチベートされて、やる気が高まりますよね。

美味しいものを頂きましたし、モチベーションもチャージさせてもらいました。
また今日から頑張ります!

※期末テスト対策のため、今月はもう休みなしです。忙しいうちが華ですよね。

2017年06月04日

元教室長が語る、大手塾のメリットとデメリット

 今回は大きく4つの項目に分けて述べようと思います。それぞれの項目で、メリット→デメリットの順に記そうと思いますので、よろしくお願いします。

@ 上位生の競争意識を育てやすい

 大手塾の多くは「入塾テスト」を実施しています。つまり、ある程度のレベルを下回る生徒はその塾には入れません。「その敷居を超えられた生徒だけが集まる」という意味でも、既に競争させられています。
 そして、その上でクラス分けをする塾もあります。いわゆる学力上位のクラスと学力下位のクラスです。規模に応じてクラス分けされるので、多いところでは4クラス・5クラスなどもあるのではないでしょうか?
 更には、目的に応じてクラスを設定している塾もあります。例えば、最難関の高校を狙うために、厳しい基準をクリアできる最上位生のみを集めたクラスです。各学校でトップ10に入るのが当たり前のような生徒たちばかりが集まるのですから、それはもう豪華なメンバーですよね。
 また、そのエリアの複数の学校からの生徒が集まるので、普段は学校で顔を合わせない生徒とも競争できるという利点もあります。

 ただ、ここにはデメリットも潜んでいます。それは、人数が多いことによる「放置」です。どうしても面倒見には限界があります。「入塾したけど、ついていけない」というケースも。また、上位クラスや特別クラスに在籍していても、「数学が弱いのにそれを重点的に見てもらえない」などのケースもあり得ます。一言でいうと、「小回りが利かない」というものです。
 あるいは、そもそも競争させられるのが好きではない子にとっては、このメリットはデメリットとなるでしょう。そういった生徒は、塾よりも個別指導や家庭教師の方が適しているはずです。





A 立地や設備が充実していることが多い

 やはり、資本力が段違いです。個人では手が出ないような物件を所有したり、借りたりできます。一等駅の一等地の物件など、そういう立地を望むのであれば、大手塾のメリットは大きいでしょう。

 対してデメリットですが、「その資本力は生徒の月謝から供給されている」ということでしょう。言うなれば、月謝が割高になってしまうということです。


B 1教科専任制

 人材の数も桁違いです。英語は○○先生、数学は◇◇先生、国語は××先生、…というように、教科ごとに違う講師が指導することもあるでしょう。
 講師からすると、1教科に専念させてもらえるのは、非常にありがたいです。何せ、自分の一番得意なものに集中できるのですから。

 しかし、ここにも短所が潜在しております。それは、「講師間での指導力の格差」です。英語の授業は素晴らしくても、数学は残念なケース…など、例を挙げればキリがありません。そして、以前の記事で書いた通り、塾はその離職率の高さゆえに、人材リスクはかなりの確率で存在するはずです。
 では、このリスクを回避するためにはどうすれば良いのか。それは、体験しかありません。受講する科目をすべて体験させてもらいましょう。1科目だけだと、看板講師の授業を見せられている可能性もありますので。


C ブランド力

 「大手塾だからこそ」の最たるものではないでしょうか?個人塾ではなかなか覆せないものだと思います。
 ブランドによる安心感を得たい人は少なからずいるでしょう。そのような方たちにとっては、大手塾は魅力的に感じられるはずです。

 それではデメリットは…やはりブランドにはお金がかかります。チラシ1つとっても、専門のデザイナーに頼んだり、本社のビルも立派なものにしたり…つまり、月謝に跳ね返ってくるわけですね。





2017年06月03日

独立して個人塾を作って悪かった3つのこと

 今回も独立関連です。

 前回は独立して良かったことを述べましたので、今回はマイナスポイントをお話しようかと思います。



@ ブランド力がない
 月並みですが、会社の看板とは大きいものだと思い知りました。大手の塾でちょっとやり手だったくらいで生徒募集に困らないほど、世間は甘くはなかったです。その点は覚悟していましたが、それでもやはり現実を受け入れるのは酷でした。案の定、赤字での経営スタートでした。(今はちゃんと黒字になっております。)
 利益のことだけ考えるなら、自分が勤めていた教室の近くで独立するのがベストだったかもしれません。しかし、それはさすがに筋が通らないと思い、離れた場所で開業しました。
 どれだけチラシに自分のことをアピールしようが、何もその土地での実績がないのです。地域の人からすれば、怪しく感じるのが当たり前ですよね。それでも入塾してくれた、わずかな生徒たちの成績を上げることに執念を燃やしました。


