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2022年02月25日

中和は打ち消し合うって、本当!?

こんにちは、YOSHIOです。
今回は酸とアルカリの4回目で、中和反応の本当の意味です。
前回は、
・中和とはどんな反応か?
・中和でどんな物質が生成するか?

を簡単に説明してきました。

今回は、前回説明しきれなかった内容も含めて、
もう少し詳しく説明していきます。



まずは、前回の復習ですが…
sanarukari3.jpg

中和は、酸性とアルカリ性を反応させる化学変化
でした。
そして、中和反応では、必ず水と塩(えん)を生成する
ということを説明しました。


…しかし、教科書にある本当の中和の捉え方は、少し違います。

中和とは、
酸性とアルカリ性のお互いの性質を打ち消し合う化学変化
です。



…どういうこと?

さかのぼること…
2021年4月4日のブログ
「電離の分け方は、「前」と「後ろ」の確認!」

https://fanblogs.jp/studyscience/archive/192/0
にヒントがあります。


例えば、
sanarukari7.jpg


酸性・アルカリ性には、
酸性物質:物質中に水素イオンを含むこと
アルカリ性物質:物質中に水酸化物イオンを含むこと

というルールがあります。

※ちなみに、水素イオンと水酸化物イオンの
両方を持つのは「なし」
とみなします。



そこで、もう一度上記の中和反応を見てみると、
sanarukari3.jpg

塩酸の水素イオンと、
水酸化ナトリウムの水酸化物イオン
反応しあってお互いの性質を打ち消す
という見方をします。
これが、中和である、ということです。



他の例でも確認してみると、
sanarukari8.jpg

この場合、水素イオン水酸化物イオンに注目すると、
酸性物質:硫酸
アルカリ性物質:水酸化バリウム

この2つを反応させると、

sanarukari5.jpg

硫酸の水素イオンと、
水酸化バリウムの水酸化物イオン
反応しあってお互いの性質を打ち消す
働きをします。





「言葉と式がグチャグチャで訳が分からない!」

難しい説明が続いたので、
分かりづらい部分があったと思います。
ここで、いったんまとめてしまいます。



では、中和反応のポイントは3つ。
@ 酸性物質には、水素イオンがある
A アルカリ性物質には、水酸化物イオンがある
B 中和とは、酸性の水素イオンと
アルカリ性の水酸化物イオンを打ち消し合う反応



この3つだけで十分です。
長く難しい説明だったと思いますが、
最後まで目を通してくださり、
ありがとうございました!


次回、やっと酸とアルカリ:中和が終わります
今回のことを踏まえて、
中和反応の式を作る
ことに着手していきます。
ポイント整理を怠らないように、
中和の本当の意味、頑張ってみませんか?
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YOSHIO
15年近く塾などで勉強を教えてきて身に付けたことを、 ブログを通して伝えられたらと思い、投稿を始めてみました。 主に苦手な子が多い中学理科を基本から分かりやすく、ポイントを伝えていけるよう勧めていきたいと思っています。
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