2016年03月30日
自動運転の一歩手前?全車速追従機能付クルーズコントロール その2
どうも、しょまみです。
前回のコラムでは自動運転の定義と各企業の取り組みについて
のお話しでしたが、今回は本題の
全車速追従機能付クルーズコントロールについてのコラムです。
各自動車メーカー、追従機能付クルーズコントロール搭載の車種がありますが
今回は、自分の愛車 SUBARU WRX S4のアイサイトVer.3について
評価をしてみたいと思います。
また、前回のコラムをご覧になりたい方は下記リンクよりご覧いただけます。
自動運転の一歩手前?全車速追従機能付クルーズコントロール
そもそも、全車速追従機能付クルーズコントロールとは何でしょうか。
訪問頂いている皆さんはご存知かと思いますが、
ここでおさらいしておきましょう。
車間距離を一定に保って低速走行する機能の事を
ACC(Adaptive Cruise Control/アダプティブ・クルーズ・コントロール)
といい、正式名称を「定速走行・車間距離制御装置」と言います。
高速道路や自動車専用道路で使用することを前提に開発されたもので
車間距離を一定に保ちながら、車が自動で定速走行を行います。
特定の速度域においてステレオカメラやミリ波レーダー等を利用して
前方の車を感知し、前方の車の速度に合わせて自車の速度を自動調整
する機能。というのが正しい説明かと思います。
スバルのアイサイトが優れているのは、全車種が
時速0km/h〜時速114km/hまで対応している点です。
0km/hにも対応しているので、前方の車が停止すれば自車も自動で停止します。
トヨタ・ホンダなど他のメーカーにもACCを搭載した車種がありますが
全車速追従機能付でない車種も多々あり、ある速度以下では自分で
ブレーキ操作を行う必要があります。
欲しい車種が全車速追従機能付クルーズコントロールの車種なのかは
メーカーのWebサイト等で確認ができます。
ではスバルのアイサイトVer3を用いた
全車速追従機能付クルーズコントロールはどうなのでしょうか。
恐らく皆さんが気になっているであろう3つのポイントを
実際の体験を基に評価してみます。3つのポイントとは
1、割り込みや前車の急激な速度変化に対しての反応
2、どれ程、気持ち良く走れるか(手動操作の介入頻度)
3、クルーズコントロール使用時の燃費
まず、1の割り込みや前車の急激な速度変化に対しての反応について
評価を行ってみたいと思います。
------------------------------------------------------------------------------------
1、割り込みや前車の急激な速度変化に対しての反応について
自分が東北道を走っている時に、車1台分空けた位の先に
右車線から車が割り込みをしてきましたがカメラが感知して
自動でブレーキがかかり減速されました。
自車より遅い速度で割り込みをされた場合や前車が急激に
速度を落とした場合、自動ブレーキも結構きつくかかります。
スバルはステレオカメラを使用しているため、
ミリ波レーダーに比べると感知距離が50m程度と短いため
高速道路など車の速度が出ている場合はブレーキが
比較的強くかかる傾向があるようです。
下の写真はWRX S4のメーター周りのディスプレイの写真です。
この写真では全車速追従機能付クルーズコントロールがONになっている状態です。
速度がデジタル表示されているすぐ下にある
レーンに沿って車が走っている表示がアクティブレーンキープ
というステリングの自動アシスト機能がONになっている事を示す表示です。
WRX S4とレヴォーグには車線中央維持機能が付いており
ステレオカメラが車線を検知し、車線の中央を走る様、ドライバーのハンドル操作を
自動アシストしてくれます。
(引用:http://www.subaru.jp/about/technology/spirit/safety/pcsafety06.html)
これは全車速追従機能付きクルーズコントロールを使用して時速65km/h以上で
走行中に使える機能です。
この機能をONにして高速道路の緩いカーブを走行していると
車線に沿って走る様、ステアリングが自動で押し返される感触が
手のひらに伝わってきます。
しかし、一定時間ハンドル操作をしないと、警告音と共に
”ハンドル操作を行ってください”という警告メッセージが表示され
アクティブレーンキープが解除されますので
自動運転のための機能ではなく、あくまでステアリングアシストによる
ドライバーの負担軽減を目的とした機能です。
(引用:http://www.subaru.jp/about/technology/spirit/safety/pcsafety06.html)
また、車線逸脱防止機能により、強風で車体があおられた際などに
車線外に車体が逸脱しないようにステアリングアシストを行ってくれます。
