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2019年08月22日

『鳥かご』と1:1:√2の話

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 サッカーで最もポピュラーな練習の1つに『鳥かご』と言う物があります。

 3人が三角形を作り、その中に鬼(守備)として1人入って、ボールを追いかけます。

 鬼にボールを奪われたら、最初からやり直しです。

 簡単な練習と言えば、そうなのですが・・・やってみるとこれが思いの外難しい訳です。(^^;



 私達が学生の頃には、3人は動かない事を良しとして教えられました。

 その場から動かない様に、ダイレクトパスを繋いで行く・・・と言う感じでした。

 今でも、大人はそんな風にやりますかね。

 ただ、我々が見ているのは、ジュニア(小学生)ですから、やり方も少し違います。



 小学生の行う鳥かごは、幾つか意識するべき事があります。

 その1つが、パスコースを作る事です。

 ただ、そうは言っても際限なく動き回って良いと言う訳ではありません。

 サイドステップを駆使して、少しだけずれる・・・と言う点がミソなんです。



 パスしたら動くこれを繰り返す事で、ハッキリとパスコースを作り上げてボールを失わない様にしないといけないのです。

 出来ればワンタッチ(ダイレクト)で、無理なら2タッチでパスを回して行く事が求められるのですが・・・。

 プレッシャーを掛けて来る鬼にボールを奪われない様にしないといけませんからね。

 鬼の場所を確認して、より安全な所を選択して行かないと・・・。



 じゃ、パスコースって、どこら辺に作ってあげれば安心安全のパスコースが出来上がるのでしょうか?

 最低限、ここまでは開きたいって所があります。

 それは、ボールホルダー頂点直角二等辺三角形を作る所まで・・・です。

 1:1:√2結界の中に鬼を封じ込めてしまうイメージです。(笑)

 

 やってみると分りますが、最低限ここまで開けばパスコースは比較的安定したものが2箇所出来上がります。

 これが頂点が鋭角な二等辺三角形ではどちらのパスコースも実質的に消されてしまっている様なものなんです。

 で、この直角二等辺三角形は、見方を変えると・・・実は縦と横のパスコースでもあるんですね。 
 
 試合の中では、最低限縦と横のパスコースを作る事が出来れば・・・局面を切り抜けられる事って多いんです。



 鳥かごの練習は、色々な事を学ぶ事ができる良い練習なんだろうと思います。

 ただやるのではなく、色々な事を意識してやりたい練習ではありますね。

 パスしたら動く・・・ボールの位置に合わせて適切なポジショニングを行うと言う事は、試合中でも必要な事ですから、習慣化したい所ではあります。

 子供達に浸透させるには、少々時間が掛かりますけど・・・じっくりと、長い時間を掛けて丁寧に指導できると良いのかなって思います。
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