A 体調を崩しても休めない
 大手の塾には「代講」というシステムがあります。例えば、インフルエンザなどに罹った際に、休みを取得して代わりの講師が授業するというものです。
 個人塾では、当然ながらそれができません。実は私は、体調を崩しやすいです。企業塾に勤めていた頃は、何度か「代講」にお世話になることもありました。この体調面こそ、独立する際に一番心配したことでした。(今もそうですが)
 ありがたいことに、個人塾を立ち上げてから今まで休まずに済んでいます。「病は気から」かもしれませんが、本当に倒れるわけにはいかないのです。特に、塾業界にとっての繁忙期である、定期テスト前や受験前は、非常に神経が張り詰めます。


B 自分の勉強量が増える
 大手の塾なら、「1教科専任制」などを謳っているところもあるかと思います。個人塾となると、それは不可能に近いと思います。もちろん、経営が軌道に乗って、そんなに講師を雇うくらいの余力があれば話は別ですが。
 ちなみに私は今、5教科を指導しています。以前は基本的に1教科だったので、一気に勉強することが増えました。もちろん、一般的な大人よりは勉強に触れてはいますが、それでも完全に忘れてしまっているものもあります。授業の予習にかかる時間が膨大になりました。(ただ、「生徒のために時間を使える」という意味では、それほどストレスではありませんが)


 以上、今回の記事でした。
 ちなみに私は、これらのことを差し引いても、「独立して良かった」と思っています。






2017年06月02日

独立して個人塾を作って良かった5つのこと

 前回に続いて独立関連の記事です。良かったことと悪かったこと、両方ありますが、今回は良かった方をお話します。


@ ノルマがない
 塾業界にも、ノルマがあります。塾によっては目標などという言葉を使うかもしれませんが、本質は同じです。
 「難関校や有名校への合格実績」と「在籍生徒数」の2種類であることが多いです。夏期講習などの際に「講習生30名以上獲得」などと言われることもありますが、それは「在籍生徒数」の目標を細分化したものですね。
 そして、企業や上司によって差はあるかと思いますが、これらのノルマに対しては圧力がかかります。特に、教室長ともなると、その教室の数字に責任を負わねばならないので、なかなか大変です。
 私は、「在籍生徒数」ノルマには抵抗はなかったのですが、「実績」ノルマには少し抵抗がありました。元から本社の想定通りの志望校である生徒は問題ありません。しかし、生徒たちの志望校はそうばかりとは限りません。例えば、トップ校にも余裕で合格できるような、優秀な生徒が、地域の2番手校を志望しているとします。教室長は、会社全体の実績を出すために、その生徒の志望校をトップ校に誘導しなければならない…などということもしばしばあります。私の本音は「生徒が行きたい高校に行ってほしい」というものだったので、抵抗を感じたのを覚えております。


A 他人のせいで謝る必要がない
 離職率はかなり高い業界です。職員が入れ替わることもよくあります。生徒・保護者は、良い先生が担当してくれているのに異動(あるいは退職)してしまうことは好みませんので、そういうケースにはお詫びしなければなりません。
 あるいは、離職率が高い業界だから、採用基準が低くなってしまうケースもあります。本来なら、講師に向いてない人も採用せざるを得ないのです。そこから発生するクレームのために謝罪せねばならないこともなくなりました。





B 転勤がない
 塾業界に限らず、転勤は精神的にも肉体的にも負担がかかります。1教室しかないので、当然転勤もないので、働きやすいです。自分の家を探すときにも、「万が一転勤になっても、ちょっと家賃は高くてもアクセスのいい場所を…」などと気を遣う必要はないですね。


C 生徒のために時間を使える
 正社員で塾の講師をしていると、なかなか忙しいです。保護者との懇談、イベントの準備や実施、教材の作成、清掃、本社での会議や研修、報告…本当に様々なものがあります。
 独立によって、「この時間を授業に使えたら…」「もっと予習の時間があれば、良い授業ができるのに…」と悩むことがなくなりました。


D 自分の時間ができる
 これはCの延長かもしれません。結局、忙しい中で、それでも生徒のためを思うと、自分の時間を削るしかないわけです。規定の出社時間よりも4時間早く行くなど、自分を犠牲にする部分が出てきます。
 独立してからは、もちろん多忙な時期もありますが、それでも自分の時間は確保しやすくなりました。