しかし、この機能は車線変更のため、ある程度ハンドルを切る、または
一定時間、ステアリング操作をしないと解除されてしまいます。
つまり、よそ見や居眠りなどにより
大きく車線からはみ出しそうになったりハンドルから手が外れてしまうと
走行中の車線外に車体がはみ出す恐れが十分にあるので
この機能を過信しすぎると危険だと感じました。
再び、メーター周りのディスプレイの説明に戻ります。
今、説明を行ったレーンに沿って車が走っている表示の後ろに
横棒が3本表示されていますが、これは前車との車間距離の設定表示です。
近い・普通・遠いの3段階の設定ができ、車線の間にある横線の本数
で現在の車間距離の設定が分かります。
写真では横棒3本の”遠い”の設定にしています。"遠い"の設定だと
普通車4台分くらいの間隔で追従している感覚です。
左車線を定速走行しているとちょうど良いですが、追い越し車線を走る
際などは、横棒2本の"普通"に設定しないと煽られるかもしれません。
レーンに沿って車が走っている表示にすぐ下にある
SET 114km/h というのがセット車速の表示です。
ハンドルについているボタンの真ん中の段の右についている
ボタンが全車速追従機能付クルーズコントロールの設定ボタンです。
このボタンを押してから自分が好きな速度になった時に
そのすぐ上のボタンをSET/-の方に下げます。
これで全車速追従機能付クルーズコントロールがONになりますが
SET/-ボタンを下に下げた時の速度がセット速度となり、
通常のクルーズコントロールと同様、前方に車がいない場合は
このセット速度で走り続けます。
上り坂や下り坂での速度調整も秀逸で、
上り坂では±1km/h。下り坂では+2km/h程度の誤差で
走り続けました。
下り坂でのブレーキ調整を自動でやるのって
結構難しい技術だと思うのですが、これはひょっとすると
自分で運転するより、上手なのでは、、、と思ってしまいました。
次に、どれ程、気持ち良く走れるか(手動操作の介入頻度)
について評価を行って見たいと思います。
------------------------------------------------------------------------------------
2、どれ程、気持ち良く走れるか(手動操作の介入頻度)
全車速追従機能付クルーズコントロールを用いた高速道路の
一番楽な走り方はこうです。
@自分にあったセット速度を設定する。(左車線を走行しているとします)
A前方に自車の速度より遅い車があり、それを車が感知する
B前方の車の速度と全く同じ速度に自車速度が自動調整される
C前車を追い抜きたいので追い越し車線へ車線変更する
(この時、アクセル操作は不要でハンドル操作だけで大丈夫です)
Dセット速度まで自動的に加速します。
(前方に自車速度より遅い車がいればAに戻る)
この@からDの繰り返しで走ると
全くと言って良いほどアクセル及びブレーキ操作が必要とされず
また、車間距離も自動で調整されるため運転が非常に楽になります。
今回、この記事を書くにあたり圏央道・東北道を使い、
神奈川県から宮城県まで2日間で約800km走行しました。
特に、東北道は非常に走りやすいため、全行程中
ほとんど全車速追従機能付きクルーズコントロールを使用して
上記@からDの繰り返しで走行しました。
その結果、数百キロに及ぶ高速走行中アクセルとブレーキ操作を行ったのは
本当に数える程でした。
一定速度で車を走らせる事は案外、神経を使いますので
自車の速度をほとんど気にしなくて良いという事は快適に運転を楽しむ上で
非常に大事な事だと感じました。
その結果、全車速追従機能付きクルーズコントロール使用時の燃費についても
長距離を走行した為、非常に正確な結果が得られました。
------------------------------------------------------------------------------------
3、クルーズコントロール使用時の燃費
今回の、800kmの移動はその行程の大半が高速道路を走行した為
非常に精度の高いデータが得られたと思います。
エンジン始動時からエンジンを切った時までの平均燃費を教えてくる機能が
WRX S4には付いていますが、燃費は17.5km/ℓ という結果が得られました。
カタログ燃費が13.2km/ℓ ですので、今回のテストにより
カタログ燃費を32%も上回る17.5km/ℓという結果が得られました。
一定速度での高速走行をするとここまで燃費が良くなるようです。
今回は、行きと帰り共、全車速追従機能付きクルーズコントロールを
使用した為、この機能を使った時と使わない時の差が
はっきりとは分かりませんでしたので、次回はその正確な差を図れるよう
再度、テスト走行を行う予定です。その結果が得られ次第
またコラムで紹介したいと思います。
