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ブス建築士ママ
『ブス』というのは外見より今の状況です(涙)。 外見は息子は『かわいいって・・・(苦笑)』 女性建築士とママの立場からお奨めな物を紹介します。
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2011年03月29日
『太陽光発電』『オール電化』について
『オール電化』 そういう時代になってきているのでは?
ずっと『??』 だった、私自身もこの頃はそう思い始めていました。

近年の住宅の『オール電化』化は政府の太陽光に対する補助金や
電力会社の売電などの料金システムなどを見ても、
ゆるぎないものだと思っていましたが、
この震災で思わぬ『落とし穴』がありました。

『オール電化』を導入する際に、
被災時、ライフラインの復旧で
『電気が一番先に普及するだろう』と考えた方も多いと思います。

この度の計画停電の際に
『太陽光発電をつけているから私の家は停電しない』
と思っている方の予想を裏切って、
『太陽光発電をつけていても停電する』
ことが分かってしまいました。

太陽電池で発電された直流の電力はパワーコンディショナーで交流に変換されますが、
変換する電力は電力会社のものでされているのです。
これにより、発電した電力は家庭内で使われ、電力が余れば売電される。
反対に電力が足りないと電力会社から供給される、という仕組みになっています。
結果、電力会社が停電してしまえば、パワーコンディショナーも止まり、
『太陽光発電をつけている家』も、太陽が出ていても停電になり、売電もされません。

このことがあまり知られていなかったようです。

停電時には自立運転で自家発電も行えるのですが、
非常用コンセントからの供給で使用電量1,500Wまでと上限があります。
使用電量が超えると電気器具そのものの故障も考えられますし、
太陽光は本来安定した発電は期待できませんので、
曇ったり、突然雨が降ったりすることを考えると
『使用できない』
と言うのが実際太陽光発電をされている方の本音のようです。

本来ならば太陽光発電した電力を貯めておくことができればいいのですが、
『蓄電システム』も今は難しいようです。

先行して『太陽光発電』を導入されていたクライアントは
『地球環境の為、エコに協力している』
という気持ちで『オール電化』していました。

最近のクライアントの『太陽光発電』の導入目的が
少しづつ違う方向になっていたのではないでしょうか?
そもそも『オール電化』の代名詞が
『光熱費ゼロ』となってしまったのはどうしてでしょうか?
基本料金はまとまるので安くなることは分かります。
ただ、初期費用やランニングコストは安くはありません。
電気を使うエネルギーは増えたはずです。

政府は『京都議定書』を受け、それを課題値をクリアするため、
デメリットは公にせず、早期普及の為
『補助金』や『売電・新しい電気料金プラン』等で
誤魔化す仕組みを作って行った。
少し意地悪な私はそう感じます。

『オール電化』『太陽光発電』のいいところは沢山あります。
一番は『安全』で『クリーン』だということ。
今後の地球温暖化やエネルギー確保で『太陽光発電』は欠かせないと思います。
しかしながら、帳尻を合わせるだけの政策は思わぬところでボロがでます。
メリット、デメリットをきちんと説明した上なら納得もいくものですが・・・。

今回の件で段々と普及しはじめた『住宅への太陽光発電』ですが、
どんな方向に向かうのか見守って行きたいと思います。




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