釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す、我らこの五字を受持すれば、自然に彼の因果の功徳を譲り与えたもう。
『日蓮大聖人御書全集 新版』134頁〜135頁(観心本尊抄)
『日蓮大聖人御書全集 新版』が届きました。1頁ずつめくっていきながら、所々、読んでみましたが、それだけで約1時間が経過しました。なかなかの大部ですね。
ルビもたくさんふられていますので、読みやすくなっております。問答のところは改行されており、見やすく読みやすくなっています。各御抄の並べ方も考え抜かれており、研鑽しやすくなっております。索引もありますので探している御書がすぐ見つかります。
この御書そのものに釈尊の因行果徳の二法が具わっている妙法蓮華経の五字が籠められているといってよいでしょう。我々は、この御書を拝しながら、研鑽しながら、自然と釈尊、日蓮の因果の功徳を譲り受けるということになりましょうか。
仏は文字に依って衆生を度し給うなり。
同書762頁(蓮盛抄)
「文証無ければ、ことごとくこれ邪の謂いなり」
同書510頁(持妙法華問答抄)
御書は文字でできており、文証そのものです。この御書の文字によって我々は、自らの可能性を開き、仏界に至るべきでしょう。文証を無視して、我見に陥ることは避けなければなりません。常に御書に立ち返り、自らの立ち位置、ポジションを確認することですね。この点、新版の御書は、読みやすいですから、仏になりやすくなったといえましょう。あとは、読むだけであり、研鑽するだけとなります。