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2021年08月22日
魔王VS忍者
前回、「アガリ点だけで見るとやなかとよ。」(https://fanblogs.jp/tccdesu/daily/202108/20)の中で天空麻雀22(森山茂和・森下剛任・佐々木寿人・藤崎智プロの対決)の南一局を取り上げました。
この一戦の東一局で魔王(寿人)VS忍者(藤崎 智)のバトルがらしいな!と感じたので紹介します。
東家・森山
南家・森下
西家・寿人
北家・藤崎
の並び。
西家の寿人さんの配牌は
ドラ
この配牌から最初に見えるのはピンフで、ドラの東をトイツにしてポンなら鳴いても満貫、あるいはドラを頭にしてリーチでも満貫以上(リーチ・赤・ドラ2)になり、この場合はピンフが付きませんが、先制点には十分な点数です。
あるいはここに発などの役牌が重なればポンして発・赤の2000点の道もあります。
たとえば
リーチロン ドラリーチ・ピンフ・赤
リーチロン ドラリーチ・赤・ドラ2
ロン ポン発・赤
ロン発・赤・ドラ2
そこからのツモと捨牌が
ツモ6p 打南
ツモ4m 打発
ツモ中 ツモ切り
ツモ8s ツモ切り
ツモ2m 打東リーチ、これを下家の藤崎さんがポン。
寿人さんのリーチの手牌は
ドラ西家手牌
こんなリーチ・ピンフ・赤の3900点の手です。
点棒的にはボクシングで言うジャブ程度でしかないですが、こんなアガリを二度・三度と繰り返すと大物手がアガれたり、親で連荘が可能になります。
寿人さんは雀荘勤めの頃に給料とフリーを合わせて1000万を貯めた時の経験から得たのだと思いますが、デカトップを常に狙っているような印象で、前に出ることの大切さを教えてくれます。
そのリーチ率の高さで、放銃してラス(四着)になるのも時々見かけますが。
寿人さんの捨牌を見ると
西家捨牌
字牌がたくさん切られていて字牌が必要のない手か?の推測はできますが、数牌は8s一枚しか切られていなくて待ちを絞るにはもう少しヒントが欲しい所です。
このリーチはいったん置いて、北家の藤崎さんの手順を追ってみましょう。
藤崎さんの配牌は
ドラ北家配牌
この配牌からは4m6mがあるためチャンタや純チャンにするにも4m6mを切る二巡でテンパイスピードが遅くなりそう(配牌を見ただけの印象)で、アガリに向かうなら他家にスピードで乗り遅れるだろうと推測できます。
ドラの東や白などを重ねてポンした役牌(東は役牌・ドラ3の満貫)、マンズを何枚も引いたり字牌を引けばマンズのホンイツの手はあります。
それを踏まえた上で北家の手順を追ってみましょう。
ツモと捨牌は
ツモ7m 打8p
ツモ東 打西
ツモ8p 打1m
ツモ9s 打南
ここで上家から切られたリーチ宣言牌の東をポンして
ポン ドラ北家手牌
上家がドラの東を切ってきてリーチがドラを使えない形だとわかったので上家リーチは高くてもせいぜい満貫の手(一発や裏ドラなどがからまなければ、赤が各一枚ずつのため)だろうというのが見えます。(ホンイツやチンイツの一色手ではないのが字牌切りでわかる)
そのため、北家の藤崎さんは上家リーチと戦うのを決めたのだろうと感じました。
その後、
ツモ3s 打8p
ツモ8s 打3s
ツモ4p 打9s
ツモ4s ツモ切り
ツモ5s ツモ切り
ツモ4p 打4mテンパイ
藤崎さんのテンパイ形は
ポン ドラ
上家リーチ後に引いた4pトイツを生かした、1p4pシャボ(シャンポン)待ちです。
寿人さんのリーチの当たり牌の1−4pを見事に待ちにしてしまいました。
それも一人で4枚も。
その後
ツモ5m 打8m
ツモ6s 打9s
ツモ3m ツモ切りで手牌は
ポン ドラ
次巡、1pツモで忍者こと藤崎さんの満貫ツモアガリとなりました。(2000−4000+1000の+9000点)
ツモ ポン ドラ
寿人さんの五巡目リーチがアガれないばかりか、その当たり牌を待ちにしてツモるのは、流石としか言えません。
一応、四家の捨牌を公開しておきます。
東家捨牌
南家捨牌
西家捨牌
北家捨牌
今回のまとめ
・魔王(寿人さん)のメンバー時代に1000万貯めたエピソードは漫画になるくらい有名
・忍者(藤崎さん)はMリーグルールにはあまり向かない(トップが偉いルール)が、受け(守備)と攻めのバランスは優れている
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