前回のコラムでは自動運転の定義と各企業の取り組みについて
のお話しでしたが、今回は本題の
全車速追従機能付クルーズコントロールについてのコラムです。
各自動車メーカー、追従機能付クルーズコントロール搭載の車種がありますが
今回は、自分の愛車 SUBARU WRX S4のアイサイトVer.3について
評価をしてみたいと思います。
また、前回のコラムをご覧になりたい方は下記リンクよりご覧いただけます。
自動運転の一歩手前?全車速追従機能付クルーズコントロール
そもそも、全車速追従機能付クルーズコントロールとは何でしょうか。
訪問頂いている皆さんはご存知かと思いますが、
ここでおさらいしておきましょう。
車間距離を一定に保って低速走行する機能の事を
ACC(Adaptive Cruise Control/アダプティブ・クルーズ・コントロール)
といい、正式名称を「定速走行・車間距離制御装置」と言います。
高速道路や自動車専用道路で使用することを前提に開発されたもので
車間距離を一定に保ちながら、車が自動で定速走行を行います。
特定の速度域においてステレオカメラやミリ波レーダー等を利用して
前方の車を感知し、前方の車の速度に合わせて自車の速度を自動調整
する機能。というのが正しい説明かと思います。
スバルのアイサイトが優れているのは、全車種が
時速0km/h〜時速114km/hまで対応している点です。
0km/hにも対応しているので、前方の車が停止すれば自車も自動で停止します。
トヨタ・ホンダなど他のメーカーにもACCを搭載した車種がありますが
全車速追従機能付でない車種も多々あり、ある速度以下では自分で
ブレーキ操作を行う必要があります。
欲しい車種が全車速追従機能付クルーズコントロールの車種なのかは
メーカーのWebサイト等で確認ができます。
ではスバルのアイサイトVer3を用いた
全車速追従機能付クルーズコントロールはどうなのでしょうか。
恐らく皆さんが気になっているであろう3つのポイントを
実際の体験を基に評価してみます。3つのポイントとは
1、割り込みや前車の急激な速度変化に対しての反応
2、どれ程、気持ち良く走れるか(手動操作の介入頻度)
3、クルーズコントロール使用時の燃費
まず、1の割り込みや前車の急激な速度変化に対しての反応について
評価を行ってみたいと思います。
------------------------------------------------------------------------------------
1、割り込みや前車の急激な速度変化に対しての反応について
自分が東北道を走っている時に、車1台分空けた位の先に
右車線から車が割り込みをしてきましたがカメラが感知して
自動でブレーキがかかり減速されました。
自車より遅い速度で割り込みをされた場合や前車が急激に
速度を落とした場合、自動ブレーキも結構きつくかかります。
スバルはステレオカメラを使用しているため、
ミリ波レーダーに比べると感知距離が50m程度と短いため
高速道路など車の速度が出ている場合はブレーキが
比較的強くかかる傾向があるようです。
下の写真はWRX S4のメーター周りのディスプレイの写真です。
この写真では全車速追従機能付クルーズコントロールがONになっている状態です。
速度がデジタル表示されているすぐ下にある
レーンに沿って車が走っている表示がアクティブレーンキープ
というステリングの自動アシスト機能がONになっている事を示す表示です。
WRX S4とレヴォーグには車線中央維持機能が付いており
ステレオカメラが車線を検知し、車線の中央を走る様、ドライバーのハンドル操作を
自動アシストしてくれます。
(引用:http://www.subaru.jp/about/technology/spirit/safety/pcsafety06.html)
これは全車速追従機能付きクルーズコントロールを使用して時速65km/h以上で
走行中に使える機能です。
この機能をONにして高速道路の緩いカーブを走行していると
車線に沿って走る様、ステアリングが自動で押し返される感触が
手のひらに伝わってきます。
しかし、一定時間ハンドル操作をしないと、警告音と共に
”ハンドル操作を行ってください”という警告メッセージが表示され
アクティブレーンキープが解除されますので
自動運転のための機能ではなく、あくまでステアリングアシストによる
ドライバーの負担軽減を目的とした機能です。
(引用:http://www.subaru.jp/about/technology/spirit/safety/pcsafety06.html)
また、車線逸脱防止機能により、強風で車体があおられた際などに
車線外に車体が逸脱しないようにステアリングアシストを行ってくれます。
しかし、この機能は車線変更のため、ある程度ハンドルを切る、または
