梅毒というと江戸時代に吉原などで流行った死病のイメージを持っていました。
薬の開発により、梅毒は治る病気に変化しました。
人類が生き続ける限り性感染症のような病気はなくなることはありません。
しかし、きちんとした知識と病気に対する対応をすることができれば怖い病気ではありません。
怖いのは知識もなく、知らないうちに周りに広めてしまうことなのです。
自分は大丈夫といった間違えた認識だけは取り払いましょう。
梅毒の推移!
梅毒は周期的に50年ごとに流行るといわれていました。
しかし、コロナパンデミックを境に周期に変化が起きています。
2013年から梅毒は増加傾向になり、2018年をピークに減少傾向にありました。
そのまま減少していくと考えられていたものが、コロナが流行ったことで再び2021年に増加に転じているのです。
2022年には患者の数は1万人を突破してしまいました。
それまでは女性の梅毒患者の数は200〜300人ぐらいだったものが、今回の2022年には3000人を突破しているのです。
梅毒は100%性行為感染といわれています。
今まで少なかった女性の梅毒が増えた経緯については、若い女性たちのせいに対する変容が原因と考えられています。
女性の梅毒患者の約75%が20〜30歳の間に起きています。
マッチングアプリなどの出会い系での安易な性交渉、コロナで貧困状態による援助などでの異性関係なども関係しているといえるでしょう。
一人の人ではなく、多くの人との性行為が梅毒増加の原因ともいえるでしょう。
性病に対する知識のなさも問題を大きくしている原因でもあるといえます。
梅毒とは?
梅毒とはどのような病気であるか知っていますか?
性行為でうつる性感染症ですよね。
性感染症の中で1番多いのが性器クラミジア感染症です。
次いで淋病、梅毒と続きます。
梅毒トレポネーマという細菌に感染することから引き起こされる病気です。
梅毒の症状は3段階で進行していきます。
信仰の過程で症状が自然に消えてしまい、ゆっくりと進行していくのが梅毒の怖いところです。
自分が変だなと感じたら、病院に相談することをお勧めします。
梅毒の進行の特徴
第1期
感染から3週間
感染した粘膜や皮膚に痛みのない硬いイボのような発疹ができます。
第2期
感染から数ヶ月
第1期の症状が改善してから4〜10週間の潜伏期間を経て、外陰部、手のひら、足の皮膚、全身に発疹ができ始めます。
これらの発疹は痛みもかゆみも伴わないことが多く、ほっておくと数週間〜数ヶ月で症状は消えてしまいます。その間にも梅毒の病原菌の増殖は進んでいます。
第3期
第3期になると足の付け根にあるリンパ節が腫れたり、発熱、倦怠感を感じるようになります。
この第3期の症状が治まると、数年〜数十年は何の症状も出ないという状態になります。
病原菌が消えたわけではないので無症状のまま進行していき、やがては血管や神経にも異常が現れるようになります。
第4期
臓器や神経に重い症状が現れてきます。
大動脈瘤、大動脈炎んといった血管に関する症状や血管梅毒、進行性まひなどの神経梅毒、臓器が壊死して腐ってしまうなど、非常な危険な状態になります。
しこりや赤い発疹が現れたら梅毒の可能性があるので受診するようにしましょう。
梅毒の特徴
・非常に感染力が強い
・感染期間で症状が異なる
・長い潜伏期間がある
現代では、梅毒に有効な抗菌剤の投与(一般的にはペニシリン)で第3期まで進行することはほぼありません。
しかし、ほっておくと命にかかわる病気であることは確かですので、きちんと治療しておく必要があります。
特に若い独身の女性で、この先、結婚、出産を経験する可能性があるのならば、きちんと検査をしておく必要があります。
パートナーになる人にうつさない、また、母子感染を防ぐためにも検査は必要になってきます。
母子感染
特に女性が注意してほしいのが母子感染です。
梅毒に感染していることに気が付かず妊娠したり、妊娠中に梅毒に感染すると胎児にまで梅毒が感染してしまう可能性があります。
胎児が梅毒に感染してしまうと流産、早産、先天性梅毒の原因になります。
梅毒の予防!
梅毒の感染経路は性器同士の接触だけではなく、オーラルセックスや病変部との接触でも感染する可能性があるので、コンドームをしていれば大丈夫といったものではありません。
性感染症を予防するには不特定多数の人との性交渉を避けるようにすることです。
パートナーとも一緒に検査するなど、日ごろから注意をすることが必要といえます。
性感染症かもしれない!?でも、病院に行くのはためらわれる!そんな人は自宅で検査ができます!
世の中にはいろいろな事情がある人がいます。
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病気かもしれないと悩むよりも、きちんと検査をして毎日を気持ちよく過ごしましょう。
誰しもがかかる可能性があります。
心配するより行動することが重要ですね。
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