 今回の記事、これから独立を考えている方の参考になれば幸いです。




2017年06月01日

私が独立を決断した3つの理由

 独立して自分の城を立てて生きていく

 企業に勤める方なら、だれもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?もちろん、文字通り「考えた」だけで、実行することはなかったり、少し考えただけで「実行したくない」と思ったり。。。
 そこに対する考えは人それぞれだと思います。

 今日の記事は、塾業界だけにかかわらず、独立を考えている人の参考になれば幸いです。

【背景】
 私自身は大手の企業塾に勤めておりました。入社して2年半で教室長に抜擢していただき、新校舎の立ち上げを任された際には、1年で生徒を300人まで伸ばしました。人間関係も、尊敬できる上司に恵まれておりました。実に、順風満帆な生活でした。
 そんな私が独立を考えた理由が大きくは3点あります。

@ 人材レベル
 塾業界の方ならわかると思いますが、非常に離職率の高いのが特徴です。そうすると、抜けた人員を不足するために、「入社基準を下げる」ということが起こります。つまり、「本来なら雇ってはいけない人材を雇う」ということがまかり通るのです。基本的には、塾での授業参観というのはありません。そういう人材に授業をさせても、保護者には直接はバレないのです。(もちろん、生徒から耳に入ることはあるでしょうが、それでも実際に見るわけではありません。子供の言う事なので、話半分に聞く方もいるでしょう。)
 「仮に自分が親なら、この先生の授業は受けさせたくない」「こんな授業なら、お金を払う意味がない」そう思うことが多くなりました。
 そして、大袈裟ですが、「これが自分の塾でいいのか?」と考えるようになっていきました。




 

A 将来への不安
 上述のとおり、塾業界の離職率は高いです。ある程度の年数を勤めていると、「悲壮な辞め方をする同僚」を目にすることが数回ありました。「激務に耐えきれず退職」「創業者の方針が理解できず退職」など、いろいろありますが、これらはどの業界でもあることだと思います。
 塾業界で独特なのは、「賞味期限切れによる退職」だと思います。塾では、子供と接します。若いうちはいいのですが、年を重ねていくと、子供との距離感が開いていくのです。共通の話題を作るのが難しかったり、そもそも感覚がずれていたり。だから、私の勤めていた企業には50歳以上の職員はあまり居ませんでした。それを見ると、「一体自分の将来はどうなるんだろう?」という不安に襲われたのです。
 (もちろん、塾によっては、ベテラン社員にちゃんとキャリアアップの道を用意している企業もあるかもしれません。) 






B 1度きりの人生に悔いを残したくない
 @やAのような考えが、私の中で徐々に大きくなり、「独立」というものをある程度本気で考えるようになりました。しかし、独立に対する不安も当然ありました。以前の会社では優遇してもらっていたと思いますし、「辞めるのはもったいない」という思いは少なからずありました。そして何より「失敗したらどうしよう?」という恐怖がありました。
 本当に悩んだのですが、そんな私が決断できたのは、「自分がどこまでできるのか試したい」という思いでした。月並みですが、「やらぬ後悔よりやる後悔の方がマシ」という考えですね。
 幸い、塾の独立というのは、そこまでの資金は必要ではありません。「もし失敗したら、また企業塾に勤めればいい」という考えに至りました。「まだ30になっておらず、若かったこと」「その当時は独身で自由な身であったこと」なども私の背中を押しましたが、やはり「自分を試したい」気持ちが最強の動機となりました。


 もちろん、上記以外にも細かな理由はあるのですが、これがメインの理由です。
 
 私は独立して良いことも悪いこともありましたが、今は「良かった」と思えています。


 今回も、ご質問やご相談は大歓迎ですので、お気軽にどうぞ。






2017年05月31日

塾選びのアドバイス〜講師を見る際の6つのポイント〜

 本日は、塾の講師の力量をチェックするポイントを述べたいと思います。

 普段の授業を覗く機会があれば、ぜひともご参考にしてみてください。


@「講師に余裕はあるか」

 当たり前ですが、授業というのは、コミュニケーションです。講師と生徒とのやりとりや掛け合いによって、生徒のやる気を引き出したり、集中力を維持したりするのです。それがないのであれば、その授業は通信教育などと同様になります。(通信教育を軽んじるのではなく、集団授業という性質を失っていることが言いたいのです)
 特に新人の講師には、「余裕がない」方が多いです。授業や説明にいっぱいいっぱいになって、視線がテキストやホワイトボードなどにばかり集中して、肝心の生徒が見れていないのです。
 堅苦しい生徒でも、真面目に聞く生徒はこれでも問題ないのですが、そうではない生徒の方が多いのが実情です。そういう生徒を統率するためには、やはり講師に余裕が必要なのです。
 説明しながらも生徒の方を見ていて、注意が必要であれば促したりしなければなりません。


