2014年01月13日
電子ドラム アパートの防音対策が大成功!!! 検証編
お早うございます。しょまみです。
仙台でも朝の挨拶は”お早うございます”です。
・・・あぁ、えぇ、そうでしょうね。反応するのも疲れましたよね。
前回の電子ドラム アパートの防音対策が大成功!!!
の記事では音の種類には
重量床衝撃音と軽量床衝撃音の2種類があり、特に対策が必要な
重量床衝撃音の対策に"浮き床"構造を採用しよう。という所まで話をしました。
今回、ドラムの防音対策で記事を書いてはいますが、それ以外でも
下階への振動や音漏れが発生してしまい集合住宅では今まで
できなかった。または自重していた趣味をお持ちの方の防音対策
にも効果があると思います。
ですので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
話を戻しますが、
ちなみに建築で用いる工法で乾式の浮き床(2重床)工法は下図のような構造です。
実際の乾式浮き床(2重床)の工事("置き床"という事もあります。)では
コンクリートスラブ上に床束を一定間隔で置き、その上にパーティクルボードを敷き
さらに防振用のゴムマット(敷かない事もあります)
その上にフローリングを敷くのが一般的な構造です。
(私は建築工事の現場監督をしているのでちょっと詳しいのです。)
これをそのまま作ろうとすると問題が2つあります。
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1つ目は、アパートの部屋の広さは限られているので浮き床の上にドラムセット
を置き、ドラムのイスは既存のフローリング上に置いて演奏したいので
既存フローリングと浮き床の段差寸法をなるべく小さくしたいのです。
でないと、座る位置に比べてドラムセットの高さが異様に高くなってしまいます。
演奏に支障出まくりです。
床束は伸縮して寸法調整できる様になっていますが、最小寸法でも15cm
くらいはあるので、これはアウトです。
2つ目は防振効果についてですが、床が2重になっていても
実際には床束で既存のフローリングに接するので振動は伝わります。
防振ゴムがついている床束を使う事で軽減はされますが十分ではないと思います。
その下にさらに厚手のゴムマットを敷いたり、隙間の空間に
高性能なグラスウールを詰める事で十分な防音効果は得られそうですが
コスト的な面でアウトです。
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う〜ん、浮き床(2重床)の着想自体は悪くないと思うのですが
なるべく安く。しかもなるべく簡単な構造にしたいので
それらを満たし、しかも効果が高いものはないだろうか.................
色々と調べた所、空気を入れた自転車のタイヤチューブを防振材代わりに
使う事で非常に高い効果を得られる事が分かりました。
タイヤは軽く、しかも中空層が空気なので振動が伝わりにくく
さらに空気を入れたタイヤ自体がかなりの重量に耐えられる。
しかも、タイヤの厚みは4,5cm程度なので、上で書いた
イスとドラムセットの高さの問題も解決できます。
そして 何より、安い!!!
今回の構造は、
最上部:ドラムセット
4層目:カーベット類 ↑
3層目:浮き床(2重床)の床材 ↑
2層目:緩衝・断熱材 ↑
1層目:防振材 ↑
の構造にしようと思います。
1層目の防振材は自転車のタイヤ。
(浮き床寸法を90cm×160cmにするのでそれを支えるためタイヤは3本使います。)
2層目の緩衝・断熱材はスタイロフォーム。
3層目の床材は配向性ストランドボード
(パーティクルボードや厚めのベニヤ板でも良いです)
4層目は家にあるラグマットにしました。
すべて、近くにあるホームセンターで手に入ります。
実際の施工は、また次回に!!!
電子ドラム アパートの防音対策が大成功!!! 実践編へ続きます。