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2020年10月24日

山頭火 119

山頭火の句には、時間や空間を限定する言葉が多い。

今日、今年、ここ、など。

学者は「時間的・空間的限界状況に生きる人間の実存の言語的反射鏡」

などと言っているが、私には難しいことは分からない。


今日はここまでのわらじをぬぐ


何時間歩いて、何時間行乞したのか知れないが

区切りをつけるために、自分を納得させるための

「今日はここまで」なのだろう。


山頭火の生きた時代は、ちょうどわらじから地下足袋に切り替わった頃で

晩年は良いわらじが手に入らないと嘆いている。

この句も「地下足袋をぬぐ」では句にならない。
posted by smile at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常
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