日々のつぶやき

中国の三挟ダムについてはすでに何度も記事にしてきた。

それでも、ニュースが絶えないので何点か。

ダムの水位が２２日には過去最高の１６７．６５メートルになった。

三峡ダムの限界水位は１７５メートルなので、

残り７．３５メートルしかない。


しかし、よく降る。

ダムの上流ではなかなか雨がやまない。

ダムの水位が上昇しているのは

「１８日から長江流域を襲った第５次洪水の影響」だそうで

毎秒７万５０００立方メートルの水が流入したのだそうだ。

下流に向けての放水も、上部の我々が映像で見ることが出来る

放水口も１１箇所を開けて行っている。

また、見えない低い位置で放水もしているので、

５万とか６万立方メートルになるのだろう。

上流の重慶市では、長江の側の公園に設置されている

水位計の２メートル以上に水位がきている。

下流の武漢でもすでに冠水していて、水が引いていないところに

また、ダムの放水増だ、

ますます酷くなる。



三挟ダムをめぐる不正腐敗のネタは限りがない。

中国当局が三峡ダムに関連して摘発した違法行為は

２０１３年までに８０件に上り、司法処理した政府・党関係者は１１３人だ。

しかし、こんなのはトカゲの尻尾でしかない。

そもそも施主の江沢民からして、数兆円?の手数料？

をとり、首相の李鵬も似たようなものだ。

８０件の違法行為、規定違反などに関連する違法資金が

３４億４５００万元にのぼるというのだが、

江沢民や李鵬を摘発しないことにはてんで意味がない。




中国には危機管理省庁という行政部門があるようで、

そこの発表によると、集中豪雨の影響で７月以降、

江西省と安徽省など２４省・市で２３８５万人の被災者が発生し、

２００万人が緊急避難し、２４７万ヘクタールの農耕地で

浸水などの被害が発生し、経済損失は総額６４４億元にのぼる、

ということになるようだ。

この数字が如何に適当なものか、ネット上の情報から簡単にわかる。



ダムが水位の基準を超えてしまったため、

政府は船舶が長江を通航することを禁止した。

川には置き去りにされた貨物船が１００隻以上滞留している。

以上って、５００隻かな ? ?

物流が停滞することになる。



ここからは笑い話では済まされない。

中国は原子力発電王国だ。

国内でいくつの原子力発電所が稼働しているかよくわからないのだが

数十基は有るようだ。

その内の９基は電力の大消費地の上海の近くにある。

もし三峡ダムが崩壊などしたら、これらの上海地域の

９基の原発にも大きな影響を与えることになる。

たぶん、洪水が起きた場合などを設定した

防災対策はとっていないだろう。

浸水による原子炉への影響。

また、洪水によって電力供給がストップしてしまうこともあり得る。

中国人に「福島フィフティ」を期待することは無理だ。

まず、責任者から順番に逃げてしまうことになるだろう。


下手をすると、原子炉が爆発してしまう。

そうなると、上海近辺で生活する方の大方は大変な被害を被る。

ベイルートの爆発の比ではない。

また、偏西風に乗って放射能が日本にも飛んでくる。

他人事ではないのだ。


キンペーさん、作業員に「死んでも持ち場を離れるな ! !」と

檄を飛ばしておいて下さい。

李さんにもお願いしておきます。