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2022年02月27日

中和反応は…水を作ろう!

こんにちは、YOSHIOです。
今回は酸とアルカリの5回目で、中和反応の作り方です。
前回まで扱ってきた中和反応を、
化学反応式で確かめていきます。


…難しそう…
と思うかもしれませんが、
コツをつかめば簡単です!
そして、中3理科の中和反応は、
使う化学式が少ない
ので、
覚える負担も大きくありません。


まずは、前回までの復習ですが…
sanarukari3.jpg

中和は、酸性とアルカリ性の性質を打ち消し合う反応
でした。
そして、中和反応では、必ず水と塩(えん)を生成する
ということを説明しました。



「では、これを化学反応式で作る場合…」

ただでさえ覚えることが多いのに、
授業で説明が始まろうものなら、
「もうイヤァッ!」
と発狂する人も少なくないはず…


ただ、中和の化学反応式は、
水の作り方さえマスターできれば、
スムーズに進みやすいです。


例えば、
塩酸と水酸化ナトリウムの中和で説明すると、

sanarukari4.jpg

左辺・右辺ともに、赤字に注目してみると、
何か気になった所はありませんか…?


酸性の塩酸の
アルカリ性の水酸化ナトリウムのOHを、

酸性の塩酸のCl
アルカリ性の水酸化ナトリウムのNa塩化ナトリウム
を作っています。


…もっとザックリした言い方をすると…
化学式を作る場合、
酸性の前部アルカリ性の後部

酸性の後部アルカリ性の前部

になっています。



「これ…たまたまじゃないの?」
「塩酸と水酸化ナトリウム以外はダメなんじゃ…?」



では、この声に応えるために、
別の例でも試してみましょう。

sanarukari6.jpg

酸性の硫酸
アルカリ性の水酸化バリウムのOHを、

酸性の硫酸のSO4
アルカリ性の水酸化バリウムのBa硫酸バリウム
を作っています。


…ということは、
ここで、中和反応のポイントを3つまとめてみると、
@ 中和反応は水を作ることだけを考える
A 化学式:水=酸性の前部+アルカリ性の後部
B 化学式:塩=酸性の後部+アルカリ性の前部




実は、化学反応式を作る時、
どの原子・分子を結び付けると良いか
このルールがある程度決まっています

今回の中和反応の場合は、
酸の前部のあるHアルカリの後部のOH
これで水を作ることさえできれば、
塩は残り物を結び付けるだけで作れます。

もちろん、化学式を覚えてしまう方法もありますが、
「そんなにたくさん覚えきれない!」
という場合に工夫できる方法かもしれません。

水を作ることに集中して、
中和反応の作り方、頑張ってみませんか?
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YOSHIO
15年近く塾などで勉強を教えてきて身に付けたことを、 ブログを通して伝えられたらと思い、投稿を始めてみました。 主に苦手な子が多い中学理科を基本から分かりやすく、ポイントを伝えていけるよう勧めていきたいと思っています。
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