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2022年12月23日

中国・インドネシアのハチャメチャ。

東南アジアの大国(人口だが)インドネシアが、

本当の大国になるのは、まだまだ先の話のようだ。

現在のジョコ大統領では無理だ。


インドネシアは、高速鉄道を建設したいといって、日本に打診してきた。

そのウラでは、中国の安かろう悪かろうだけでなく、日本の調査情報を中国に流し

中国からの賄賂に負けて建設を中国に発注した。

当初の予定では、2019年には完成していたはずだが、今だに工事中だ。

もちろん、中国とインドネシアのコンソーシアムではあるが、

実態は中国人が来て工事を行っている。

インドネシアには工事によるメリットはなにも無い。


その工事現場で事故が起きた。

工事車両が脱線転覆し、作業中の中国人労働者7人が死傷したのだ。

インドネシアにとっては、完成後、営業中の事故でなかったことは幸いだった。


線路敷設用の工事車両がすでに敷設された線路上を走行中に

何らかの理由で未敷設区間に乗り出して脱線、転覆したのだという。

列車は軌道の上を走るのが基本で、軌道が無いと無理だ。


実は、2019年にインドネシアで開催されたG20の時、

ジョコ大統領はキンペーと一緒に完成している区間を試乗したかったのだが

キンペーは応じなかった。

キンペーとしては、そんな危ないことは出来ません!というところだろう。

それでもジョコさん、諦められなくて、来年6月予定の全線開通時には

キンペーを招待して共に試乗して開通を祝いたいようだが、

キンペーが同意するはずもない。


何しろ、橋を造ったら、開通式前に落下するような橋を造る国だ。

キンペーは自国の技術をそんなに信用してなどいないだろう。


しかも、中国は当初「インドネシアの国庫負担を求めない」としていたのだが、

工事の遅延やコロナ禍による工事一時中断などから建設費用が膨れ上がり、

2年前にインドネシアが約4.3兆ルピア(約357億円)の国庫負担をせざるを得なくなった。

毎度の中国の戦略だ。

工期は遅れるは環境問題が浮上するは国庫を投入するはなど

「踏んだり蹴ったり」の状況にある。



もちろん、直ぐに事故原因捜査がインドネシアの手で始まった。

しかし、毎度のことなのだが、中国は証拠隠滅を図っているように見える。

すでに、脱線転覆事故の現場では事故車両にカバーがかけられている。

11年前、高速鉄道の高架から列車が落下したときには、1日たたないうちに、

車両全部を埋めようとした国だ。

この程度の事故現場の証拠隠滅を図ることくらい、簡単なことだろう。



この高速鉄道計画は中国の習近平国家主席が進める「一帯一路」構想の一環で、

インドネシア政府は中国の思惑に乗せられた形となっており、

一連の問題続出によって「中国への受注を最終的に決断」した

ジョコ大統領への風当たりが強くなっている。






posted by smile at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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