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2020年11月03日

007 バハマに没す

スコットランド生まれの、シェークス劇の売れない大根役者が

心機一転というより食扶持を求めて舞台から離れ映画に出演した。

女王陛下のスパイ、英国諜報員、ジェームス・ボンドの誕生だ。

スパイする相手は、もちろん冷戦下のソ連。

「ロシアより愛をこめて」。

田舎の少年は映画をみに行くことは出来ないし、

大ヒットした主題歌も、出だしの『フロム、ロシア』だけは歌詞がつくが

後はハミングでしか歌えない。


「ゴールド フィンガー」が3作目。

上京してから、2本や3本まとめて再上映してくれる映画館に

何度も観にいったものだ。


古本屋に行って『スクリーン』などの映画雑誌を買い求めたりもした。

いまだに覚えているのが、女優さんが、全身に金粉を塗った写真。

金粉を塗ると、皮膚呼吸が出来なくなるので短時間で撮影しなければならない

というコメントが添えられていた。

真偽は確かめていない。

そんなことより、金粉を塗る時や落とす時はどのようにするのか?

などというところを妄想していた。


ボンドは日本にも来ている。

相手女優は「浜美枝」。

水着姿で、ビニールのプールのようなものに横たわって

ニッコリしている写真を覚えている。

作品名は「007は二度死ぬ」だった。

やはり、妄想を逞しくしたものだ。


007シリーズでは、車の紹介のようなところがあり、

それは英国の車の宣伝だったのだろう。

名前からして、代々の王様の名前ジェームズであり、

ボンドはた英国通過ポンドのホの丸が点々になっただけだろう?

しかし、予想外に大ヒットしたので、

4作目あたりからは台本作りに苦労し始めてきている。



007役を引退してからも、かなりの数の映画に出演している。

「インディジョーンズの冒険」などは大ヒットしている。


ショーン・コネリーはスコットランドのエジンバラに生まれた。

スコットランドの男は生まれながらのゴルファーだ。

ショーン・コネリーもスコットランドに帰ってはゴルフを楽しんでいる。

元々が舞台役者志願だった男だ。

ゴルフの世界で、数多くの名言を吐いている。

彼の言葉には、スコットランドとゴルフへの愛が溢れていて

ジョーンズ・ボンドとは全くの別人だ。


このあたり、「男はつらいよ フーテンの寅」の渥美清と似ている。

映画の役を演じることに撤していたのだろう。



ソ連はすでに無くなっている。

ジョーンズ・ボンドも今はない。

ハリウッドには中国共産党に対する映画を作ってもらいたいのだが

ハリウッドは完全に中国共産党に牛耳られているので

それは叶わぬ夢だ。

情けない。
posted by smile at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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