日々のつぶやき

毎月の勤労統計の調査に不正があったという。

発端は15年ほど前に、

調査方法の全数調査をやめたことにあるようだ。

統計学的には当たり前のことで、

サンプリング調査の結果と全数調査の結果に

大差は出ないはずだ。

問題はその後の運用方法なのだろう。

時々は全数調査して、誤差の修正をしておくべきだっと思う。

学問が100%実務に適合するとはかぎらないからだ。

厚労省の皆さんは、自分たちが学んだことを信じ過ぎている。

曲学阿世とまでは言わないが、

中央省庁には頭でっかちで、

自信家、頑なな性格の者が多いのではないだろうか。


自分たちが作った仕組みを見直してみる、

ということは少し前の自分たちを否定することになるから

ということで出来ないのかもしれない。


しかし、それは一般社会では常識的なことだ。


問題の本質は、「おかしくないか」と気が付いた時

どのような対応をとったかということだろう。


相変わらず、調査委員会を立ち上げて・・・

隠ぺいがどうのこうの、マスゴミがさわぐ。


不適切な調査による過少給付があったのは、

雇用保険で約280億円（延べ1900万人）なのだそうだ。

この「述べ」の単位が解らないのだが、１億人だと280円。

1900万人だと1500円位になる。

労災保険で約241億5000万円（同72万人）というから

こちらは、33000円位。

さて、これをどのような方法で追加支給するのか。



確かに、厚労省はヤラカシタと思う。

経緯を見ると下手くそな対応をしている。

ただ、これは行政のミスなのだから行政が対応していけばいい。



私が気になるのは、当面二つある。


一つ目。

自民党には「部会」というのがあり、

その厚生労働部会長の小泉進次郎が、

「給付額が足りなかった、現在の雇用保険の受給者に対し、

今年度中に足りなかった分を追加で支給するよう」

厚労省に求めた、というニュースがあった。

これはニュースになる価値がある情報か？

何時もの進次郎氏の当たり障りのない話を、

さも重大な発言のように報道する。

進次郎氏もマスゴミも存在価値はない。



二つ目。

毎度のことながら、一部野党のことだ。

歴代の大臣を国会の中で追及するので、

国会に呼べといい始めたようだ。

訳がわからない話だ。

厚労省の下っ端役人がしでかした不始末を

大組織のトップ、しかも短期間で交代する大臣に

何を聞きたいのだろうか。

受給額を減額された方には申し訳ない言い方だが

役人のこんな仕事について、大臣が知る訳がない。

国会の貴重な時間を無駄にするな。

国民に対して、仕事をしています、のアピールにもならない。

全く成長しない人達だ。