【自立心】
病や艱難辛苦・苦悩は、
『自身の生活習慣を見直しなさい』
『今までの生き方・考え方を改めなさい』
という天からの啓示です。
だから、
自発的・自主的・主体的に生活習慣や生き方を改善することが肝要です。
他者がお節介や余計な世話をする必要はありません。
『教えないから人が育つ』
という側面もあります。
要は、
実践躬行が大事だということです。
『自助論』(著者 サミュエル・スマイルズ 訳者 竹内均 三笠書房 知的生きかた文庫)
の中に、こう書いてあります。
「『天は自ら助くる者を助く』
この格言は、
幾多の試練を経て現代にまで語り継がれてきた。
その短い章句には、
人間の数限りない経験から導き出された一つの真理がはっきりと示されている。
自助の精神は、
人間が真の成長を遂げるための礎である。
自助の精神が多くの人々の生活に根づくなら、
それは活力にあふれた強い国家を築く原動力ともなるだろう。
外部からの援助は人間を弱くする。
自分で自分を助けようとする精神こそ、
その人間をいつまでも励まし元気づける。
人のために良かれと思って援助の手を差し伸べても、
相手はかえって自立の気持ちを失い、
その必要性をも忘れるだろう。
保護や抑制も度が過ぎると、
役に立たない無力な人間を生み出すのがオチである。
いかにすぐれた制度をこしらえても、
それで人間を救えるわけではない。
いちばんよいのは何もしないで放っておくことかもしれない。
そうすれば、
人は自らの力で自己を発展させ、
自分の置かれた状況を改善していくだろう。
だが、
いつの時代にも人は、
幸福や繁栄が自分の行動によって得られるものとは考えず、
制度の力によるものだと信じたがる。
だから
『法律をつくれば人間は進歩していく』
などという過大評価が当たり前のようにまかり通ってきた。
確かに、
法律がうまく施行されれば、
人は個人的な犠牲をさほど払わずにそれぞれの労働(精神労働や肉体労働)の果実を楽しむことができる。
だが、
どんなに厳格な法律を定めたところで、
怠け者が働き者に変わったり、
浪費家が倹約に励みはじめたり、
酔っぱらいが酒を断ったりするはずがない。
自らの怠惰を反省し、
節約の意味を知り、
酒におぼれた生活を否定して初めて人間は変わっていく。
われわれ一人一人がよりすぐれた生活態度を身につけない限り、
どんなに正しい法律を制定したところで人間の変革などできはしないだろう。」(11頁〜13頁)
余計なお世話・お節介は、
かえって自立心・自主性・主体性の妨げになります。
自分で自分を助けようとする精神こそ肝要です。
病に関しても、
薬や他者によるヒーリングに頼ることなく、
自然治癒力・免疫力を活性化することが肝心です。
依頼心を断ち、
自立心を育てましょう️
『天は自ら助くる者を助く』
Heaven helps those who help themselves.
(推薦図書)
『自助論』
(著者 サミュエル・スマイルズ 訳者 竹内均 三笠書房 知的生きかた文庫)
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