日々のつぶやき

私は、リバプールのユルゲン・クロップ監督を「人」として尊敬する。

何と言っても「人」の使い方が素晴らしい。

選手の力を引き出すことが上手だ。

たぶん、チームスタッフに対しても同じだと思う。

したがって、選手もスタッフも「監督のために」ということで

気分よく全力で戦える。


ドルトムントでもそうだった。

香川選手の力を一番発揮させるには・・・

もちろん香川選手だけではなく他の選手に対しても同じ姿勢だろう。

リバフールでも、昨シーズンののハードスケジュールを

選手たちは文句も言わずに戦っている。

チーム内でゴタゴタは起きない。

それは、どんな組織でも同じことだ。

内部がまとまっていなかったらその組織は力を発揮できない。


現在、リバプールには南野選手がいる。

前シーズンは途中で移籍してきたということもあり、

なかなか活躍出来なかったが、今シーズンはプレシーズンマッチから

活躍できている。

もちろんクロップの差配なのだが、そんなことはおくびにも出さず

南野選手を持ち上げ、その気にさせている。

南野選手を準レギュラー・レギュラーで使いたいという

監督の意思として他の選手にも認めさせている。

ここが大切なところで、そうしておかないとチームがバラバラになる。

南野選手は監督の意図通り活躍し完全に他の選手からも認められている。


今オフ、リバプールは大きな移籍はおこなっていない。

する必要がないのだろう。

この監督の元から出て行きたいと希望する選手はいない。

この監督のチームに加わりたいと希望する選手はいるのだろうが

そうすることで、今いる選手にプレッシャーを与え、売ることはしない。

ドルトムントから香川選手はマンチェスター・ユナイテッドに移籍した。

結果的にこれは大失敗だった。

監督がファーガソンからモイーズに変わったため戦術が変わってしまった、

という側面はあるにしろ、

私は香川選手はクロップの元に居るべきだったと思う。



シーズン開幕を迎えるにあたり、クロップ監督はプレシーズンを総括して

こんなことを言っている。

大きな印象を残す存在として

「ナビ・ケイタはロックダウンのあと、

もっとも一貫したパフォーマンスを見せてくれた選手だ。

怪我もしなかったし、終盤はとても重要な役割を担ってくれた。

カーティスにプレッシャーを与えるつもりはないが

彼のプレーは非常に期待がもてる」。

そして、「南野拓実が時間を必要とするのはわかりきっていたことだ。

だが今の彼はまるで別人のように見える」

外部に向かってこのように言ってもらって、

奮い立たない選手はいないだろう。

実に、選手の気持ちを理解し、発言しているか良くわかる。


さぁ、今年はリバプールで南野選手の活躍が見られる。

ドルトムントでの香川選手の活躍の再来を期待したい。