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2018年06月27日

アジアの老雄 いまだ健在 李登輝

台湾の李登輝元総統が来日された。

沖縄県糸満市の平和祈念公園内にある

台湾之塔前で執り行われた

「第6回台湾出身戦没者慰霊顕彰祭」に出席するためである。


顕彰祭では、台湾之塔の隣に新たに建てられた

李元総統が揮毫(きごう)された碑の除幕式も執り行われた。

碑には「為国作見證」と記されている。

李登輝.jpg


23日に来日された李登輝氏は、

その日の夜の歓迎晩餐会に出席された。

400名以上の人が待ち構える会場に車いすで現れ、

万雷の拍手の歓迎をうけている。

氏は感涙にむせびながらもシッカリとした調子で演説された。

演説は一貫して中国の脅威を訴えている。

中国を呼ぶ時必ず「覇権主義的」という言葉をつけ、

覇権主義的中国が覇権主義を変えることはなく、

アジアの最大の不安定の要因になっていること。

民主主義と自由を普遍的価値とする国々は、

手を携えてこれに対抗していかなければならないことを訴えた。

訴えた相手はもちろん日本であろう。



氏は今年に入り国名を

「中華民国」から「台湾」に変更することを

台湾国民に呼びかけている。

「中華民国」は大東亜戦争後日本が統治を放棄した後の

空白期間に中国本土の内戦に負けた蒋介石が

台湾島に逃げて来て(侵略して)、勝手に作った国に他ならない。


したがって台湾人が「台湾」という国名で

国連に加盟することには何の問題もないはずだ。



今、東京オリンピックに「中国台北」ではなく

「台湾」で参加してもらおうという運動がおきている。

ぜひ、実現させたいものだ。


直近のニュースでJALとANAが「台湾」の表記を、

覇権主義的中国に言われて「中国台湾」としたらしい。

覇権主義的中国の言い方をまねすれば

「断固反対」して欲しかった。

外務省の腰抜けメ。

JAL・ANAの事大主義メ。



翌24日、慰霊顕彰祭に出席された李氏はここでも、

台湾を思う心の丈を語られている。

人類は歴史に学ばなければならないこと、

先人が示した道筋に沿って進むことが

国にとっても個人にとっても正しい道であること。

そして、命の尊さを説き、

人間の生きる道を語られた。



95才の李氏が、青春時代を過ごした地、

日本を訪れるのはたぶん最後になるだろう感慨と、

台湾と台湾の人々を想う慈父のような温かさを

感ぜずにはいられない。


台湾の人たちだけでなく、

我々日本人も95才の老雄の情熱に応えられるよう、

覇権主義的中国に対し、心して取り組まなければならない。



それにしても、マレーシアのマハティール氏同様

「偉人」と形容するほかはない。


宿題をもらった。

しばらくの間「為国作見證」について考えてみる。




posted by smile at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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