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2021年08月20日
アガリ点だけで見るとやなかとよ。
タイトルはなぜか自分の博多弁らしき言葉でタイトルをつづってみました。
あまり深い理由は無いです。
某チェーンの博多某店の思い出が多かったから、それだけです。
タイトルについて語り忘れる所でした。
アガリ点だけでアガリを見ちゃダメですよ、という意味です。
ある対局の東2局1本場の場面。
九巡目、南家からリーチが入りました。
四家の捨牌は
東家捨牌
南家捨牌
西家捨牌
北家捨牌
ポン
と、北家が東家の8巡目に切った2sをポンしています。
ただこの南家のリーチ宣言牌の7pに北家がロン!
開けられた手牌は
ロン ポン ドラ
と、食い(鳴き)タンヤオの1000は1300。(1本場)
この時の南家のリーチした手牌は
ドラ 南家手牌
この手は高目(高くなる方)の1mでアガればリーチ・ピンフ・イーぺーコー・赤・ドラ2の跳満、12000点の手です。
安目(安くなる方)の4mでも満貫、裏やツモ、一発などでも跳満の可能性はそこそこ期待できる手でもあります。
こんな大きい手をアガられずにかわした食い(鳴き)タンはアガリ点だけを見ればたったの1000点(+300)しかない手ですが、この南家の大きな手を流した(かわした)功績は大きく、これをアガられれば8000点か12000点以上の差がつくことになります。
実際に増える点数は1000は1300点しかありませんが、この南家の手をプラスした1300+8000=9300点分の価値のあるアガリになります。(高目なら1300+12000=13300点)
このように、アガリの価値は自分のアガリ点だけで判断せず、相手のチャンス手や大物手を阻止した時にはその点数分の価値をプラスして計算します。(そういうアガリが良いアガリの一つ)
上の例のように、たとえ1000点アガリでも、相手の大物手を阻止するアガリであれば、その価値は一気に高くなるのです。
ではもう1つの例を挙げてみます。
天空麻雀22の中で行われた森山茂和・森下剛任・佐々木寿人・藤崎智プロの対決の南1局。
5mと5pと5sに一枚ずつ赤5の入った、一発・裏ドラありの一般的なルールです。
点棒状況は
東家・森山 37000
南家・森下 23200
西家・寿人 25200
北家・藤崎 34600
となっています。
西家の寿人さんが10巡目リーチ。
手牌は
ドラ 西家手牌
待ちはカン8sのリーチ・三色同順・赤・ドラの満貫確定リーチ。
ツモったり裏ドラが乗ったり、一発などがからめば、跳満の可能性もある程度残っています。
その同巡・北家の藤崎さんがテンパイ。
手牌は
ドラ
役なしドラ1のダマテンにとります。
ダマでも2mツモならアガり、4−7mツモならリャンメンのピンフに手替わり、5mツモでもリャンメン待ちのピンフになります。
おそらくそこまで見越した上でのダマテンでしょう。
カン2mでリーチは不安があったのもあるでしょう。
その次巡、藤崎さんが2mツモアガリの500−1000。
このアガリにしても500−1000のトータル2000点のアガリ(+リーチ棒1)ですが、このアガリも寿人さんの満貫リーチをかわす2000点ですので、その価値は2000+8000=10000点(+リーチ棒)になります。
それくらい、相手の大物手やチャンス手をかわす安手は価値が大きいのです。
つまり、食い(鳴き)タンヤオや役牌、役なしメンゼンツモも安いからと馬鹿にできないわけです。
ちなみに、こんな愚形待ちダマテンをツモアガリする時は今後の状態が良くなるアガリです。
この次局や次々局あたりに注目です。
今回のまとめ
・アガリ点は相手の大物手やチャンス手をかわすアガリであれば、(自分のアガリ点+相手のアガリ点)分の価値がある
・役なし愚形待ちをツモアガリする時は今後良くなるサイン(ツモった後に注目)
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