2015年07月03日
追い込まれるヤマダ電機、一方好業績のビックカメラ、一体その差は何?
大手家電量販店の平成27年3月の決算における数字が出ていたので注目してみました。
巷でもささやかれおりますが、近ごろは家電製品などの売れ行きは芳しくないようです。また実際に我が家も久しく大型家電などを購入した記憶がありません。1年ほど前にXPがサポート切れになったので、しかたなくWin8搭載のPCをネットで購入した位でしょうか。
毎週末になると大型家電量販店のCMが流れますが、ヤマダだけは商品の宣伝よりも寧ろ、新規店舗の拡大に忙しそうだったのは記憶しています。そのヤマダ電機は全国1000店舗近くも展開していたようですが、どうやら50店舗ほどを閉鎖せざるを得なくなったようです。
細かい数字の部分は割愛しますが、記事の内容の要点を抜粋すると
サービス内容などに関しては両者とも差ほど違いがあるようには感じませんが、個人的な感覚からすると、明らかにヤマダ電機は規模を拡大しすぎたとしか思えません。ほかの業種でも同じですが、一度営業範囲を拡大し始めるととどまることを知らなくなるのが、勢いのある企業の危険な部分でしょう。
恐らく内部ではわかっていても止められない何かがあったのでしょう。ブレーキがきかなくなった車は最後に崖から転落するのです。これはあくまで個人的な感覚での話ですが、多分規模を縮小せざるを得ないということは、そういうことだったのでしょう。
もちろん円安による輸入資材の高騰、消費増税、給料が上がらないので消費意欲が湧かない・・・という要素があるので、規模の拡大を一方的に非難することはできないですが、社会状況を見極められなかった可能性は否定できないでしょう。
こういった大企業の姿を見ていつも思うことがあります。
それはドラマ「北の国から」で田中邦衛演じる黒板五郎が息子の純(吉岡秀隆)に語りかける言葉です。
「人間分母を大きくするから、バランスを取るために分子を大きくしないといけない。俺は分母を小さくしているから、分子だって小さくていいんだ。ありがとうって聞こえる範囲で仕事をしていると嬉しくて、ただ嬉しくて、それが何よりの報酬だと思える。だからおれは分母は大きくしない。世間の皆はやたらと大きく金を儲けようとして、手を拡げて、その分いろんな無理をするから、結局はバランスを崩しちまう。200分の100も2分の1もおんなじだ。」
今の時代だからこそものすごくあてはまる言葉ですが、実は大昔から伝えられてきた言葉のようにも思えます。平家物語ではありませんが「盛者必衰」「奢れるものは久しからず」と通じるものがありますね。
<参照>
ヤマダ電機とビックカメラを分析する
50店以上大量閉店、追い込まれるヤマダ電機
http://toyokeizai.net/articles/-/75069
五郎さんの名セリフ
http://ameblo.jp/gcca-okamura/entry-11277739063.html
巷でもささやかれおりますが、近ごろは家電製品などの売れ行きは芳しくないようです。また実際に我が家も久しく大型家電などを購入した記憶がありません。1年ほど前にXPがサポート切れになったので、しかたなくWin8搭載のPCをネットで購入した位でしょうか。
毎週末になると大型家電量販店のCMが流れますが、ヤマダだけは商品の宣伝よりも寧ろ、新規店舗の拡大に忙しそうだったのは記憶しています。そのヤマダ電機は全国1000店舗近くも展開していたようですが、どうやら50店舗ほどを閉鎖せざるを得なくなったようです。
細かい数字の部分は割愛しますが、記事の内容の要点を抜粋すると
分析したヤマダ電機は減収減益となったにも関わらず、ビックカメラは増収増益となっています。利益率でも大きな差が出ています。この差はどこで開いているのでしょうか。
まず注目したいのは、売上高営業利益率です。両社の収益を比較すると、ヤマダ電機は売上高1兆6643億円に対し、営業利益は199億円。ビックカメラは売上高8298億円に対し、営業利益は190億円。
