こんにちは!
EVE2です。
令和4年にエフェクチュエーションが出題されています。以前といっても、メインサイトの『ゼロからはじめるシステム開発』ですが、どんな理論なのか書きました。ただ、今回令和4年の問題を間違えてしまいました。
VUCA時代と呼ばれ、新型コロナウイルス感染症、ロシアvsウクライナ戦争を経験し、世界において、不確実性が高まっていることを、身をもって感じていると思います。
そのような時代に生き、この考え方は、非常に重要であり、かつ、中小企業診断士の試験でも今後頻出されることが予想されます。
本日は、その重要な考え方を復習したいと思います。
[VUCA時代]
VUCA時代と先ほど述べましたが、VUCA時代はどんな時代なのでしょうか?ChatGPTに聞いてみました。
VUCAは、ビジネスや組織のコンテクストでよく使われる用語で、以下の要素を表す頭字語です:
❶V - Volatility (ボラティリティ)
状況や環境が急激に変化することを指します。不確実性が高まり、予測が難しい状況が特徴です。
❷U - Uncertainty (不確実性)
将来の出来事や結果が予測しにくく、不確かさが高まっていることを指します。情報不足や複雑さが不確実性を増加させる要因として挙げられます。
❸C - Complexity (複雑性)
問題や課題が複雑で、多くの要因や相互作用が絡み合っていることを指します。この複雑性が意思決定を難しくし、状況を理解しにくくします。
❹A - Ambiguity (あいまいさ)
情報やデータが曖昧で、明確な解釈が難しい状況を指します。このような状況では、意思決定が難しくなります。
VUCAの概念は、組織やビジネス環境がますます不確実で変動的である現代において、リーダーシップや戦略策定に影響を与える要因を強調するために使われます。組織は、VUCA環境に対応し、柔軟性を持って変化に適応する能力を開発する必要があります。
VUCAという言葉が中小企業診断士で出題されるとか、中小企業診断士のテキストに記述されているわけではないのですが、経営学的に現代社会を表現する言葉として、多用されているようです。この機会に覚えたほうがいいかもしれません。
[エフェクチュエーションって何?]
エフェクチュエーションは、優れた起業家が実践している意思決定プロセスや思考を体系化した理論をさします。同考え方の起源は、インドの経済学者であるサラス・サラスバシー氏が2008年に『エフェクチュエーション−市場構造の実効理論』の中で提唱している考え方です。
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残念ながら図書館には、原文に近い本は置いていないようで、かつ、6,000円以上という高額です。今の私にはちょっと手が出ない上に、時間がないので諦めました。
[以前のブログで書いたこと]
以前のブログでは、エフェクチュエーションについて以下のように書いています。
VUCA時代と呼ばれているように、不確実性が高まっていることによって社会やビジネスの未来予測が困難となっている現代です。特にロシアによるウクライナ進行に伴いその雰囲気が一層強くなりました。
そのような潮流の中で注目を浴びている考え方で、5つの原則からなっています。
❶手中の鳥の原則(Bird in Hand)
新しい方法ではなく既存の手段を用いて、新しい何かを生み出すことです。
この原則は、企業や組織がすでに保有している人材のスキルや技術力、ノウハウ、人脈などの手段を用いた問題解決型のアプローチを行う方法で、現在私が行っていることになります。
❷許容可能な損失の原則(Affordable Loss)
仮に損失が生じても致命的にはならないコストを予め設定すること。
見通しがたたない現在、何が致命的になるのか分かりません。この点については、現在許容枠を決めていませんが、少なくても現在、価値がないモノに対して新たに資金を投入することは、考えた方がいいようです。
❸クレイジーキルトの原則(Crazy-Quilt)
形や柄の違う布を縫いつけて1枚の布を作るクレイジーキルトのように、顧客や競合他社、協力会社、従業員などのさまざまな繋がりをパートナーと捉えて、一体となってゴールを目指していくことだそうです。
これについては、私は1人で現在がんばっているので、あまり考えなくていい事項です。
❹レモネードの原則(Lemonade)
アメリカのことわざに「When life gives you lemons, make lemonade.」というものがあり、これは「人生がレモンを与えたときには、レモネードを作りなさい。」という意味だそうです。
レモネードの原則はこのことわざのように、使い物にならない欠陥品でも工夫を凝らして、新たな価値を持つ製品へと生まれ変わらせるという考え方です。
確かに、集客に失敗したPrototype EVEの後継のEVEシステムや、チャンネル登録者数ゼロ人の動画製造などはレモンと言えるかもしれません。
❺飛行機の中のパイロットの原則(Pilot-in-the-plane)
先述の4つの原則を網羅した原則でもあり、状況に応じて臨機応変な行動をすることをいいます。常に数値を確認し臨機応変な対応をするパイロットのように、不測の事態に備え、外部環境の変化に対して柔軟に行動することが重要だということなので、パソコンの購入はやめましょう!
この5つの原則の最後に
「未来は発見されたり、予測されたりするものではなく、ビジネスの実践者自らの戦略によって築き上げられていく、という姿勢の考え方だ。」という一文がありました。
以上の文章はデータのじかんというサイトからの引用になります。試験的には、以上のVUCA時代には必須の考え方で、5つの原則があることを覚えておけばいいようです。
[あとがき]
VUCA時代を生き残ろうとした場合、本を読んで学び実践することが重要だと思います。
サラス・サラスバシー氏は、新しい事業を立ち上げて成功する起業家には、産業・地域・時代に関わらず共通した思考プロセスがあることに着目し、『エフェクチュエーション−市場構造の実効理論』という本にまとめたそうです。自分が優秀ならいいのですが、そうではないと感じているなら、本を読み学んだほうがいいのかもしれません。私は、近日中に読みたいと思います。
では、また!
■パソコンの購入について考えること・・・? [システム開発研究室](2022年7月20日)
https://fanblogs.jp/bahamuteve/archive/11/0
■データのじかん
https://data.wingarc.com/what-is-effectuation-35499
タグ:VUCA エフェクチュエーション