2018年07月10日
夏の花 槿(むくげ)
アオイ科ふよう属の木で、
7月中旬から10月中旬にかけて咲き続けてくれます。
なぜにアオイ(葵)科かと言うと、
その「葉」を見ると、
「この紋所が目に入らぬか ! 」のセリフでおなじみの
「葵の紋」に似てなくもない???
いろいろな「花」がありまして、
宗旦というのは白い花の中心部が赤くなります。
利休の孫、千宗旦が好んだことからその名がつき、
代表的な夏の茶花として利用され、
それは『花のはかなさ』が一期一会の茶道の精神に合っている
ということも一因のようです。
しかし、それ以前、その後もしばらくは
「禁花」として生け花でも使われることなく、
祝儀の席でも避けるべき花だったというのですから、
おもしろいものです。
そこで調べてみていただきたいのですが、
「青紫」の槿は何という名前(園芸品種)なのでしょうか。
何しろ千年以上も前から人々の身近に咲いてきた花なので、
「宗旦」もそうですが、実に様々な名前が付けられています。
もちろん、方言のようなものですが。
一休和尚、
秀吉が信長の葬儀を営んだ所、
利休居士が自決した所
などで知られる臨済宗大徳派の総本山大徳寺の名前がついた、
大徳寺一重(だいとくじひとえ)
大徳寺花笠(だいとくじはながさ)。
『花のはかなさ』ということからすると、
信長の生きざまと重なり合うところがありますね。
また、千宗旦も祖父の無念の地に咲く花に、
少なからぬ思い入れがあったのかもしれません。
花の形が「笠」に似ていることから付けられたのでしょう、
赤花笠 白花笠 角倉花笠(すみのくらはながさ)
光花笠 大徳寺花笠 と花笠の名前は多くあります。
「ヤッショ、マカショ!!」 の威勢のいい掛け声と
花笠太鼓の勇壮な音色で有名な東北3大祭りの一つ「花笠まつり」。
踊り子たちが被る笠につけられた「花」は、
踊りの振り付けが
ベニバナ摘みの作業唄からとったとされているようで、
特に槿を意識したものではないようです。
赤祇園守(あかぎおんのまもり) 白祇園守
京都市は祇園町にあるため、
人々から「祇園さん」と親しまれている八坂神社。
7月の祇園祭は毎年のように夏(祭)の到来を
知らせるニュースとしてメディアに取り上げられています。
この品種は、生け花として
もとは源氏の武士の間で広く栽培されていというから、
古い話です。
しかし、どうして「守」だったのでしょう。
紫盃(しはい) 大紫盃(だいしはい) 夏空(なつぞら)
青紫色を連想させる名前です。
「盃」と連想したのは、やはり、
暑気払いに濁り酒を飲んでいた「飲兵衛」なのでしょうか。
槿は、ほっておくと10メートルにもなるそうですから、
木陰で一休みし、土埃まみれの汗を拭きながら
見上げた青紫の花が夏の青空の中に溶け込んで一如となる。
「夏空」は市井の徒の生活から生まれたものなのでしょうか。
きじばと さて、どうして雉の名前がついたか・・・わかりません。
締めくくり。
一茶は「それがしも 其(そ)の日暮らしぞ花木槿」、
芭蕉は「道のべの 木槿(もくげ)は馬に くはれけり」。
茂吉は「雨はれて心すがしくなりにけり 窓より見ゆる白木槿のはな」
と詠んでいる。
「それがしの 馬もくわない 白剥く毛」
詠み人知らず
7月中旬から10月中旬にかけて咲き続けてくれます。
なぜにアオイ(葵)科かと言うと、
その「葉」を見ると、
「この紋所が目に入らぬか ! 」のセリフでおなじみの
「葵の紋」に似てなくもない???
いろいろな「花」がありまして、
宗旦というのは白い花の中心部が赤くなります。
利休の孫、千宗旦が好んだことからその名がつき、
代表的な夏の茶花として利用され、
それは『花のはかなさ』が一期一会の茶道の精神に合っている
ということも一因のようです。
しかし、それ以前、その後もしばらくは
「禁花」として生け花でも使われることなく、
祝儀の席でも避けるべき花だったというのですから、
おもしろいものです。
そこで調べてみていただきたいのですが、
「青紫」の槿は何という名前(園芸品種)なのでしょうか。
何しろ千年以上も前から人々の身近に咲いてきた花なので、
「宗旦」もそうですが、実に様々な名前が付けられています。
もちろん、方言のようなものですが。
一休和尚、
秀吉が信長の葬儀を営んだ所、
利休居士が自決した所
などで知られる臨済宗大徳派の総本山大徳寺の名前がついた、
大徳寺一重(だいとくじひとえ)
大徳寺花笠(だいとくじはながさ)。
『花のはかなさ』ということからすると、
信長の生きざまと重なり合うところがありますね。
また、千宗旦も祖父の無念の地に咲く花に、
少なからぬ思い入れがあったのかもしれません。
花の形が「笠」に似ていることから付けられたのでしょう、
赤花笠 白花笠 角倉花笠(すみのくらはながさ)
光花笠 大徳寺花笠 と花笠の名前は多くあります。
「ヤッショ、マカショ!!」 の威勢のいい掛け声と
花笠太鼓の勇壮な音色で有名な東北3大祭りの一つ「花笠まつり」。
踊り子たちが被る笠につけられた「花」は、
踊りの振り付けが
ベニバナ摘みの作業唄からとったとされているようで、
特に槿を意識したものではないようです。
赤祇園守(あかぎおんのまもり) 白祇園守
京都市は祇園町にあるため、
人々から「祇園さん」と親しまれている八坂神社。
7月の祇園祭は毎年のように夏(祭)の到来を
知らせるニュースとしてメディアに取り上げられています。
この品種は、生け花として
もとは源氏の武士の間で広く栽培されていというから、
古い話です。
しかし、どうして「守」だったのでしょう。
紫盃(しはい) 大紫盃(だいしはい) 夏空(なつぞら)
青紫色を連想させる名前です。
「盃」と連想したのは、やはり、
暑気払いに濁り酒を飲んでいた「飲兵衛」なのでしょうか。
槿は、ほっておくと10メートルにもなるそうですから、
木陰で一休みし、土埃まみれの汗を拭きながら
見上げた青紫の花が夏の青空の中に溶け込んで一如となる。
「夏空」は市井の徒の生活から生まれたものなのでしょうか。
きじばと さて、どうして雉の名前がついたか・・・わかりません。
締めくくり。
一茶は「それがしも 其(そ)の日暮らしぞ花木槿」、
芭蕉は「道のべの 木槿(もくげ)は馬に くはれけり」。
茂吉は「雨はれて心すがしくなりにけり 窓より見ゆる白木槿のはな」
と詠んでいる。
「それがしの 馬もくわない 白剥く毛」
詠み人知らず
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