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2018年01月16日

被災者にも理解されていない阪神・淡路大震災の教訓、木造では命を守るために2階で寝よう!

残念ながら阪神・淡路大震災で妻を亡くした人でも、とても単純な地震対策に気が付かないようです。
この記事で紹介されている熊本の洋食店の店主さんは妻を阪神・淡路大震災で亡くしています。
その状況は、まず、神戸市東灘区の2階建てアパートの1階。
これは東灘区に多い古い木造の2階建てのアパートの1階に寝ていたということです。
そして、大地震により1階が押しつぶされて妻は圧死をしてしまったということなのです。
すなわち、
・古い木造住宅(アパート)
・1階で就寝
の2点が震災で命を失う原因なのです。たったこれだけのこと。
これを明確に認識していれば、阪神・淡路大震災から学ぶべき教訓は、1階で就寝はしない。2階で寝る、ということなのです。
なかなか古い木造住宅、ましてや借家のアパートの場合には耐震改修をといっても大家のすることであり住人にには何ともし難いのです。できることは1階の部屋から2階に移り住むこと。それしかないでしょう。
実家の熊本に帰ったというこの店主さんですが、大地震に備えて1階には絶対に寝ない、ということを教訓として実践してほしいものです。
阪神・淡路大震災で実際に被害を受けた人の言葉は響きます。
「地震で命を落とさないように2階で寝よう!」として、阪神・淡路大震災の本当の教訓を普及していただきたいものです。

参考)Yahoo!より、
<熊本の洋食店>止まった時計は亡妻 阪神大震災の記憶伝え
1/15(月) 7:00配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000006-mai-soci
記事より、
杉水満さん(71)は、23年前の1月17日午前5時46分に起きた阪神大震災で妻を亡くした・・・
神戸市東灘区の2階建てアパートで暮らした・・・
1995年1月16日夜、小説好きのミチ子さんは遅くまで本を読んでいた。杉水さんは別の部屋で眠った。翌17日早朝に襲ったすさまじい揺れ。アパートは倒壊し、夫婦がいた1階を押しつぶした。「痛い、痛い」。かすかにミチ子さんの声が聞こえた。がれきの中からはい出てミチ子さんを手探りで捜した。約2時間後、冷たくなった妻の足が手に触れた・・・

参考)
2階で寝よう!(Let’s sleep upstairs!)無料の地震対策は二階で寝ることです。<耐震.top>
http://www.耐震.top/
阪神・淡路大震災以降、耐震診断や耐震改修という言葉が一般的になってきていますが実際に耐震診断や耐震改修をする人はごくわずかです。命を守るためには木造住宅の2階に寝るという無料で今すぐできることに取り組むことが大切です。

2018年01月15日

木造禁止の歴史はある意味とても合理的な話です。

木造住宅は一時期禁止されたことがありました。
漫画「美味しんぼ」でも話題になった、日本建築学会による木造禁止。
ここに木造の問題が明確に表れている。
参考)「木造禁止」を含む日本建築学会の「建築防災に関する決議」(1959年)について
2010年7月 日本建築学会
https://www.aij.or.jp/jpn/databox/2010/20100726-1.htm
これは、漫画「美味しんぼ」で日本の家屋で国産の木材を使う率は恐ろしく低い理由のひとつとして、日本の建築学会が1959年に木造建築を否定したからと触れたことに対しての反論の文章です。
そもそも「木造禁止」は実際に1959年になされたもの。
背景としては、1959年9月の伊勢湾台風による甚大な被害を踏まえて、火災、風水害防止のため「木造禁止」の決議がされたものであり、
防火、耐風水害のための木造禁止
と明確に書かれている。
これは、「防火、台風水害のため」とあるように、伊勢湾台風などの被害を受けることが予想される危険な区域での話であり、一般的に木造禁止をしたという訳ではないというのが、日本建築学会の説明です。
しかし、そのことは、防火、台風水害に耐えるためには、やはり木造という構造では無理があるということを示していることは間違いありません。
さらに、日本建築学会の取り組みとして、
1.木造建築物における防災上の監督指導の強化
 木造建築物は従来他の構造に比べて構造強度上の監督指導がなおざりにされている状況にあったが、今回の災害においても風害・水害をうけた建物が多く見られた。これについては建築基準法の励行をはかると共に筋かい、継手・仕口等の構造細部については、日本建築学会建築工事標準仕様書(JASS 11)によって施工を行うようにしたい。
といったことを伊勢湾台風前から取り組んで来たということでもあり、このことは、
・木造建築物は他の構造に比べて構造強度上の監督指導が不十分
 =木造建築物は他の構造に比べて構造的には問題があるものが多い
・伊勢湾台風クラスの災害では、風害・水害を受けた木造建築物が多かった
ということであり、災害に強かった、強い建物とは木造建築物は言えない状況にあることから、簡単明瞭な、木造禁止という言葉に集約されたと言えるでしょう。
実際、昭和40年代においては、鉄筋コンクリートの家と言うのは新しく、あこがれの家であったのであり、昔から作られ続けた木造住宅よりも、これからは風水害でも流されず、丈夫で火災にも強い、災害に強い鉄筋コンクリートの住宅が望まれたというのが当時の状況です。
やはり怖いのは大火。
大火があるとこれに耐えられない木造建築物は禁止されてしまうのはある意味しかたのないことでしょう。
タグ:火災