売上高自体は、ヤマダ電機の方がビックカメラの2倍もあるのですが、営業利益はほとんど同じなのです。売上高営業利益率(営業利益÷売上高)を計算すると、ヤマダ電機は1.2%、ビックカメラは2.3%と、ほぼ倍の差があります。
なぜでしょうか。考えられるのは、戦略の違いです。ヤマダ電機は全国で960店舗(直営店)展開しており、人口の少ない地域にも積極的に店を構えています。しかも、大半は郊外です。一方、ビックカメラも全国展開していますが、駅前出店に特化した38店舗しかありません。
つまり、1店舗あたりの売上高がまるで違うのです。単純に「売上高÷店舗数」で計算しますと、ヤマダ電機の1店舗あたりの売上高は、16億円(※海外店舗含む)。ビックカメラ(単体)は、117億円となります。かなり大きな差があることが分かりますね。
まず注目したいのは、売上高営業利益率です。両社の収益を比較すると、ヤマダ電機は売上高1兆6643億円に対し、営業利益は199億円。ビックカメラは売上高8298億円に対し、営業利益は190億円。
売上高自体は、ヤマダ電機の方がビックカメラの2倍もあるのですが、営業利益はほとんど同じなのです。売上高営業利益率(営業利益÷売上高)を計算すると、ヤマダ電機は1.2%、ビックカメラは2.3%と、ほぼ倍の差があります。
なぜでしょうか。考えられるのは、戦略の違いです。ヤマダ電機は全国で960店舗(直営店)展開しており、人口の少ない地域にも積極的に店を構えています。しかも、大半は郊外です。一方、ビックカメラも全国展開していますが、駅前出店に特化した38店舗しかありません。
つまり、1店舗あたりの売上高がまるで違うのです。単純に「売上高÷店舗数」で計算しますと、ヤマダ電機の1店舗あたりの売上高は、16億円(※海外店舗含む)。ビックカメラ(単体)は、117億円となります。かなり大きな差があることが分かりますね。
サービス内容などに関しては両者とも差ほど違いがあるようには感じませんが、個人的な感覚からすると、明らかにヤマダ電機は規模を拡大しすぎたとしか思えません。ほかの業種でも同じですが、一度営業範囲を拡大し始めるととどまることを知らなくなるのが、勢いのある企業の危険な部分でしょう。
恐らく内部ではわかっていても止められない何かがあったのでしょう。ブレーキがきかなくなった車は最後に崖から転落するのです。これはあくまで個人的な感覚での話ですが、多分規模を縮小せざるを得ないということは、そういうことだったのでしょう。
もちろん円安による輸入資材の高騰、消費増税、給料が上がらないので消費意欲が湧かない・・・という要素があるので、規模の拡大を一方的に非難することはできないですが、社会状況を見極められなかった可能性は否定できないでしょう。
こういった大企業の姿を見ていつも思うことがあります。
それはドラマ「北の国から」で田中邦衛演じる黒板五郎が息子の純(吉岡秀隆)に語りかける言葉です。
「人間分母を大きくするから、バランスを取るために分子を大きくしないといけない。俺は分母を小さくしているから、分子だって小さくていいんだ。ありがとうって聞こえる範囲で仕事をしていると嬉しくて、ただ嬉しくて、それが何よりの報酬だと思える。だからおれは分母は大きくしない。世間の皆はやたらと大きく金を儲けようとして、手を拡げて、その分いろんな無理をするから、結局はバランスを崩しちまう。200分の100も2分の1もおんなじだ。」
今の時代だからこそものすごくあてはまる言葉ですが、実は大昔から伝えられてきた言葉のようにも思えます。平家物語ではありませんが「盛者必衰」「奢れるものは久しからず」と通じるものがありますね。
<参照>
ヤマダ電機とビックカメラを分析する
50店以上大量閉店、追い込まれるヤマダ電機
http://toyokeizai.net/articles/-/75069
五郎さんの名セリフ
http://ameblo.jp/gcca-okamura/entry-11277739063.html
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