【和顔】
仏教用語に『和顔』があります。
柔和な顔色、
いつもにこやか、
ということです。
寛容の精神を表します。
『和顔』について、
『和顔 仏様のような顔で生きよう』(原著 山田無文 禅文化研究所)
の中に、こう書いてあります。
「裸で、無計画で生まれてきた私どもが、
親やまわりの人や、
天地のおめぐみで、
大きくすこやかに育ち、
その人その人にふさわしい花を咲かせるのです。
それは高い教養を身につけ、
心の修養を積み、
そして良い人相になることです。
人間がこの世に生まれてきた目的は、
仏のような立派な人相をつくるためだと思います。
(中略)
『忍辱』は腹を立てないこと。
腹の立つことがあっても、
お互いがこらえ合い、
詫び合い、
懺悔し合っていく、
それが菩薩の浄土であります。
心の中に、
詫び合い、
こらえ合い、
謝り合う心が完成した時、
大勢の立派な人相をした人たちが集まってくるのです。
(中略)
泣いて生まれて情で育ち
花を咲かせて実を結ぶ
という歌がありますが、
私どもは皆な泣いて生まれたのです。
笑って生まれた人は一人もありません。
赤ん坊が、
温かいお母さんのお腹の中から出た時は、
浮き世の風は刃のように肌を刺したことでしょう。
柔らかい綿にくるんでもらっても、
それはまるで針の山のように痛かったでしょう。
誰しも自分の生まれた時のことは忘れてしまっておりますが、
こうして皆な泣いて生まれたのです。
(中略)
これから、
その人その人にふさわしい花を咲かせるのです。
花には色があり、
香りがあります。
それは高い教養を身につけることです。
心の修養を積み、
よい趣味を身につけることです。
そして、
よい人相になることです。
そして、
花には蜜がありますが、
それは世の中に奉仕しようとする心、
何かを捧げる心であります。
花さえ咲かせれば、
実はひとりでに結びます。
幸福というものは、
こちらから求めるものではなく、
向こうから与えられるものであります。
西洋の諺に、
『求めて得たものは快楽にすぎず、求めずして与えられたものが幸福である』
とありますが、
私どもは、
求めなくても、
他から自然に与えられた幸福をいただくようにならなければなりません。
(中略)
草木がこの世に生じたのは、
美しい花を咲かせるためであるように、
人間がこの世に生まれてきた目的は、
仏のような立派な人相をつくるためだと思います。
死ぬまでに、
せいぜいよい人相になりたいものであります。」(110頁〜113頁)
いつもニコニコ
笑顔で元気
明るく
楽しく
面白く
清く
正しく
美しく
を旨としましょう。
『笑う門には福来たる』
Fortune comes in by a merry gate.
(幸運は楽しい門から入ってくる)
(推薦図書)
『和顔 仏様のような顔で生きよう』
(原著 山田無文 禅文化研究所)
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