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2017年05月22日

親の価値観は重要だ

 子供の学力を規定するものは何でしょうか?
・遺伝?
・本人の努力?
・担当教師の力量?
・交友関係が望ましいかどうか?
・親の経済力?

…いろいろなものがあるかと思います。そして、それらはすべて正解だと思います。

 しかし、今日はあえてこれらの話題から逸れて、「親の価値観」を取り上げたいと思います。

 ここで、AくんとBくんの例を挙げます。両者とも、同じ中学校の同じクラブに所属しています。そのクラブは非常に熱心なことで有名で、平日の練習がハードなのはもちろん、土日も早朝から夕方まで、練習や試合があります。他府県に遠征することもしばしば。
 そんな過激な部活をこなしながら、AくんもBくんも塾に通いました。2人が通った塾はたまたま同じ塾でした。この塾は、大手の進学塾で教室長を務めていた人が独立して作ったもので、定期テストが近づくと宿題が多いことで有名な塾でした。
 2人とも入塾したての頃は、ついていくことが困難でした。この塾では毎回小テストがあり、それを合格するまで追いかけられるので、子供たちにとっては逃げ場が少ないです。ただでさえ部活がハードなのに、そこに勉強がプラスされるので、睡眠時間も削られ、生活が乱れがちになってしまいました。
しかし、約1か月後、Aくんはすっかり塾のシステムについてきています。部活もこなしながら、小テストにもほとんど引っかかることなく、ちゃんと両立しているのです。
 一方Bくんは…残念ながら退塾するという流れになってしまいました。理由は、「部活と塾を両立できず、生活も不規則になり、学校も休んでしまう。これでは本末転倒だから。」というもの。
半年後…Aくんは定期テストの点数が135点も上がりました。通知表の点もUPし、内申にプラスされます。Bくんは…もちろん良い変化はなし。それどころか、周りの皆が頑張るのに、自分は前のままなので、相対的に立ち位置は悪くなってしまいました。


 同じ中学校、同じ塾、同じ部活なのに、なぜこれほどの差が出るのでしょうか?

 その答えは、時をさかのぼって、入塾1週間が経過した頃の家庭での会話にありました。(関西弁なのはご容赦ください。)

―――――

【Bくんの家庭】
親:「学校休んだらアカンやろ。しっかり自己管理しなさい。」
子供:「塾が大変やねん。宿題も多いしこんなん無理や。」
親:「そんなになるんやったら、塾なんか本末転倒。やる気があるなら良いけど、やる気ないんやったら辞めなさい。」

【Aくんの家庭】
子供:「塾が大変や。辞めようかな。」
親:「あんたの勉強なんやから、あんんたが決めなさい。でも、まだ入ったばっかりや?確かに宿題は多いかもしれへんけど、それでもゲームの時間とか、上手に使える時間はあるはずやろ。まだやれることをやりきってないやん。もう少し、やれるだけのことをやってみて、それでも無理やったら、あきらめたら?」
子供:「…。もう少しだけやってみるわ。」

―――――

 上記の会話を経て、その後の命運が分かれました。2人の家庭では、何が違うのか?それは、本日の首題である、「親の価値観」だと思います。

 Bくんの家庭では、良く言えば「自己責任」。ある意味、大人からすると当たり前かもしれません。自分の人生なんだから、自分で責任を持って歩むべきだ、と。しかし、子供というのは総じて「易きに流れる」ものです。大人が意図を持って働きかけないと、困難に立ち向かうことは難しいものです。つまり、一見「自己責任」に見えるこの会話は、「無関心」あるいは「放置」と言い換えることができます。

 一方、Aくんの家庭では、親が話をちゃんと聞きながら、しっかり導いていますよね。具体的な時間の無駄を指摘し、「もう少し」とか「やれるだけ」とか、手軽なゴールを設定して前向きになれるワードも入っています。これなら、「まぁ、しんどいけどちょっと頑張ってみよう」となれる子供も多いかと思います。

 言葉を変えるなら、Bくんの家庭では「子供だけで頑張っている」のに対し、Aくんの家庭では、「子供と親が一緒に頑張っている」とも言えます。

 もちろん、中には、自己責任論でも上手くいくこともあるかと思います。しかしそれは、子供がその分野に関して強烈な興味があるとか、天才的な才能を持っているとか、ごく一部に限られるでしょう。
 やはり、一般的な子供には、ある程度の手助けは必要でしょう。(過保護になってはいけませんが。)そして何より、大人でもそうかと思いますが、「良い結果が出て褒められたら、やる気が出る」ものです。頑張るきっかけをもらって、やる気さえ出れば、その次の行動は格段にストレスが減ります。「親が言わなくても勝手にやる」状態に持ち込めるのです。


 そして、見逃してはならないのは、「この家庭環境が10年以上続いている」という背景です。困難にぶつかる度に、自己責任論で丸投げされてきた子供と、一緒に解決策を考えるコーチングをされてきた子供、どちらの方が「負け癖」がつかず、「勝つための意識」が芽生えるのでしょうか?

 もちろん、各ご家庭の教育方針があって然るべきかと思います。しかし私の経験上、特に勉強に関しては、Aくんのご家庭が望ましいと考えます。


※ ちなみに、今回の例に挙げた、塾や生徒の設定は、私の経験を元に再構築したものです。
※ 今回も、ご相談・ご質問などあれば、ご遠慮なくおっしゃってください。
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