木造住宅は時代遅れ

木造住宅が戸建てでは当たり前ということではなかったということを御存知でしょうか?
実は昭和四十年代は大火が流行っていたこともあり、木造住宅は禁止という流れもあったのです。
特に北海道などは長らく木造住宅の建築を禁止し、コンクリートブロック造の住宅が数多く建設されていた時代があります。
ポイントは燃えないこと。
木造住宅の最大の弱点はやはり燃えてしまうということなのです。
これは糸魚川の大火でも証明されてしまいました。
やはり、木造は燃える。当たり前のことです。

また、木造がいかに地震に対して弱いのかは、以下の
過去の被害地震から学ぶ建物の耐震化
工学院大学・建築学部・まちづくり学科 久田嘉章
東京都主催 耐震フォーラム 2014年9月2日
http://kouzou.cc.kogakuin.ac.jp/urban-resilience_1/pdf/%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AE%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AD%A6%E3%81%B6%E5%BB%BA%E7%89%A9%E3%81%AE%E8%80%90%E9%9C%87%E5%8C%96.pdf
47ページ
被害推定に用いる震度と建物の全壊率
を見れば明らかです。

2018年01月14日

消えていく震災の爪痕と教訓

東日本大震災において大被害を受けた、岩手県の陸前高田市。
その海岸沿いに唯一残った、命の一本松も何とか形だけでも残すということがなされたところだが、ガソリンスタンドの看板は移転に伴い残すという訳にはいかないようだ。
15.1mまで津波の高さがあったということが一目瞭然に分かる看板だ。
これが無くなってしまうという。
代わりに何かスマートな塔【簡素なものでいい)でも建てればどうかとも思うところ。
人間、都合の悪いことは忘れたいため、忘れてしまうもの。
毎日、何か記憶を呼び戻すような切っ掛けとなるものは沢山あったほうがいいだろう。
東日本大震災の地震津波被害の特徴は、陸前高田市のようにリアス式海岸のエリアは水位が非常に高くなったということ。
これにより、木造住宅はもちろんのこと、鉄筋コンクリートの建物も浮いて倒れたというのが陸前高田市と同じくリアス式海岸の女川市のケースだった。20mや30mというような高さまで海面が津波という形で上がってしまうと浮力がかかって杭を引っこ抜いて倒れてしまった鉄筋コンクリートの比較的小規模な建物があって騒がれた。
しかし、その原因はあまりにも水位が高かったための浮力によるものであり、大地震という地震の力のによるものではないだろう。
その証拠に、ある程度規模の大きな鉄筋コンクリートの建物である市営住宅や病院などは元の姿のままに残っていたのだから。
圧倒的に津波に無力だったのは木造住宅であったことは間違いない。
実際に、仙台市では海岸沿いの鉄筋コンクリートの住宅は津波後も改修をして住み続けて、1階を喫茶室として営業をしたというケースもあったほど。
ほとんどの木造住宅が流されたり、壁がほとんどなくなっているなかで、津波が来る前のままの姿をほぼ留めていたのが鉄筋コンクリートの戸建住宅だった。
これらをきちんと理解すれば、いかに木造住宅というものが津波災害に対して無力であるかという教訓が導けるはずだ。
参考)
Yahoo!より、
「15・1M」津波の高さ伝える看板、撤去へ
1/13(土) 17:28配信 読売新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180113-00050064-yom-soci

地震で命を落とすのは古い木造住宅、木造アパートしかないことを知って欲しい

地震、雷、火事、おやじということで、怖いものの例として真っ先に挙げられる地震。
世界的にも地震の巣と呼ばれる日本において、地震が最初に来るところは日本の特徴をよく表していると思います。
さて、このブログでは地震対策ということをまとめていきます。
地震対策なのに、なぜ、木造住宅の耐震化を促進する?のかというのは極めて明快で、
「地震で命を落とすのは古い木造住宅や木造アパートのみ」
という現実があまり常識とされていないからです。
木造住宅、木造アパートさえ耐震化すれば、大地震における直接的な死を免れることができるのです。
地震では建物が全壊する、ということで、建物として大雑把に捕えられることが多いのですが、こと、生死にかかわるという意味では、古い木造住宅や木造アパートでしか、人は死なないのです。
このことは、首都直下地震や南海トラフ地震での被害想定においても明確な前提として置かれているのですが、地震に対して耐震化を促進しましょうという場合には、学校やマンションまでも耐震化の対象として取り上げらえてしまい、また、鉄筋コンクリートのホテルまでも耐震化を進める必要がある、なんてことになってしまうのです。
確かに、多くの建物の耐震化を進めることは地震で被害が少なくなるということに貢献することは間違いありません。
しかし、死ぬ、といことに限れば、学校もホテルも市役所や公共施設などの耐震化はほぼ関係ないのです。
一番最近の大地震の熊本地震でも、地震で直接亡くなった方は古くて耐震性の低い木造住宅、木造アパートだったのです。
これが現実。
さらに、もう一点。死んだ人のほとんどはこうした古い木造住宅、木造アパートの1階に寝ていた人たちということです。
地震災害を考えるときに、死ぬということは、

・古い木造住宅やアパート
・1階に寝る

という、極めて単純なこの二つの条件が重なって死んでしまうということなのです。
これが本来、熊本地震での教訓というべきもので、大地震の際に命を守りたいというためには極めて重要なポイントなのです。
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