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メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー・行動心理士の高原茂です。宜しくお願い致します。 「このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。」 など
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2024年09月29日

【得度と済度】

【得度と済度】

『得度』と『済度』が、

人生のキーワードです。

得度とは何でしょうか?

広辞苑に、こう書いてあります。

「生死の苦海を渡り、涅槃(ねはん)の彼岸に渡ること。」

明鏡国語辞典には、こう書いてあります。

「迷いの世界を解脱して悟りの境地に入ること。」

『岩波 仏教辞典』には、

こう書いてあります。

「漢語の〈度〉は〈渡〉に通じ、
渡る、渡すの意。

〈得度〉は漢訳仏典中では、
迷いの世界から目覚めの彼岸に渡ること、
生死輪廻の流れを渡ること、
あるいは他者を導き渡すことを意味する。

その場合〈得〉には、得る、出来るの意は特にないことが多い。」

端的に言えば、

得度とは、

『悟りを開くこと』

です。

では、

済度とは何でしょうか?

広辞苑に、こう書いてあります。

「仏・菩薩が苦海にある衆生(しゅじょう)を済(すく)い出して涅槃(ねはん)に度(わた)らせること。

法を説いて人々を迷いから解放し悟りを開かせること。」

『岩波 仏教辞典』には、こう書いてあります。

「サンスクリット語 ni(導く),paritrana,uttarana(救済)などの漢訳語で、単に〈度〉と訳すこともある。

漢語としての〈済〉〈度=渡〉〈済度〉は、
ともに、もと、川を渡るの意。

また〈済世〉〈済民〉と熟する場合の〈済〉は、豊かにし救うこと。

〈度世〉[楚辞遠遊など]は、俗世を超出して仙界に昇ること。

道教文献に見える〈度人〉は、
人々を救い仙界に導くこと。

仏典では迷いの境界を去って悟りに至ることを表すut-✓tr(越える)、
nir-✓ya(脱出する)を〈度〉と訳すこともあるが、
〈済度〉は、おおむね仏や大乗の菩薩が、
迷いの境界、
あるいは生死の苦の中に漂う衆生を救い、
悟りの世界へ導くこと。

生死の苦を〈海〉に、
仏や菩薩を〈船師〉に、
悟りの世界を〈彼岸〉に、
それぞれ譬えた表現。」

端的に言えば、

済度とは、

『衆生を救済すること』

です。

実は、

済度することが、

得度する道でもあります。

なぜなら、

『伝えること(法を説くこと)は、学ぶこと』

だからです。

行こう

行こう

覚者の国へ

悟りを開いて

皆んなで一緒に行こう

悟りあれ

幸いあれ

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『岩波 仏教辞典』
(編者 中村元 福永光司 田村芳朗 今野達 岩波書店)

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