日々のつぶやき

さすがに、北朝鮮の人民も「堪忍袋の緒がきれた」というところだろう。

このままでは、死んでしまう。

同じ死ぬのであれば、「座して死を待つ」より

せめて一太刀なりとも・・・ということだろう。

独裁政治の常なのだろう、ロシアのプーさん以上に

北のオデブチャンには、国の状況が正しく報告されていない。

人民の暮らしなど、見ようともしていない。

だから、こんなことが起きる。


北朝鮮の市場で、取り締まりで品物を取り上げられた商人たちが、

激しい抗議行動を行った。

事の次第は、３月中旬、順川（スンチョン）市内の市場で、

安全部（警察署）が、

販売が禁止されている個人製造の無許可医薬品、農薬、

電力消費量の多い外国製の電化製品などに対する

集中的な取り締まりを行った。

それはともかく、安全部はこれらを販売していた商人から【全量】を押収したのだ。


現在、北朝鮮の人民はコロナ鎖国による経済難と食糧難に苦しんでいる。

それは、農民だけでなく、商人たちとておなじだ。

ところが、安全部は【全量】を押収したのだ。

売り物をすべて奪われては、商売ができなくなってしまう。

ついに、商人たちは、取り締まりに不満を抱き行動を起こした。

　
もちろん、権力に反抗すれば、

恐ろしい結果を招きかねないことを知っている。

オデブチャンはそのために、見せしめをたびたび行う。

今回の【全量】押収が見せしめのためだったかどうかは問題ではなく

商人から商品を取り上げたのだ。

商売が出来ない。

商人たちは「座して飢え死にを待つことはしない」ということで反抗した。

こんな具合だ。

売り物を押収された商人２０人は、

市場管理所の倉庫にそれらが保管されていることを知り、

夜になってからおしかけて、

警備員に酒を飲ませた後で倉庫の扉をハンマーで破壊、

中にあった商品をすべて持ち去った。

なかなか、やるもんだ。

警備員も「酒に目が眩んだ」のだろう。

彼も、職を失った。

それにしても「酒を飲ませて」というのもあまりに古典的で笑ってしまう。

　

だが、あまりにあからさまな抵抗だったので、

事件は、朝鮮労働党順川市委員会に報告され、

安全部は集団行動に参加した２０人を逮捕したとのことだ。

そして、今回の事件に刑法２０９条の集団的騒動罪を適用し、

事件の先頭にたった２人には労働教化刑（懲役刑）３年、

残りには労働鍛錬刑（懲役刑）１年の判決を下したという。

わずか、２週間前の事件なのに、もう「刑」が確定したらしい。

しかし、本来の法規定では、騒動の主導者に対しては

５年から１０年の労働教化刑に処すと定めている。

どういうわけか、かなり軽めの処分が下された。


私の推測では、もう、同様の事件は多発しており、

本来の法規定どおりにやっていたら、

暴動が起きかねない、と当局も配慮し始めたのではないか。


昨年１０月には、市場に取り締まりに来た警官隊と

女性商人の一団が大乱闘になり、

３０人が労働鍛錬隊に送られる事件も起きているのだ。


安全部も、大乱闘が、オデブチャンに向けての反乱になると

自分たちが粛清されるので、強く出られないのだろう。


北朝鮮人民の皆さんを応援したい。

もう少し頑張れば、変化が起きるかも知れない。

頑張れ🤯