2019年06月04日
1対1での守備
8人制にしても、11人制にしても、局面を切り取れば全て1対1だと言っても差し支えないのかも知れませんよね。
だから、どんなチームでも1対1の練習って繰り返し行っている訳なんですね。
こと、1対1の守備に関しては何度も何度も練習している筈なのに、中々上手くならないと感じることも多いんじゃないのでしょうか?
今回は、1対1での守備に関してです。
姿勢に関しては、今では腰を落とし過ぎないと言うポイントが大分普及して来ています。
これは、重心を落とし過ぎてしまうと、次の動作に入る為の時間とパワーのロスが大きいからなんです。
守備側は多くの場合、相手の動きについて行く事が求められる訳ですから、直ぐに動き出せる姿勢を確保しておく必要がある訳なんです。
2人1組で、ただ相手の動きに着いて行くと言うトレーニングなんかを重ねると、そのまま応用できるんじゃないのでしょうか。
ボールに集中し過ぎてしまうと、頭が下がり身体にも余分な力が入ってしまうものです。
この無駄な筋肉の緊張が次の動作の妨げとなる事もあるんですよね。
程よく力を抜いてリラックスした状態を保つ事も相手の動きに着いて行くには必要な事なのです。
頭を下げ過ぎてしまうと、姿勢も必然的に前がかりになり悪くなってしまいますから顔はなるべく上げる様にした方が良さそうです。
「ボールをしっかり見て」なんて指導が入る事もありますが・・・ボールをしっかり見ようとボールに集中し過ぎてしまうと・・・先程述べた様に相手の動作には先ず着いて行けません。
ボールが動く頃には、相手の身体はもう重心移動が始まっている事が多いからです。
ちょうど、この記事のアイキャッチ画像が正にそのシーン!(笑)
ボールタッチに攻撃側が失敗でもしない限りは、抜かれてしまいそうですね〜。(^^;
じゃ〜何処を見るか・・・ボールも視野に入れながら、攻撃側の身体も見られる様に視線を調節する必要があります。
ボールが動くのは一番最後なのですからね。
それ以前に何処が動くのか・・・考えると分かるかと思います。
ボールを含めた全体をボ〜っと見ると言うと感じでしょうか・・・。
古武術(剣術)でも『遠山の目付け』と呼ばれる考え方があります。
これは、1ヶ所だけを集中して見ないで、遠くの山を見るように相手全体を見る事なんだそうです。
八方目とか周辺視なんて言われる事もあります。
ここから得られる情報を元に次の行動を察知する訳なんですね。
より実践的な解釈としては、相手の肩の動きに注意を払う事を指しているなんて言われる事もあります。
剣を振るためには何処を最初に動かすのか・・・その時何処に変化が表れるのか・・・そう言う事を、日々の修練で感覚として見に付けていたと言う事なんですね。
サッカーでも同じです。
相手の剣(ボール)だけ見ていたら、出遅れて斬られて(抜かれて)しまうと言うのが理屈なんですね。
そこで重要になって来るのが、相手との距離です。
相手の全身とまでは言いませんけど・・・肩くらいまでは、せめて視野に入れたい所でしょうか。
本当は相手の目線をも盗みたい所なんですけどね〜。(^^;
そうなって来ると、必然的に距離も決まって来る筈なんですね。
自分に合った姿勢と距離感を1対1の練習を繰り返し行う事で身に付けられる様にしたいものです。
よく「半身で!」とか「べた足になるな!」とか、そう言う指導は耳にしますが、それ以外のポイントとなると余り耳にする事ってありません。
教え難いと言う事でもある訳で、子供達がやりながら感覚として掴んで行くしかない部分でもあります。
ただ、考え方の1つとして・・・こう言った事も少し意識しながら出来ると良いのかなとは思います。
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