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2018年03月04日

悪いことを重要視しなくてもよいでしょう

つらいこととか、悲しいこととか、苦しいこととかいうのは、自分の心で決める評価なんだから。つらいことがあっても、
「ああうれしい!こうして生きていられる」
と思ったら、ニコニコして暮らしていけるじゃないか。殺されるよりいいじゃないか。
私はそういうふうにして、自分自身を作り上げる序の口とした。
『中村天風一日一話』財団法人天風会編 PHP研究所 46頁

人は、マイナスの状況、つまり、つらいこと、悲しいこと、苦しいことの方を重要視する傾向があるようです。

私自身も思い当たるふしがありますね。

しかし、生きていればいいこと悪いことがあるのは当然のことで、取り立てて悪いことの方を重要視する必要はないでしょう。

ただ、マイナス方向へ人の関心が向かいがちであり、つい、悪いことをメインに評価を下すようです。よって、よりつらく、より悲しく、より苦しむというわけです。

そうはいっても、つらい、悲しい、苦しいだけでは身が持ちません。

実際、悪いことを重視しても、それよりもよいことも多く、少なくとも生きているという現実がある限り、そう嘆く必要はないでしょう。

別に命を取られているわけではないのですから、不必要に煩悶することはないでしょうね。

ただ、金銭を失うということのダメージは大きいですね。

それこそ想定外の状況で金銭はなくなるものです。

予想していれば、別に、想定内のことですからいいのですが、想定外ではパニックになってしまいます。

そして、より一層、金銭を失うという悪循環にはまるのですね。

自分自身というものがいかに脆いのかが身に沁みます。
金の苦労によって人間は鍛えられる。
『森信三一日一語』寺田一清編 致知出版社 29頁

まさか、金の苦労をするとは思っていなかったのですが、金銭を失うという苦しみは、自分を鍛える試練と捉えるのがよいかもしれません。

漫然と生きていたことを反省しますね。

そうはいっても、命がなくなっているわけでもなく、言ってみれば、単にお金が少なくなっただけのことで、あまり失ったお金の事ばかり考えず、そのことを重要と評価しすぎず、生きているだけでも有難いと思うべきでしょうね。

世の中を見渡しますと、災害、事故、病気等々で苦しんでいる人がたくさんいますが、その人たちの苦労に比べると、いくらかの金銭がなくなったところで、どうしたというところでしょう。片腹痛いわ、で笑われてしまいます。

お金は所詮お金という風にドライに考えるのがよいでしょうね。

最終的には、自分の心が那辺にあるかということでしょう。

森信三一日一語

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posted by lawful at 14:46| 生き方

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