2022年07月02日
底辺の仕事?
子供のころから、「職業に貴賤なし」と言われて育った。
代々、公務員の家系であったこともあるだろうが、
職業で人を差別することはなかった。
逆に差別されることはあったが、何故か、その理由は理解できなかった。
新卒向け就職情報サイトが
「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」などという記事を発表して
物議をかもしている。
ツイッター上では「職業差別を助長する」といった批判が相次いでいるという。
私には、ピンと来ない話なのだが、そのランキングというのを見てみよう。
@「土木・建設作業員」
A「警備スタッフ」
B「工場作業員」
C「倉庫作業員」
D「コンビニ店員」
E「清掃スタッフ」
F「トラック運転手」
G「ゴミ収集スタッフ」
H「飲食店スタッフ」
I「介護士」
J「保育士」
K「コールセンタースタッフ」
以上の12の職種だった。
その、選択の根拠となるものは
(1)肉体労働である
(2)誰でもできる仕事である
(3)同じことの繰り返しであることが多い --
とし、その特徴として
(1)平均年収が低い
(2)結婚の時に苦労する
(3)体力を消耗する ---- を挙げた。
これらを見ると、もちろん社会に必要な職業であるのは無論だが
私には、なぜ「底辺」なのか理解できないものばかりだ。
例えばJは日本人でなければ、できないだろう?
ただ、これらの多くを外国人が担っている、というのは現実だろう。
それは、選択の根拠からして、言語力は大して要求されないものである。
しかし、時代の違いとはいえ、わたしの高校の同級生の女の子が
当時のKDDのオペレーターになった。
我々は「凄いね」と羨んだものだが、Kはそれと似たようなものではないのだろうか?
さらに、私が経験した職業・アルバイトは少なくとも、
@、A、B、C、H
の5つある。
中には給料の安いバイトもあったが、そんな「底辺」の仕事をしている
という気持ちはなかった。
半世紀前のことではあるが、私にとっては@などは
人と人との付き合いがとても面白かった。
現場で働く出稼ぎのおじさんなど、楽しい話を沢山聞かせてもらった。
それだけでなく、当方が学生だということで、逆に気を使ってもらったりした。
おの出稼ぎのおじさんたちの家族や故郷を思う純朴さは
私のその後の生き方に大きな影響を与えている。
今、私が、自転車でブラブラ出掛けることも、その時の経験があるからだ。
童謡や唱歌に興味があるのも、
その頃のおじさんたちの歌声が耳に残っているからだろう。
底辺の職業というけれど、その仕事に対して、誠実に精一杯尽くしているか?
どんな職業に就いていても、その仕事を蔑ろにすると
その人にとっては底辺の仕事にしかならないのだろう。
出稼ぎのおじさんたちの笑顔と、ふと見せる寂しそうな顔と
遠くを見るような目、
私には忘れられない。
代々、公務員の家系であったこともあるだろうが、
職業で人を差別することはなかった。
逆に差別されることはあったが、何故か、その理由は理解できなかった。
新卒向け就職情報サイトが
「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」などという記事を発表して
物議をかもしている。
ツイッター上では「職業差別を助長する」といった批判が相次いでいるという。
私には、ピンと来ない話なのだが、そのランキングというのを見てみよう。
@「土木・建設作業員」
A「警備スタッフ」
B「工場作業員」
C「倉庫作業員」
D「コンビニ店員」
E「清掃スタッフ」
F「トラック運転手」
G「ゴミ収集スタッフ」
H「飲食店スタッフ」
I「介護士」
J「保育士」
K「コールセンタースタッフ」
以上の12の職種だった。
その、選択の根拠となるものは
(1)肉体労働である
(2)誰でもできる仕事である
(3)同じことの繰り返しであることが多い --
とし、その特徴として
(1)平均年収が低い
(2)結婚の時に苦労する
(3)体力を消耗する ---- を挙げた。
これらを見ると、もちろん社会に必要な職業であるのは無論だが
私には、なぜ「底辺」なのか理解できないものばかりだ。
例えばJは日本人でなければ、できないだろう?
ただ、これらの多くを外国人が担っている、というのは現実だろう。
それは、選択の根拠からして、言語力は大して要求されないものである。
しかし、時代の違いとはいえ、わたしの高校の同級生の女の子が
当時のKDDのオペレーターになった。
我々は「凄いね」と羨んだものだが、Kはそれと似たようなものではないのだろうか?
さらに、私が経験した職業・アルバイトは少なくとも、
@、A、B、C、H
の5つある。
中には給料の安いバイトもあったが、そんな「底辺」の仕事をしている
という気持ちはなかった。
半世紀前のことではあるが、私にとっては@などは
人と人との付き合いがとても面白かった。
現場で働く出稼ぎのおじさんなど、楽しい話を沢山聞かせてもらった。
それだけでなく、当方が学生だということで、逆に気を使ってもらったりした。
おの出稼ぎのおじさんたちの家族や故郷を思う純朴さは
私のその後の生き方に大きな影響を与えている。
今、私が、自転車でブラブラ出掛けることも、その時の経験があるからだ。
童謡や唱歌に興味があるのも、
その頃のおじさんたちの歌声が耳に残っているからだろう。
底辺の職業というけれど、その仕事に対して、誠実に精一杯尽くしているか?
どんな職業に就いていても、その仕事を蔑ろにすると
その人にとっては底辺の仕事にしかならないのだろう。
出稼ぎのおじさんたちの笑顔と、ふと見せる寂しそうな顔と
遠くを見るような目、
私には忘れられない。
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