『なるごつなる』は、
九州弁です。
『ケセラセラ』は、
1956年公開のアメリカ映画
『知りすぎていた男』
の主題歌です。
意味は、どちらも
『なるようになる』
です。
これは、
『後は野となれ山となれ』
というような、
投げやりな言葉ではありません。
すべては、
『天の配剤』
どおりになる。
だから、
『運を天に任せる』
つまり、
『成り行きに任せるが良い』
ということです。
『人生は、長い長い川を小舟で川下りしているようのものだ』
とイメージしてみてください。
小舟には舵が付いています。
櫂(オール)も付いていますが、
ほとんど使う必要はありません。
舵を使って舳先を前に向けるだけでいい。
要するに、前向きな気持ちでいれば良いのです。
櫂を使ってバタバタしないことです。
ディーパック・チョプラ博士は、著書
『ゆだねるということ(下)』 (訳者 住友進 サンマーク文庫)
の中でこう述べています。
(67頁〜68頁)
「 わたしたちは宇宙の一部です。
私たちの意思は、
宇宙全体の意思の現れでもあるのです。
物事を現実化するメカニズムは、
意思そのものに備わっています。
意思を明確にすれば、
願望は叶います。
あとはエゴを抑えさえすれば、
願望を実現するのに必要な要素や力、
出来事、状況、環境、
人間関係は自然と引き寄せられてきます。
あまり細かな点にこだわる必要はありません。
ばたばたと動きまわっていると、
かえって期待はずれの結果に終わります。
あなたの願望を実現するために、
『すべて』である知性を、
宇宙の活動に同調させてください。」
何もしなくて良い、
というのではありません。
自助努力は必要ですが、
あまりジタバタしない方が良い、
ということです。
流れに身をゆだねましょう。
テレサ・テンさんの曲にあるように、
『時の流れに身をまかせましょう』。
沢田研二さんの曲にあるように、
『時の過ぎゆくままに、この身をまかせましょう』。
美空ひばりさんの曲にあるように、
『川の流れのように、穏やかにこの身をまかせましょう』。
すべては“神の思し召し”です。
“All must be as God will.”
『運は天にあり』
です。
すべてはあるようにあり、
なるようになります。
青山学院大学教育人間科学部教授で哲学者の入不二基義(いりふじ・もとよし)博士は、著書
『あるようにあり、なるようになる――運命論の運命』
(講談社)
の中でこう述べています。
(322頁)
「 『あるようにあり、なるようになる』
からは、
『諦め』
のようなものも感じ取れるし、
その繰り返しの内には
『執拗』
さも、
さらには
『楽観』
も感じ取ることができる。
ここでは、
諦めとは
『明らかにする』
ことでもあり、
執拗とは
『暗闇の中で手探りをやめない』
ことであり、
楽観とは
『屈託の無さ』
である。
この相反するような
『諦め』
と
『執拗』
あるいは
『楽観』
という態度を二焦点としていることもまた、
『あるようにあり、なるようになる』
を、楕円的で拮抗的な運命の表現として相応しいものにしている。
『運命に乗る』ことは、
諦めつつ執拗でもあり楽観的でもあるという拮抗を生き延びることだからである。
こうして、
『あるようにあり、なるようになる』
というタイトルの内に、
本書の全考察を何重にも畳み込んで、
仕舞っておくことができる。」
『あるようにあり、なるようになる』
は意味深長です。
よく噛み締めましょう。
アーノルド・パテント氏は、著書
「『成功』+『幸せ』 を手に入れる21の原則」
(訳=あさりみちこ 徳間書店)
の中で、
流れに身を任せることの大切さを次のように述べています。
(24頁〜25頁)
「 エネルギーの流れに順応していれば、
平和な気持ちでいられます。
このときわたしたちは、
万物のなかに存在する、
『宇宙の英知』
に心を開いているのです。
(中略)
〔万能の法則〕
にのっとって生きると、
自分の内外を流れるエネルギーが、
ゆったりと、
のびやかに感じられます。
エネルギーの自由な流れを実感できるのです。
逆に、
〔万能の法則〕
に反する生き方をすると、
自然の流れに逆らっていることになりますから、
苦労や困難を経験します。
どちらを選ぶかは、
もちろんあなた次第です。
ただ、ひとつ心にとめておいていただきたいことがあります。
それは、
『宇宙の英知』
は、あなたが自然の流れに身をまかせて生きるほうを選ぶよう、
つねにみちびこうとしているということです。
それをどうぞお忘れなく。」
『宇宙の英知』
に心を開き、
ゆったり、
のびやかに穏やかな心で生きましょう。
自然の流れに身を任せて生きましょう。
(結論)
すべては、
『あるようにあり、なるようになる』。
運を天に任せましょう。
成行きに任せて生きましょう!
『ゆだねるということ(下)』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 住友進 サンマーク文庫)
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『あるようにあり、なるようになる―運命論の運命』
(著者 入不二基義 講談社)
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「『成功』+『幸せ』を手に入れる21の原則」
(著者 アーノルド・M・パテント 訳者 あさりみちこ 徳間書店)
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