2022年12月12日
ちょっとだけMリーグ#82
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/92sFPEQhgkI
※今回、取り上げるのは動画2:08〜の内容です
2022年11月3日 第2試合
東2局
東家 村上 淳 23500
南家 勝又 健志 26500
西家 小林 剛 31800
北家 堀 慎吾 18200
(敬称略)
前局、小林さんのピンフ・イーぺーコー・赤2・ドラ満貫の一本場に堀さんが放銃した次局。
ロンドラ小林手牌
堀さんが原点(25000)から少しマイナスしているのと小林さんが少しリードしている程度で、この程度の点差なら意識しなくて良いでしょう。
最初に親・村上さんの手は
ドラ村上手牌
この手はチャンタ、789三色同順も少し見えますが、赤もドラも無くあまり高い手にはならなそうです。
それにペンチャン・カンチャンの愚形受け入れが複数になるので、他家にテンパイスピードで遅れそうです。
もしこの手をメンツ手と見るなら4シャンテンでどちらかと言えば遅い部類です。
ツモ打
次に南家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
現状は役なしリーチか、役牌を重ねてポンくらいです。
また、赤もドラも無く安手になりそうなので無理はせず、引き気味に構えておいてもいいかもしれません。
ツモ打
次に西家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
自風でドラがアンコで満貫以上が確定しています。
この手のブロックを数えると、、、、と4ブロックあり、あと1ブロック必要です。
この手は既に・ドラ3と役ありですが、まだここからトイトイや三暗刻が付けば跳満にもなります。
あとはという形からの動きに注目しながら進めましょう。
特にアンコがあるので他家はを使いづらくなっていて、上家からのチーもある程度はできそうです。
ツモ打
最後に北家・堀さんは
ドラ堀手牌
字牌を全部切ればタンヤオかピンフになりそうな手です。
赤1枚があり、リーチ・タンヤオ・ツモ・赤、リーチ・ピンフ・タンヤオ・赤など満貫なら狙えそうです。
ツモ打
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ポンできればトイトイになります。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
マンズはツモに対応でき、イーペーコー変化もあります。
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
役なし3シャンテンでペンチャン残りはちょっとテンパイも厳しそうです。
同巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
村上さんより遅い役なし4シャンテンで4人で一番スピードで遅れています。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
こちらは役なしながら受け入れの1シャンテン。
2巡後、村上さんが打、これを小林さんがポンして打1シャンテン。
ポンドラ小林手牌
次にツモでテンパイ、ツモの時はトイトイがつき、跳満です。(・トイトイ・赤・ドラ3)
この直後、堀さんは
ドラ堀手牌
ソーズが受け入れになり少し広くなりました。
そして勝又さんは
ドラ勝又手牌
テンパイスピードの遅さを自覚してか、もう字牌を貯め込んで、オリの準備をしています。
ここで勝又さんが切ったを小林さんがチーして打テンパイ。
チーポンドラ小林手牌
シャンポン待ちでは山に2枚、は小林さんが3枚使いで山に1枚の合わせて2+1=3枚。
この鳴きの直後、堀さんは
ドラ堀手牌
リーチ・赤、待ちリーチ!
待ちのは山に2枚、は山に1枚、は山に3枚の合わせて2+1+3=6枚。
村上さんと勝又さんはリーチの現物切り。
小林さんは堀さんの入り目(はいりめ:テンパイ時にツモった部分)をツモ切り。
次巡、小林さんツモアガリ。
ツモチーポンドラ小林手牌
・ドラ3・赤、満貫2000-4000ツモアガリ。(+1000)
このアガリのテンパイ形はシャンポン待ちとあまり良くない待ちですが、なぜこの形に受けたのかお分かりですか?
小林さんのこの手、次にツモでリャンメン待ちに変化します。
ツモか他家から出た時はロン、は小林さんから3枚見えでこの周囲の牌は山にありそうと見ることはできます。
もしがくっついた待ちになった場合、ポンカス(ポンで残り1枚)を含めた枚数は少ない待ち(2枚、1枚)ですが、リーチの堀さん含めた他家には使われていません。
堀捨牌
ドラ村上手牌
勝又手牌
堀手牌
今回のまとめ
テンパイ形=最終形とは限らない
チーポンドラ小林手牌
小林さんはチーしてシャンポン待ちテンパイだが、ここからツモの変化を考えたと思われる。
は山に全生き、三枚使いの外側は他家もほぼ使っていなかった。
またも山に二枚ある。
テンパイしたらそれで終わりではなく、その後の変化も忘れない。
これは鳴きに限らず、メンゼンでも同じ。
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