2014年12月13日
アパートのドラム防音対策 簡易置き床工法 ver2
どうも。しょまみです。
前回、当ブログにてゴムタイヤを使ったドラムの防音対策を紹介しましたが
今回は、さらに別の置き床の設置方法を検討しましたので
それをご紹介します。
また、アパートでのドラム防音対策について書いた前回のコラムを
まだ、読まれていない方はぜひ、下記リンクから記事をご覧下さい!!
電子ドラム アパート防音対策が大成功!!!
電子ドラム アパート防音対策が大成功!!! 検証編
電子ドラム アパート防音対策が大成功!!! 実践編
電子ドラム防音対策 効果実証!!
前回、紹介した置き床工法は簡易的な振動軽減効果実証実験の結果と
実際に以前下階・隣家からきていたクレームが一切来なくなった事により
かなり効果的である事が分かりました。
しかし、ゴムタイヤを使用しているため置き床自体の安定感がもう少し欲しい
と感じており、そのため今回、使用感を向上させた別の施工方法を検討しました。
今回、取り上げるのは
建築現場施工でも採用される事がある工法に近いものです。
まず、構造について簡単に説明すると
高性能グラスウールにより吸音効果を高め
防音ゴムマットにより防振・遮音効果を高め
ベニヤ板により台自体の安定感を得る工法です。
@1階で隣家への音が気になる方向けの簡易版と
A2階で下階への振動が気になる方向けの建築施工に近いものの
2種類を用意してみました。
まず、@ですが
絵はこんな感じです。
ベニヤ2
↑
ゴムマット
↑
ベニヤ1
↑
グラスウールボード
ベニヤ1は25mm厚のスタイロフォームでも良いと思います。
防音・遮音効果はそれほどありませんが、台の軽量化ができるでしょう。
建物床への設置面積が広いので
振動軽減効果は以前当ブログで紹介したものよりは
弱いと思われますが、施工も材料どおしを乗っけるだけなので非常に楽です。
また、床への設置面積が広いので台自体が安定してます。
簡易置き床工法としてプロもこの方法で施工することもあるので
実績のある工法と言えます。
実際にこれを作るといくら掛かるのか試算してみました。
グラスウールボード 1,000円程度 / 枚
ゴムマット 8,000円程度 / 1畳分
ベニヤ 1,000円程度 / 枚
@の工法で11,000円くらいで作れます。
ホームセンターでも買えますが、ネットで購入可能なサイトを紹介します。
ベニヤ板
http://item.rakuten.co.jp/inaba/1615486/
次にAを紹介する前になぜ建築現場でもゴムマットや高性能グラスウールが
防音材として使われているのか説明します。
興味の無い方は読み飛ばしてもらって構いません。
下はグラスウールの透過損失と吸音性能を示したグラフです。
透過損失を簡単に説明すると隣接する部屋A・Bで
Aで発生した音が壁を通してBに伝わる時の音の大きさの差です。
重い材料ほど透過損失が大きくなるので性能が高いといえます。
グラスウールも密度が大きい程、透過損失が大きく
上のグラフでも96K品と32K品のグラスウールでは
最大で25デシベルも透過損失に差があります。
また、建築用スタイロフォームと比べると同じ厚さのものでも
グラスウールのほうが明らかに吸音性能が高い事が分かります。
次にゴムマットですが、
ゴムマットやゴム板は防振マットとして
建築現場でも床に敷き詰める事で下階への防振効果を高め
また、エアコン室外機の下に敷く事でヒートポンプ稼働時
の振動を軽減する等、グラスウールと同様
既に施工実績と効果の実証がされている防音材料なのです。
ゴムはX軸、Y軸、Z軸すべての揺れを大きく軽減する効果があります。
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お待たせしましたが、次にAを紹介します。
これは、ゴム束を使用するので床との接点が点になる事により
さらに大きな防音・防振効果が期待できます。
上は建築工事の置き床の施工方法ですが、これに非常に近い物です。
まず、置き床支脚となるゴム束を
1畳サイズのベニヤまたはバーティクルボードに
一定間隔で固定していきます。
建築工事では長手方向が455mm間隔。
短手方向が300mm間隔で施工する事が多いのですが
これだと1畳に18本もゴム束が必要になってしまうので
9本か12本くらいで良いかと思います。
また、固定はビスを使います。
施工方法は下記組み合わせが良いです。
ベニヤ
↑
ゴムマット
↑
ゴム束付きのパーティクルボード
※ここで重要なのは
床とパーティクルボードの間の
ゴム束で持ち上げられた隙間の空間に
グラスウールを充填する事です。
こうする事で発生音をグラスウールが吸音します。
こちらもかかる材料費を試算してみました。
・グラスウール 6,000円程度 / 3畳
(ロール売りやパック売りが主のため)
・ゴムマット 8,000円程度 / 1畳分
・ベニヤ 1,000円程度 / 枚
・ゴム束 400円程度/ 本
ゴム束を12本使うので
20,000円くらいで作れます。
グラスウールをバラ売りで購入できれば
必要枚数だけで済むので
16000円くらいに抑えられるかもしれません。
@、Aともにそうですが、仕上げのベニヤの上に
絨毯やラグマットを敷くとさらに効果があり、見た目にも良いかと思います。
DIYで防音対策ができればこれほどお得な事はありません。
音漏れを気にしてアパートでドラムを叩けなかった方も
ぜひトライして頂きたいと思います。
では、また。
次回のコラムで!!!
