日々のつぶやき

まずは「爆発」の本家、中国から。

２１日午後、中国・河南省の工場で大規模な爆発・火災が発生し、

従業員らが工場内に閉じ込められた。

消防車６０台以上が消火にあたったが、消火までに７時間を要し

現在までに３８人の死亡が確認された。


続いて、中国北部の山西省。

民家で、雷のように辺りが光った次の瞬間、突然、大きな扉が崩れ落ちた。

何があったかというと近くの化学工場で爆発が起き、その衝撃波のせいだった。

少し離れている街中の店でも激しい音とともにドアが吹き飛び、

天井のパネルが抜け落ち、店員が慌てて外へ駆け出す始末だ。



こんな「爆発」もある。

中国では不動産投資が、１月から１０月で、減少幅が-8.8％と拡大。

巨額の負債を抱えた恒大集団の経営危機も未解決のままだ。

北京では、マンション完成が遅れ、購入者からは不満「爆発」の声が上がっている。



これも「爆発」で、中国の一つの王朝をどうにかしてしまう可能性のある「爆発」だろう。

河南省鄭州市にある富士康科技集団（フォックスコン）のｉＰｈｏｎｅ製造工場で、

従業員と警官隊の衝突が起きている。

一つの会社の工場の揉め事にすぐに警察が出てきたのは、毎度ながら驚く。

従業員数百人がデモ化し警官隊とにらみ合っているのだが、

警官の多くは白い防護服を身に着けているが

デモ隊からは給与や全寮制の住居の衛生状態に対する不満の声が上がっている。

従業員の待遇の問題なのだから警察が出てきたところで解決にはならない。

警察官が「防護服」をきているのは、同工場が、新型コロナウイルスの感染拡大で

封鎖を強いられていたからだ。

そのため、不安に駆られた従業員が集団脱出をしている。

会社側は、あの手この手の待遇改善を言っているが、

従業員の不信は回復できない。

会社側が約束した条件を守らない、という訴えが多く、不満の声は膨大な数になって収拾がつかない。

さらに、コロナで陽性になった従業員が同じ敷地内に居住している、

という不満もあるようだ。

何しろ３０万人の従業員がいる工場だ。

組合があるわけでもないし、統制などとれるわけがない。


もう、円満な解決など出来ないだろう。

現在、中国のＳＮＳでは、「フォックスコン」を意味する単語は

検索してもほとんど出てこない。

厳しい検閲が行われている。

しかし、流れは完全に「王朝崩壊」に傾いている。

「王朝崩壊」の導火線に火がついたのかも知れない。


フォックスコンは、

「暴力的行為に関し、当社は今後も従業員や政府機関とコミュニケーションを続け、

同様の事態の再発を防ぐ」と言っているのだが・・・。


全く逆で、会社が従業員に対して「暴力的」な行為をしたから、

従業員が怒っているのではないか ? ?

そうでなければ「脱出」「脱走」など考えられない。