故事に
『足るを知る者は富む』
とあります。
意味は、
『欲張らず、分相応に満足できる者、満足することの価値を知っている者は、裕福でなくても、心は豊かである』
です。
『老子』(訳者 福永光司 ちくま学芸文庫)
の中に、こう書いてあります。
「他人を知るものは智者であるが、
己れを知るものは明者である。
他人に勝つものは力をもつが、
己れに勝つものは真の強者である。
己れに足ることを知るものは富み、
道に努め励むものは向上心をもつ。
己れにふさわしい在り方を失わぬものは永つづきがし、
死んでも朽ち果てないのを永遠に生きるという。」(129頁)
現状に満足することを知ること、
身の程をわきまえて、
むやみに不満を持たないことが肝要です。
不平・不満を言わず、
今、在るものに感謝しましょう。
これに関して、
ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)分野の第一人者であるディーパック・チョプラ博士は、著書
『ゆだねるということ(下)』(訳者 住友進 サンマーク文庫)
の中で、こう述べています。
「人生のあらゆることに感謝の意を示してください。
今、宇宙のなかに自分がこうしていられることや、
人類全体が共有する運命をさらに切り開いていくチャンスが与えられていることに感謝してください。
あなたと宇宙との間に調和を創り出すためには、
あらゆる不満を捨て去らなくてはいけません。
不平もエゴから生まれてくるものです。
動物には、
恨みや不満はまったくありません。
あらゆる感情的な重圧で意思の達成をいつも妨げられているのは人間だけです。
純粋な意思をつくるためには、
不平をすべて葬り去る必要があるのです。」(71頁)
不平・不満・愚痴・泣き言・文句・悪口・陰口を言わず、
今、在るものに感謝しましょう。
感謝・寛容・感動・歓喜を旨とし、
穏やかな心で日々を過ごしましょう
『湯上がりの気持ちを欲しや常日頃』
『もの持たぬ たもとは軽し 夕涼み』
“Content is a kingdom.”
(満足は王国なり)
“Content is the philosopher’s stone, that turns all it touches into gold.”
(満足は触れる物すべてを金に変える「賢者の石」である)
(推薦図書)
『老子』
(訳者 福永光司 ちくま学芸文庫)
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『ゆだねるということ(下)』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 住友進 サンマーク文庫)
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