著述家・講演家の小林正観さんは、著書『悟りは3秒あればいい』(だいわ文庫)の中で、『人生とは味方をつくること』として次のように述べています。(162〜163頁)
「人生とは味方をつくる日々です。
味方をつくる日々というのは、自分が上昇志向を持って、一生懸命に自分の尻を叩いていくことではありません。
目の前に存在する一人ひとりに、『私の力ではとても及ばない状態で生きている。皆さんのお陰で生きている。ありがとう』と感謝をしていくこと。
人生はそれだけで勝手に進んでいきます。
ある食品メーカーの話です。
その食品メーカーの社長さんが、ある時、急死してしまった。
急きょ、奥さんが会社を継ぐことになったのですが、会社のことなどまったく何もわからない。
社員が何人で、誰がいるのかまったく知らないし、どんな商品をつくり、どんなふうに売っているのかもわからない。
取引先がどこなのかも全然知らない。
そこで、奥さんは、社員と取引先に、ただただ『ありがとう』『ありがとう』と頭を下げ続けていた。
『皆さんのお陰で成り立っています。ありがとう』と言っていたら、何も経営手腕は発揮していないのに、売上が三倍になった。
夫が一生懸命に経営手腕を発揮していた時よりも、売上が三倍になったというのです。
努力の結果よりも、『ありがとう』を言い続けた結果のほうが、売り上げが三倍。
なぜでしょうか。
それは、この奥さんが『味方をつくった』からです。
味方をつくると人生は本当に面白い。」
人生は、友達・仲間・同志・支援者・ファン・協力者、則ち、味方をつくる旅のようなものですね❣
『悟りは3秒あればいい』(著者 小林正観 だいわ文庫)
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