日々のつぶやき

いつのまにやら、街中が冬の季節になっている。

商店街はもとより、

今では一般家庭までも電飾で飾り付けている。

何年前からだろうか、光の中に「青」が使われるようになって

一層華やかになってきた。


日本の昔ながらの「年末商戦」に加え、

キリスト教の「清しこの夜」を「ドンチャン騒ぎの夜」に変えてしまい、

国民に消費を促した商魂には恐れ入るしかない。

「ドンチャン騒ぎ」をする世のオトーさん達も

自分だけが・・・とはいかず、

年に一度ケーキを買って帰る日になった。

かくして、日本の会社のボーナス制度ともマッチして

会社員が多い地域を中心に全国展開された。


ハロウィンやバレンタインもクリスマスの成功に追随して

今やなくてはならない年中行事になってしまっている。

大東亜戦争後、自虐史感を植え付ける一環として

キリスト教の布教も試みたのだろうが、

さすがに日本人の心まで変えることは出来なかった。

賢明な日本人は、表層の部分だけを切り取って

さらにキリスト教の本来の意味まで変えてしまって

単なる西洋から来たお祭りのようにしてしまったのだ。


日本人の魂はキリストが産まれるはるか前から

育まれてきたもので、布教のために「剣」を使う教えなど

到底受け入れられないのだ。



話が逸れた。

私もいつのまにやら、冬物を着ている。

街ゆく人達も、コートやマフラー・手袋で寒さをしのいでいる。

歩くのも、何とはなしに速歩になっている。

灯油販売の車がスピーカーの音量を上げて呼び掛けでいる。

花屋さんの店先は、シクラメンの鉢があふれ、

昔のヒット曲を想いだし、買って行こうかと少しだけ心は動くが

大抵の場合「慣れないことを・・・」と立ち去ってしまう。

日本人には花を買う、という習慣はない。

昔から常に身近に自然があり花があり、

その花を愛でることが自然のことだったので

花を買って帰るという行動は、日本人には理解し難いことなのだ。



これから◯◯大賞とか何とか、１年を締め括るイベントが

たくさん続けて発表されるだろう。

どうでもよいものも含めて、楽しんで見てみよう。

なにしろ、後何回楽しめるのか・・・に、なってきている。

さらに今年は平成の御代としての最後の年越しになる。

自身のことはむろん、あれやこれや考えてみる必要がある。


間違いなくジジイになってきているのだが

出来るだけゆっくり、じっくりと歩みたい。

年末とはいえ速歩にはならないように。