『天』という字のつく成句が沢山あります。
その一部を御紹介します。
『天に眼』
(天の神には下界の一部始終を見通す眼があって、人のおこないのよしあしに応じた賞罰を的確にくださる。
だから、悪いことなどできないということ)
『天の配剤』
(天は人それぞれに資質や能力、機会などをほどよく配するものである)
『天は見通し(天道様はお見通し)』
(天はすべてを見通しているから、善悪それぞれにまちがいなく報いがある。
神は見通し)
『天命を知る』
(50歳になること。知命。)
『天佑神助』
(天のたすけと神のたすけ)
『天を仰ぎて唾す』
(上を向いて唾を吐けば、自分の顔に落ちてくる。
他人を害しようとすれば自分の身をそこなう)
『天は二物を与えず』
(一人の人間が多くの才能や資質を備えているということはない)
『天を怨みず人を尤めず』
(どんなに不遇でも、運命や他人のせいにせず、修養につとめる)
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』
(人は本来平等であって、貴賤上下の差別はないということ)
『天は自ら助くる者を助く』
(自力で努力する人には天が援助を与える)
『人事を尽くして天命を待つ』
(人としてできるかぎりのことを実行し、その結果は天の意思にまかせる)
『天網恢恢疎にして漏らさず』
(天が悪人を捕らえるために張るあみの目はあらくて大きいが、結局とりにがすことはない。
善は必ず栄え、悪は必ずほろびる)
『天定まって亦能く人に勝つ』
(たとえ一時は悪人が栄えることがあっても、天運が復すれば悪はほろびる)
『天知る、地知る、我知る、人知る』
(誰も知らないだろうと思っていても、天地の神々はしっているし、私も君も知っている。
悪事は必ずあらわれるものである。
隠し事はいつかは暴露するものだ)
『天に口無し人を以て言わしむ』
(天は自ら語ることをせず、天意は人の口を通じて告げ知らされる)
『天に順う者は存し天に逆らうのもは亡ぶ』
(自然の理に従う者は存続し、背くものは滅亡する)
『天の与うるを取らざれば反って其の咎めを受く』
(天の与えたものは、自分が取るべく定められたものである。
これを取らないと咎めを受ける)
『天は高きにいて卑きに聴く』
(天帝は高い所にいながら、下界の人の言葉を聞いていて、善悪を判断する)
名言・格言・諺は人生の道標です。
私たちに多くの示唆を与えてくれます。
まさに『人生ナビ』です。
天にまつわる成句を指針としましょう。
いつも天を意識しましょう️
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