2010年09月06日
松井秀、適時打は「いいところに飛んだ」
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打球が正面を突いた前日から一転、この日の松井秀は転がった打球が野手の間を抜けた。「試合に勝って、その中でヒットを打てれば(気持ちは)全然違う」。3安打1打点1得点。スーツに着替えて取材に応じた表情は自然とほころんだ。
タイムリーの場面は七回1死三塁。変化球をとらえたのはバットの先だったが、打球は前進守備の一、二塁間を通り抜けた。「ラッキー」と言ったが、最低でも犠飛、三振は避けたかった打席。大振りせず、着実に当てる判断を働かせただけに「ああいうこともある」と納得顔だった。
外角球を打った二回は鋭く三遊間を抜き、初球攻撃した三回はゴロが右前に達した。だが、珍しく感情をむき出しにしたのは1死二塁で二飛に倒れた五回だった。前日に得点圏で2度凡退した悔しさがあった。道具の手入れに注意を払う松井秀が打ち上げた後、バットを地面に放り投げた。
首位レンジャーズとは9・5ゲーム差と厳しい状況に変わりはない。だが、記者から「チームはあきらめムードに見えますが」と振られて「そんなことない」と強い語気で言い返した。松井秀は1打席、1打席、必死に戦っている。
松井秀の話
「ラッキーなヒットもあった。(七回の適時打は)バットの先っぽに当たったが、前進守備の間を抜けた。(三回の右前打は)強く打てた。あれもいいところに飛んでくれた。試合に勝って、その中で安打を打てれば(気持ちは)全然違う。」
【15秒バージョン】
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