ポジティブ心理学とは何でしょう?
『ポジティブ心理学が1冊でわかる本』(著者 イローナ・ボニウェル 監訳 成瀬まゆみ 国書刊行会)
に、こう書いてあります。
「ポジティブ心理学とは、
『人間の生活におけるポジティブな側面、つまり、幸福やウェルビーイング(よい生き方、心身ともに健康な生き方)、繁栄について研究する学問』
です。
創始者マーティン・セリグマンの言葉を借りれば
『人間が最大限に機能するための科学的研究であり、
個人や共同体を繁栄させる要因の発見と促進をめざす学問』
なのです。[セリグマン&チクセントミハイ2000年]
従来の心理学では、
個人の潜在能力よりも、
むしろ欠陥に焦点を当ててきました。
しかしポジティブ心理学が焦点を当てるのは、
潜在能力のほうです。
問題を解決することを目的としているのではなく、
『何が生きる価値のある人生を創りあげるのか』
を研究することに主眼を置いています。
簡潔に言うと、
ポジティブ心理学はマイナス8をマイナス2に引き上げるのではなく、
プラス2をプラス8に向上させるための心理学なのです。
心理学におけるこの方向性は1998年に生み出され、
現在、急速に発展しています。
ポジティブ心理学がめざすのは、
幸福感、フロー、強み、知恵、創造性、精神的健康、
ポジティブな集団や組織の特徴といった事柄に対して、
信頼できる実証的研究を提供することです。」(22頁〜23頁)
ポジティブ心理学を一言で表わすと、
“PERMA-V”
です。
Pは、
Positive Emotion(ポジティブ感情)
Eは、
Engagement(熱中・没頭)
Rは、
Relationship(人間関係)
Mは、
Meaning(意義・取り組む意味)
Aは、
Achievement(達成感)
Vは、
Vitality(身体的活力)
です。
ポジティブ心理学を学べば、
@ 幸福感が上がる
A 創造力が豊かになり、レジリエンス(回復力・復元力)も高まる
B 視野が広がり、心が豊かになる
C 自己肯定感や受容力が高まる
D エンゲージメント(没頭・熱中)を高めることができる
ポジティブ心理学とポジティブ・シンキングの違いは何でしょう?
ポジティブ心理学は、
・よりよい生き方や幸福について科学的に研究する
・統計データで多くの人に効果があると実証されている
・ネガティブの意義も理解して、ポジティブとのバランスを重視する
一方、
ポジティブ・シンキングは、
・独自の経験則や自分なりの判断がベースとなっており、科学的根拠がない
・本音に目をつむり、心に嘘をついているようなしんどさを伴うこともある
・ネガティブなことには目をつむる傾向がある
です。
ポジティブ・シンキングだけではなくて、
ポジティブ心理学を学びましょう
(推薦図書)
『ポジティブ心理学が1冊でわかる本』(著者 イローナ・ボニウェル 監訳 成瀬まゆみ 国書刊行会)
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