一定時間、ステアリング操作をしないと解除されてしまいます。
つまり、よそ見や居眠りなどにより
大きく車線からはみ出しそうになったりハンドルから手が外れてしまうと
走行中の車線外に車体がはみ出す恐れが十分にあるので
この機能を過信しすぎると危険だと感じました。
再び、メーター周りのディスプレイの説明に戻ります。
今、説明を行ったレーンに沿って車が走っている表示の後ろに
横棒が3本表示されていますが、これは前車との車間距離の設定表示です。
近い・普通・遠いの3段階の設定ができ、車線の間にある横線の本数
で現在の車間距離の設定が分かります。
写真では横棒3本の”遠い”の設定にしています。"遠い"の設定だと
普通車4台分くらいの間隔で追従している感覚です。
左車線を定速走行しているとちょうど良いですが、追い越し車線を走る
際などは、横棒2本の"普通"に設定しないと煽られるかもしれません。
レーンに沿って車が走っている表示にすぐ下にある
SET 114km/h というのがセット車速の表示です。
ハンドルについているボタンの真ん中の段の右についている
ボタンが全車速追従機能付クルーズコントロールの設定ボタンです。
このボタンを押してから自分が好きな速度になった時に
そのすぐ上のボタンをSET/-の方に下げます。
これで全車速追従機能付クルーズコントロールがONになりますが
SET/-ボタンを下に下げた時の速度がセット速度となり、
通常のクルーズコントロールと同様、前方に車がいない場合は
このセット速度で走り続けます。
上り坂や下り坂での速度調整も秀逸で、
上り坂では±1km/h。下り坂では+2km/h程度の誤差で
走り続けました。
下り坂でのブレーキ調整を自動でやるのって
結構難しい技術だと思うのですが、これはひょっとすると
自分で運転するより、上手なのでは、、、と思ってしまいました。
次に、どれ程、気持ち良く走れるか(手動操作の介入頻度)
について評価を行って見たいと思います。
------------------------------------------------------------------------------------
2、どれ程、気持ち良く走れるか(手動操作の介入頻度)
全車速追従機能付クルーズコントロールを用いた高速道路の
一番楽な走り方はこうです。
@自分にあったセット速度を設定する。(左車線を走行しているとします)
A前方に自車の速度より遅い車があり、それを車が感知する
B前方の車の速度と全く同じ速度に自車速度が自動調整される
C前車を追い抜きたいので追い越し車線へ車線変更する
(この時、アクセル操作は不要でハンドル操作だけで大丈夫です)
Dセット速度まで自動的に加速します。
(前方に自車速度より遅い車がいればAに戻る)
この@からDの繰り返しで走ると
全くと言って良いほどアクセル及びブレーキ操作が必要とされず
また、車間距離も自動で調整されるため運転が非常に楽になります。
今回、この記事を書くにあたり圏央道・東北道を使い、
神奈川県から宮城県まで2日間で約800km走行しました。
特に、東北道は非常に走りやすいため、全行程中
ほとんど全車速追従機能付きクルーズコントロールを使用して
上記@からDの繰り返しで走行しました。
その結果、数百キロに及ぶ高速走行中アクセルとブレーキ操作を行ったのは
本当に数える程でした。
一定速度で車を走らせる事は案外、神経を使いますので
自車の速度をほとんど気にしなくて良いという事は快適に運転を楽しむ上で
非常に大事な事だと感じました。
その結果、全車速追従機能付きクルーズコントロール使用時の燃費についても
長距離を走行した為、非常に正確な結果が得られました。
------------------------------------------------------------------------------------
3、クルーズコントロール使用時の燃費
今回の、800kmの移動はその行程の大半が高速道路を走行した為
非常に精度の高いデータが得られたと思います。
エンジン始動時からエンジンを切った時までの平均燃費を教えてくる機能が
WRX S4には付いていますが、燃費は17.5km/ℓ という結果が得られました。
カタログ燃費が13.2km/ℓ ですので、今回のテストにより
カタログ燃費を32%も上回る17.5km/ℓという結果が得られました。
一定速度での高速走行をするとここまで燃費が良くなるようです。
今回は、行きと帰り共、全車速追従機能付きクルーズコントロールを
使用した為、この機能を使った時と使わない時の差が
はっきりとは分かりませんでしたので、次回はその正確な差を図れるよう
再度、テスト走行を行う予定です。その結果が得られ次第
またコラムで紹介したいと思います。
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