えまれぬことなりとも、えませ給え。
『日蓮大聖人御書全集』新版 1952頁 (河合殿御返事)
仕事をしている場合、通常は、笑顔でいられない状態であることが多いものです。嫌な人との関わりがあったりしますし、忙しすぎるという場合もあります。余裕がなくなり、顔が険しくなってくるのですね。当然、笑顔など出てきません。
しかし、日蓮によると「えまれぬことなりとも、えませ給え」ですから、笑顔でいられないような状態であっても、笑顔でいなさいというのですね。
そんなことできるか、で終わってしまうならば、その程度の人生となります。やはり、ここは自らの人生を開きたいのですね。日蓮の言うとおり、やってみようと思うわけです。
人生の達人らしき人々を観察しますと、余裕があり、穏やかですね。取って付けた笑顔ではなく、柔らかな笑顔という特徴があります。微笑みと言ってもいいかもしれません。このような境涯を目指したいですね。
常に「えまれぬことなりとも、えませ給え」との言葉を反芻しながら、徐々に自分の中にこの言葉を浸透させ、いつでも笑顔でいられるようしていき、この言葉を身体化、血肉化、骨髄化していきたいですね。
やるかやらないかは、自分次第ですから、やる方に舵を切って、あとは、ただただ実践すればよいでしょう。