前回、当ブログにてゴムタイヤを使ったドラムの防音対策を紹介しましたが
今回は、さらに別の置き床の設置方法を検討しましたので
それをご紹介します。
また、アパートでのドラム防音対策について書いた前回のコラムを
まだ、読まれていない方はぜひ、下記リンクから記事をご覧下さい!!
電子ドラム アパート防音対策が大成功!!!
電子ドラム アパート防音対策が大成功!!! 検証編
電子ドラム アパート防音対策が大成功!!! 実践編
電子ドラム防音対策 効果実証!!
前回、紹介した置き床工法は簡易的な振動軽減効果実証実験の結果と
実際に以前下階・隣家からきていたクレームが一切来なくなった事により
かなり効果的である事が分かりました。
しかし、ゴムタイヤを使用しているため置き床自体の安定感がもう少し欲しい
と感じており、そのため今回、使用感を向上させた別の施工方法を検討しました。
今回、取り上げるのは
建築現場施工でも採用される事がある工法に近いものです。
まず、構造について簡単に説明すると
高性能グラスウールにより吸音効果を高め
防音ゴムマットにより防振・遮音効果を高め
ベニヤ板により台自体の安定感を得る工法です。
@1階で隣家への音が気になる方向けの簡易版と
A2階で下階への振動が気になる方向けの建築施工に近いものの
2種類を用意してみました。
まず、@ですが
絵はこんな感じです。
ベニヤ2
↑
ゴムマット
↑
ベニヤ1
↑
グラスウールボード
ベニヤ1は25mm厚のスタイロフォームでも良いと思います。
防音・遮音効果はそれほどありませんが、台の軽量化ができるでしょう。
建物床への設置面積が広いので
振動軽減効果は以前当ブログで紹介したものよりは
弱いと思われますが、施工も材料どおしを乗っけるだけなので非常に楽です。
また、床への設置面積が広いので台自体が安定してます。
簡易置き床工法としてプロもこの方法で施工することもあるので
実績のある工法と言えます。
実際にこれを作るといくら掛かるのか試算してみました。
グラスウールボード 1,000円程度 / 枚
ゴムマット 8,000円程度 / 1畳分
ベニヤ 1,000円程度 / 枚
@の工法で11,000円くらいで作れます。
ホームセンターでも買えますが、ネットで購入可能なサイトを紹介します。
グラスウールボード (白厚手GC貼)吸音断熱材 32kg/m3*25t*605*910(1枚)◆旭ファイバーグラス【代引き不可】 価格:1,500円 |
防音マットZS【厚さ10mmタイプ】910mm×910mmサイズ(2枚セット畳約1帖分) 新品価格 |
ベニヤ板
http://item.rakuten.co.jp/inaba/1615486/
次にAを紹介する前になぜ建築現場でもゴムマットや高性能グラスウールが
防音材として使われているのか説明します。
興味の無い方は読み飛ばしてもらって構いません。
下はグラスウールの透過損失と吸音性能を示したグラフです。
透過損失を簡単に説明すると隣接する部屋A・Bで
Aで発生した音が壁を通してBに伝わる時の音の大きさの差です。
重い材料ほど透過損失が大きくなるので性能が高いといえます。
グラスウールも密度が大きい程、透過損失が大きく
上のグラフでも96K品と32K品のグラスウールでは
最大で25デシベルも透過損失に差があります。
また、建築用スタイロフォームと比べると同じ厚さのものでも
グラスウールのほうが明らかに吸音性能が高い事が分かります。
次にゴムマットですが、
ゴムマットやゴム板は防振マットとして
建築現場でも床に敷き詰める事で下階への防振効果を高め
また、エアコン室外機の下に敷く事でヒートポンプ稼働時
の振動を軽減する等、グラスウールと同様
既に施工実績と効果の実証がされている防音材料なのです。
ゴムはX軸、Y軸、Z軸すべての揺れを大きく軽減する効果があります。
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お待たせしましたが、次にAを紹介します。
これは、ゴム束を使用するので床との接点が点になる事により
さらに大きな防音・防振効果が期待できます。
上は建築工事の置き床の施工方法ですが、これに非常に近い物です。
まず、置き床支脚となるゴム束を
1畳サイズのベニヤまたはバーティクルボードに
一定間隔で固定していきます。
建築工事では長手方向が455mm間隔。
短手方向が300mm間隔で施工する事が多いのですが
これだと1畳に18本もゴム束が必要になってしまうので
9本か12本くらいで良いかと思います。
また、固定はビスを使います。
万協フロアー製「WP-240」置き床用支持脚70本以上で送料無料! 価格:423円 |
施工方法は下記組み合わせが良いです。
ベニヤ
↑
ゴムマット
↑
ゴム束付きのパーティクルボード
※ここで重要なのは
床とパーティクルボードの間の
ゴム束で持ち上げられた隙間の空間に
グラスウールを充填する事です。
こうする事で発生音をグラスウールが吸音します。
こちらもかかる材料費を試算してみました。
・グラスウール 6,000円程度 / 3畳
(ロール売りやパック売りが主のため)
・ゴムマット 8,000円程度 / 1畳分
・ベニヤ 1,000円程度 / 枚
・ゴム束 400円程度/ 本
ゴム束を12本使うので
20,000円くらいで作れます。
グラスウールをバラ売りで購入できれば
必要枚数だけで済むので
16000円くらいに抑えられるかもしれません。
価格:5,724円 |
@、Aともにそうですが、仕上げのベニヤの上に
絨毯やラグマットを敷くとさらに効果があり、見た目にも良いかと思います。
DIYで防音対策ができればこれほどお得な事はありません。
音漏れを気にしてアパートでドラムを叩けなかった方も
ぜひトライして頂きたいと思います。
では、また。
次回のコラムで!!!