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posted by fanblog

2021年04月09日

中国の食料自給率

日本の専門家の話なので、ある程度は信用できるのではないか。

重金属による土壌汚染が深刻化している中国で、

食料自給率が低下しているのは土壌汚染も原因の一つだろう、との事だ。

間違いない。

その他に農業生産の低下、そもそも農業従事者の減少。

農業では生活していけない者が「農民工」として

中国全土を流動している。

特に昨年は、洪水被害、飛蝗の被害、ヨトウムシの被害、

耕地の砂漠化による耕地面積の減少、水不足、台風被害等々・・・。

畜産業では豚コレラ、鳥インフルエンザ。

さらに米国からの飼料の輸入制限による飼料不足。

漁業は長江の魚資源不足からとうとう今年から漁が禁止される。

ついでに、野生動物の食用禁止命令まで出された。

国内の問題としては、ざっとこんなものだ。


日本の学者たちは、中国の食料自給率低下の主因として、

農業従事者の減少と「農耕地の土壌環境悪化」を挙げている。

化学肥料の過剰使用で土壌の状態が劣化していること、

住宅開発やインフラ建設、植林プロジェクトなどで、

中国の肥沃な農地が破壊されたととしている。

私は、植林プロジェクトで・・・というのには納得できないが。


食糧自給率の数字だが、学者たちは「不明」だとしている。

中国当局が正しい情報を提供しないので、計算のしようがない

というのが本当のところのようだが、

いろいろなデータから推測すると・・・

国連食糧農業機関(UNFAO)のデータで試算した結果では、

中国の食料自給率は2000年に94%であったが、

2005年には89%、2010年に83%、2020年に76%と

なっている。

まぁ、この機関のデータが中国から提供されたものだろうから

あてにはならないのだが

私の正直な感想は、そんなに高いのか ?

昨年からの物価の高騰は食糧供給がたりないことの証だ。

米国から制裁をうけ、カナダやオーストラリアからソッポを向かれ

ブラジルに取り入ろうとするが、「キンペー肺炎」でままならず

ベトナムやウクライナなどからの穀物も輸出制限されて輸入できない。

つまり、中国共産党は「ウイルス」をバラまいたことで

ある部分の目的は達したのかも知れないが、

人民にとって一番大切な「食」が思うに任せなくなっている。

共産党には自業自得だと言ってしまえばそれまでだが、

人民にとってはたまったものではない。

「貧困を脱した」はずなのに、食べる物がないのだ・・・・


さらに問題は、農耕地の20%以上が汚染されている事だ。

カドミウムや水銀などの金属汚染だ。

今年1月、四川省徳陽市で安い米が人気商品になった。

基準値以上のカドミウムを含む米だ。


よって共産党政府はこんな政策を打ち出した。

今年の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、

李克強首相は政府活動報告を行った際に、

「食料節約キャンペーンを実施する」と宣言したのだ。

「食の問題を解決することは最優先課題で、

14億人の食糧安全保障に力を入れる」と述べた。

しかし、輸入はできない、国内での生産体制が調わない状態で

どうするのだろう。




posted by smile at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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