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2022年07月17日

高額なサンドウィッチ

もう30年以上も前になるだろうか、

オーストラリアのアデレードに住んでいる叔母に

荷物を箱詰めにして送ったことがある。

ところが、しばらくして叔母からの連絡で、大変だったと聞かされた。

何故大変だったかというと、その段ボール箱にはみかんの絵が書いてあったのだ。


以下のニュースを見て、その当時のことを思い出した。


オーストラリアのある女性が、サンドイッチ1個、正確に言うと半分に

2000ドル近くを支払う羽目になった、というニュースだ。

なぜそんなことになったかというと、オーストラリアの法律をしらなかったからだ。

30年前、わたしも知らなかったのだが・・・。


この女性、SNSに「もう泣きそう」、

そして、両手の中指を突き立てて「政府なんてクソくらえだ」と不満をぶちまけている。

私はそんな下品なことはしていない。

この女性、シンガポールの空港で

「11時間のフライトの後でお腹がすいていたから、サンドイッチを買った」

ようで、その場で半分食べ「残りの半分は飛行機の中で食べようと取っておいた」

のだそうだ。

しかし彼女はオーストラリアに到着する飛行機の中で、

残りのサンドイッチを食べきることができなかった。

それが悲劇になった。

「到着時の税関申告は、

預けた荷物と機内持ち込みの荷物について行うものだと思っていた」

「だから鶏肉の欄にも、レタスの欄にもチェックを入れなかった」

「その結果、28日以内に2664豪ドルを支払わなければならなくなった」のだ。


オーストラリア国境警備隊によれと、

同国への入国にあたって「バイオセキュリティー上のリスク」

をもたらす可能性がある品目の申告を検疫で怠った旅行者は、

最高2664豪ドルの罰金に加えて、民事上の罰則の対象になったり、

場合によっては刑事上の罪で訴追されたりする可能性もある、と言っている。

極端な場合は、政府が違反者のビザを取り消し、

入国を拒む可能性もあるのだそうだ。


私の場合、申告書にはみかんのことは書いてない。

ところが、役人はみかんの絵を見て、これは申告漏れだし、

みかんは持ち込んではいけない物だったようで、

叔母は呼び出され、質問され、箱を開封させられ、散々な目にあったらしい。


この女性の場合、現行犯なので逃れようもなかったらしく、

罰金はしっかり支払わされたのだろう。


しかし、この女性のSNSを見た国民からは、同情と政府への不満で溢れた。

女性は少量の鶏肉と少量のレタスを持っていただけで、他意はないとし、

この罰金に異議申し立てをするべきだとし、さらに

「私だって、これまで何度も機内で食べるために買った食べ物を

持ったまま旅行している」

また、別の人物は

「担当者がちょっと注意してくれればいいのに。わざとじゃないんだから」

「政府はどうしてこんなに大げさなのか」


そう言えば、叔母は大変だった、

とは言っていたが罰金をとられたかどうかは言っていない。




posted by smile at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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