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2023年11月09日

12年という単位で物事を考える

物盛んなればすなわち必ず衰え  驍ればまた替あり
速成は堅牢ならず  すみやかに走れば顚躓多し
灼灼たる園中の花  はやく発きてまたまず萎む
遅遅たる澗畔の松  鬱鬱として晩翠を含む
賦命は疾徐あり  青雲は力めて致し難し
語を寄せて諸郎に謝す  躍進は徒為のみと
『蒙求・小学 (中国の古典)』村山吉広 編訳 講談社 235頁

「速成は堅牢ならず」を強く感じております。人生、何事をするにも時間がかかるものです。

それなりの知識を身に付ける場合でも、資産運用をする場合でも、人との付き合いを充実させる場合でも、とにかく、時間が必要なのですね。じっくりと取り組まないと何事も成就しないわけです。

つい、人は、早く早くといきり立ちますが、結局、何事も身に付かず、漂って迷走しています。私もそのような感じであったと思い返します。

では、どのくらいの時間を考えればよいのか。10年ひと昔と言うぐらいですから、10年でもよいのですが、何か10年ではキリよすぎて、すっきりしないのですね。もうひとつと言いましょうか、何かが必要な感じがするわけです。

あと2年足して、12年というのがよいように思います。ちょうど干支が一回りするのが12年であり、物の個数の単位として1ダースというのがありますが、これも12ですね。1年間は12ヶ月であり、12という数字にはなじみがありますし、収まりがいいように感じます。

また、小学校、中学校、高等学校の年数を合わせると12年間であり、ある一定の知識や経験を積むには、12年かかるのでしょうね。

このように、12年間という期間は、物事を成就させるのにちょうどいい時間と思えます。今までの人生を振り返りますと、12年ぐらいでひとつの形ができたように思います。それなりの時間が必要なのですね。

もちろん、12年以上になると、長くなりダレてしまいますが、ここは、干支が一回りするのと同じように、新たな12年が始まると考えればよいですね。12年間を繰り返すのが人生と言えましょうか。

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posted by lawful at 06:00| 雑感

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