2019年06月21日
ゴールデンエイジと言う都市伝説
ゴールデンエイジって言葉を聞いた事があるかと思います。
Jリーグの黎明期頃から聞かれる様になった言葉なんですが・・・ざっくり言ってしまえば、9〜12歳頃がスポンジが水を吸収する様に色々な事を素早く沢山習得するのに適した時期だって言う都市伝説です。
なぜ都市伝説か・・・と言うと、科学的な裏付けが現段階では全く無い理論だからなんですね。
そう信じ込まされて来たってだけの宗教の教義みたいな物なんです。(^^;
指導者でも、スポーツに青春を捧げた事のある親御さんでも、このゴールデンエイジって言葉が好きな方は大勢います。
スポーツとは縁遠いと思われる方であっても、今やご存知な言葉でして・・・。
まぁ二言目にはゴールデンエイジ、ゴールデンエイジって口にする訳なんですね。(^^;
ただですね〜実際草の根の現場で子供達をボ〜っとみている者としてはですね〜少し考え方を改めた方が良いのでは・・・って感じる訳なんですよね〜。(笑)
確かに成長期とか伸び期なんて言われる時期はあります。
でもそれって・・・子供達1人1人に訪れる物であって、その学年や世代に一斉にワーって訪れる物なんでしょうか?
たまたま、同じ位の時期にグ〜ンと伸びて来る子供達って数名はいます。
でもそれは全体のほんの一部であって、大部分では無い訳なんです。
ターゲットを年齢に設定してしまうと、その時期に成長期が訪れなかった子達は取り残されてしまう訳なんです。
そう言う子達にも、手厚いフォローをしてますよ〜って言うのなら全然問題ありませんけどね〜。
まぁ、多くはそうはなっていないんだと思います。
掲げる育成と言う物が、たまたま理論に合致した子を発掘し、上へ上へと篩いに掛けながら引き上げて行くのが目的・・・だと言うのならそれでも構わないのかも知れませんけどね〜。
年齢をターゲットにしたカリキュラムを組んで、それに沿った指導、育成を行ってゆく・・・もはや子供達はサッカーマシンとしての扱いの様にさえ思えて来ます(^^;
JやJFLの下部、アカデミーの様な、選ばれた子達が集う組織の中で、こう言う方針の下に指導、育成するって分には逆に適しているのかも知れませんけどね。
このゴールデンエイジ理論自体を私如き素人がダメだとも、悪い物だとも言う気はサラサラ無いのです。
ただ、それを一般化してしまって良いのかどうか・・・その部分には大いに疑問を感じる訳なんです。
あ〜でもこれって、元々Jクラブに下部組織を作るに当たってJFAが示した物なんですね。
JFAが育成の対象として考えているのは、J下部に属するトップクラスの子供達(つまりサッカーエリート)の事だと思って良いのです。
だから、草の根にまで同じ論理を落とし込んでみても上手くは行かない事の方が多いんですよね。
なのに積極的にそう言う事口にするのは・・・草の根に生息している者達だったりする訳なんです。(汗)
上の世界への憧れがそうさせるのか・・・その辺は分かりかねますが、どんな優れた考え方も万人に当てはまる事なんて極めて稀なんだろうと思います。
頭でっかちになっては行けませんよね。
むしろ、草の根の部分では、等身大の子供達をしっかりと見つめて・・・向き合って行く事の方が大事なんじゃないかと・・・。
こう言う理屈を考え出すのは、サッカーをもはや遊びとして捉えられなくなってしまった人達なんだろうと思う訳なんです。
サッカーの本質は遊び・・・そこを間違えてしまったら、草の根はいけない様な気もしますけどね。
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