A「発問があり、たくさんの生徒をあてているか)」

 これも上記の余裕とつながるかと思います。良い講師は発問(講師が生徒に質問すること)がたくさんあります。1回の授業の中ですべての生徒に発問し、授業への参加意識やいい意味での緊張感を持たせます。ハイレベルな講師になると、「開いた発問」と「閉じた発問」を使い分けます。

 「開いた発問」…しっかり考えるべき発問。「willとbe going toの違いは何でしょう?」「顕微鏡で、接眼レンズと対物レンズをつける順番が決まっているのはなぜでしょう?」などです。こういう発問があれば、生徒たちは深く考え、勉強に対する興味や、本質の理解が深まります。
 しかし、開いた発問は、生徒に考える時間を与えねばならず、授業のテンポが遅くなります。また、勉強が好きな一部の生徒はそのような発問だけでも退屈しないのですが、そうではない生徒にとっては、開いた発問が続く授業は退屈に感じて、集中力も切れてしまいます。そこで必要になるのが、閉じた発問です。

 「閉じた発問」…「この時の主人公の気持ちは、良いか悪いかどっちですか?」「問題の2行目に何と書いてますか?」など、「2択形式で答えやすい」・「話さえ聞いていれば、答えられる」発問です。これらのいい所は、開いた発問の弱点を補強できることです。つまり、授業にテンポを生み出し、勉強が好きではない生徒にも参加意識を持たせられることです。


B「授業中に教室を出ることがないか」

 「テキストを事務所に忘れた」「配布物を持ってこなければ」などの理由で、教室を離れてしまうケースがあります。
 しかし、当たり前ですが、塾の講師は教室から出ない方が望ましいです。それは、講師が離れた瞬間に、教室内の空気が緩むからです。社会人で言うなら、上司がいないのと同じ状態ですので、やはり気が緩んでしまうことはわかっていただけるかと思います。クラスを管理できない講師が教室を離れると、その教室の空気が崩壊する可能性が高いです。優秀な生徒ばかりを集めたクラスなど、生徒側の意識が高ければ話は別ですが。
 一方、クラスコントロールに優れた講師ならば、教室を離れても生徒たちの集中力は持続させられます。たとえば、たまたま塾を訪問した際に講師が教室を出て、それでも生徒たちが頑張って勉強しているようであれば、その講師の実力は素晴らしい可能性が高いです。(先述のとおり、生徒側の意識の可能性もあります。)
 しかし、いかに優れた講師でも、授業中に教室を出るのは、授業準備が足りないことの裏返しです。優れた講師が教室内にいれば、鬼に金棒なのですから。


C「プリント配布など、無駄のないスマートな動きをしているか」

 これも余裕とつながるかもしれませんが、どちらかというと「段取り」の部分です。例えば、「配布するプリントが数種類あるならば、配布する順番に積み上げて持っていく」「生徒が問題を解いている間に、次に配布するプリントを列の人数ごとに仕分けておく」などですね。
 ここまでできる講師は、それによって「プリント配布の際に更なる余裕ができる」ので、より一層生徒たちをよく見れるのです。
 

D「話し方に工夫があるか」

 魅力的な講師の説明は、大人が聞いていても面白いです。裏を返して言うなら、大人が聞いても分からない説明なら、生徒はもっと分からないはずですので、要注意です。
 とくに、説明が上手な人の共通点は、具体例を上手に使うということです。教育に限ったことではないですが、他人に何かを伝えるときに、納得させるために具体例が必要です。それを使いこなせる講師は、高い授業力があるはずです。「例えば」というのが口癖になっているくらいでも良いかもしれません。


E「指示が細かいか」

 ・「テキストの10ページを開けなさい」
 ・「テキストを開けなさい」…「10ページを開けなさい」
 両者には違いがありますよね。そう、後者の方が指示が細かいのです。特に低学年で必要なのですが、1つの会話に入れる指示の個数には注意が必要です。
 「テキストの10ページを開けて、ノートをすぐ書ける状態にしてから、テキストの右上の図を見なさい」などと言ってしまうと、いったいどれだけの生徒が指示を守れるのでしょう?意識が高い生徒ばかりを集めたクラスなら大丈夫かもしれませんが、普通のクラスならかなり厳しいはずです。
 指示は、可能な限り、シンプルに!それが良い講師の条件です。


 今回の話題は、語りだしたらキリがないので、かなり絞ってみました。ご質問などあれば、ぜひどうぞ。




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